
「最後まで生き残るのは、一体誰なのか——?」
いじめ・裏切り・復讐…読む手が止まらなくなる衝撃のサスペンス漫画『復讐の教科書』。
物語が進むにつれて、次々とキャラクターが命を落とし、読者の予想を裏切る展開が続きます。
この記事では、誰が死に、誰が生き残ったのか?
最終話まで読んだ人も、これから読む人も気になる「死亡キャラ&生存者」を徹底解説します。
※重大ネタバレを含みます。ご注意ください。
復讐の教科書とは?
初版発行日 | 2012年10月9日発売 |
出版社 | 講談社 |
作者 | 原作:廣瀬俊、作画:河野慶 |
巻数 | 全13巻(コミックス) |
ジャンル | サイコサスペンス |
Wikipedia | 「復讐の教科書」のWikipedia |
『復讐の教科書』は、廣瀬俊と河野慶によるサスペンス漫画で、「マガジンポケット(マガポケ)」にて連載されました。
物語の主人公は、いじめられ悲惨な学生生活を送っていた少年・黒瀬良太郎。
しかし彼は偶然の事故によって、担任の白鳥と人格が入れ替わり、自らを苦しめた者たちに復讐していく――という、衝撃的な展開から幕を開けます。
作品全体を通して描かれるのは、「正義とは何か?」という問い。
単なるスリルだけでなく、人間の醜さ・弱さ・葛藤がリアルに描かれており、読者に強烈なインパクトを与えます。
全13巻で完結しており、気持ちよく読める最適なボリューム。
最終話まで読んだあとの後日談も考えさせられる内容で、読後感も魅力です。
復讐の教科書、冒頭のあらすじ
主人公の黒瀬良太郎は学業優秀ながら、不良グループによるいじめを受けていました。
イジメている不良グループは不道エイジ(リーダー)、遊井学、切木竜也、森野くるみ、仙水理人の5人。
5人は毎日黒瀬に過酷なイジメを仕掛けます。教師の吉倉ネネはいじめの現場を目撃するも、不良グループにごまかされ気付けず。
黒瀬は退学届を書こうとしますが、母親に殴られながら反対され八方塞がりとなります。
行き場のなくなった黒瀬は担任の白鳥に相談。白鳥は目安箱の設置をクラスに提案したことで、不動たちは黒瀬が白鳥にチクったことに気付き、黒瀬を殺害しようと計画。
屋上へと連れだした不動たち。抵抗する黒瀬を淵へと追い込むと屋上から突き落とします。
落下した黒瀬は、校庭を歩いていた白鳥と激突。その衝撃により、人格が入れ替わってしまいます。
黒瀬の体に入り込んだ白鳥は意識不明の重体。白鳥の体を手に入れた黒瀬は先生の立場を利用して、イジメっ子たちに復讐しようと誓うのでした。
全編のあらすじ、最終回のあらすじは以下を確認して下さい。
復讐の教科書の登場人物一覧
漫画「復讐の教科書」の登場人物を一覧形式でまとめてみました。
- 登場人物(2年B組)
- 黒瀬良太郎:主人公
不道エイジ:不良グループのリーダー
遊井学:不良グループ。画家になる夢がある
切木竜也:不良グループ。バスケットボール部
森野くるみ:不良グループ
仙水理人:不良グループ
美谷ひな:切子の恋人
柊カレン
新島絹枝
冴木薫
若王子昴
- 登場人物(教師)
- 白鳥聖
吉倉ネネ
- 登場人物(2年B組以外の生徒)
- 司馬:バスケットボール部以外の後輩
牛尾:バスケットボール部の同僚
群青ひかる:白鳥の大学の同級生。警視庁の刑事
赤松大:警視庁捜査一課、群青班
桃木龍:警視庁捜査一課、群青班
黄場虎徹:警視庁捜査一課、群青班
金木総司郎:捜査一課長
雨宮:不動の中学校時代の友人
三雲:不動の中学校時代の友人
犬飼耕助:白鳥の高校時代の友人
夏川麦子:白鳥の高校時代の友人
芦屋優馬:白鳥の高校時代の友人
星宮紗良:白鳥の高校時代の友人
神童輝:白鳥の高校時代の担任
仙水エリカ:白鳥の教育実習先の生徒
雪田清子:元バドミントン部
志田さくら:若王子の中学生時代の同級生
復讐の教科書の死亡キャラクター一覧
復讐の教科書で「死亡したキャラクター」についてまとめました。
死亡しなかったものの排除されたキャラクターについても加え、作中で死亡(追放)した順番にまとめているので、参考にして下さい。
名前 | 死亡 | 原因 | 巻数 |
---|---|---|---|
遊井学 | × | 右腕に深い火傷を負い入院 | 1巻 |
切木竜也 | 〇 | 鼓膜が破れた後、トラックに轢かれ死亡 | 2巻 |
仙水理人 | 〇 | 道行く人に刃物で腹部を刺され、出血多量で死亡 | 5巻 |
遊井学 | 〇 | 白鳥(黒瀬の体)に首元を刃物で切られ死亡 | 5巻 |
森野くるみ | × | 新島絹枝によってボコボコに殴られ入院 | 9巻 |
新島絹枝 | × | 黒瀬にロープで首を絞められ、意識不明の重体 | 10巻 |
不道エイジ | 〇 | 破れた救命袋に入り、転落死 | 10巻 |
新島絹枝 | 〇 | 防犯シャッターに挟まれ圧迫死 | 11巻 |
美谷ひな | 〇 | 白鳥に蹴り落とされ、刃物が胸に刺さり失血死 | 11巻 |
黒瀬良太郎 | × | 歩道橋から飛び降り、白鳥と心中を狙うも自分だけ死亡 | 11巻 |
芦屋優馬 | 〇 | 高校時代の白鳥とタイマン勝負をして死亡(過去) | 12巻 |
神童輝 | 〇 | 高校時代の白鳥に屋上から突き落とされ死亡(過去) | 12巻 |
仙水エリカ | 〇 | 高校時代の白鳥に屋上から突き落とされ死亡(過去) | 12巻 |
柊カレン | × | 志田さくらによって部屋を焼かれる | 13巻 |
冴木薫 | × | 志田さくらによって橋から落とされる | 13巻 |
吉倉ネネ | × | 志田さくらによって橋から落とされる | 13巻 |
星宮紗良 | 〇 | 高校時代の白鳥に階段から突き落とされ死亡(過去) | 13巻 |
白鳥聖 | 〇 | 体に残った黒瀬の魂によって自らの腹に刃物を刺して死亡 | 13巻 |
黒瀬良太郎 | 〇 | 白鳥に乗っ取られた自らの体を刃物で刺して死亡 | 13巻 |
白鳥に操られたとは言え、かなり極悪なキャラクターが多く登場。実際の人間もこれくらい脆いものなのか?それともフィクションでの出来事なのか?非常に興味深いキャラクター達でしたね。
そして、悪事を働いたキャラクターたちは全滅。このあたりはホッとしました…。
復讐の教科書の生き残り
白鳥聖によって多くの関係者が死亡。
その中でも生き残った人物は以下の人達(主な登場人物のみ)
復讐の教科書の生き残り
森野くるみ
冴木薫
柊カレン
志田さくら
吉倉ネネ
群青ひかる
森野のくるみの生存は、読者に与えられたサプライズでした。
連載が終了した後の「あとがき」では、原作者の廣瀬俊さんは以下のようにコメントしています。
印象的な収穫はくるみです。彼女の存在は物語を和やかにしてくれたし、想像以上に死を惜しむ声が多くて驚きました。
もちろん、批判的な意見もあると思いますし、僕としても当初は亡くなったままにして、冴木に全部託して終わらせるつもりでした。
ただ、これは商業的な漫画なので、読者の予想は裏切っても読者の期待には応えたいです。だから、この展開に舵を切らせて頂きました。
すると、あの状況に立ち向かう彼女の生き様は、自然とこの漫画のテーマを内包できていて、納得のいく結末になったかなと思ってます。
読者の要望によってストーリーを変えつつ、最後はくるみを中心とした感動的なフィナーレ。助演女優賞を差し上げたいです。
志田さくらも悪人ではなかったことで、ひと安心。冴木薫・吉倉ネネ・柊カレンら良心といえるキャラクターが全員生きていたのも、聡明な彼女のおかげですね。
くるみ以外の罪人は、全て亡くなっているように勧善懲悪の結末は、スカッとしました。
まとめ
ここまで「復讐の教科書」で白鳥・黒瀬によって死亡したキャラクター。最後まで生き残ったキャラクターを紹介しました。
後味の悪い作品が多い、サスペンスホラー系の漫画において、清々しく終われる作品でした。途中モヤモヤしながらも、最後まで読み切れる作品!実際に読んで、本作を楽しんでください!