「食糧人類」考察!最終回のナツネの幻は本物だった?山引の過去や正体についても考察してみた!(ネタバレ注意)

「食糧人類」考察!最終回のナツネの幻は本物だった?山引の過去や正体についても考察してみた!(ネタバレ注意)

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2016~2018年に「eヤングマガジン」にて連載された大人気漫画「食糧人類」。

この漫画の最終回の意味について考察していきます。

最終回におけるナツネの存在をピックアップしながら最終回を深掘り。ナツネのとった行動の意味などを考察していきます。

そして、もう一人の主役山引の過去や正体についても考察していきます。

初版発行日‎‎‎‎2016年9月20日発売
作者原案:水谷健吾、原作:蔵石ユウ、作画:イナベカズ
巻数全7巻(コミックス)
ジャンルサスペンス
Wikipedia食糧人類のWikipedia

最終回の考察をする上でネタバレを含む場合があります。まだ「食糧人類」を見ていない方は最初に人間消失を見て頂くことをオススメします。

「食糧人類」のあらすじ

主人公の伊江は何の変哲もない普通の高校生。

伊江は友人のカズと一緒にバスに乗って移動していましたが、バスの中に催眠ガスが撒かれ、乗客全員が眠らされると、人間が凍らされている工場へ運ばれることに。

伊江が運ばれた部屋には、天井から垂らされたチューブにより、ひたすらに液体を飲む超肥満の人間たちがいました。

チューブから出る液体は、人間の思考を抑制する中毒性のある液体。思考を放棄され、飼育された人間は、化け物の餌として育てられているのでした。 

伊江がいる部屋には、山引とナツネという二人の青年がいました。

二人は3日間液体を飲まず、欲望に耐え抜き、謎の施設から脱出を目論んでいました。

山引とナツネについていく事を決めた伊江とカズ。

この施設は何の施設で、化け物の正体とは何なのか?伊江達は無事に施設から脱出できるのか?

「食糧人類」最終回のあらすじと考察

「食糧人類」最終回のあらすじ

「食糧人類」最終回のあらすじ

地球に放たれた化け物たちを、地下施設に収容して封鎖した伊江達。

体が再生するナツネを永遠の餌とする事で、化け物たちの食欲を抑えて、人類滅亡を逃れます。

それから、3年後。

伊江とカズはシェアハウスで一緒に暮らし始めていました。世間の人々は、自ら犠牲になったナツネの事は忘れ、のんきに暮らしていました。

伊江は、ナツネ一人に苦しみを背負わせている事に罪悪感を感じ、再び地下施設に潜入してナツネの救出を試みます。

どれだけ穴を掘っても、施設を見つけられない伊江。体力が尽きて、衰弱死する寸前に。

< ここから最終回 >

衰弱して意識が混濁している伊江。彼は夢を見ていました。

それは、”ナツネと山引と3人で笑いながら歩く夢”

伊江が意識を戻すと、ナツネに抱きかかえられている事に気づきます。

伊江は、ナツネがどのようにして地上に出てきたのかを問うと、ナツネは「自分が根絶やしにした」と回答。

ナツネは狂牛病の原因となる「プリオン」を発生させて化け物に感染させ、数世代に渡り蓄積させる事で化け物たちのプリオン量を増加させ、死滅させたと伝えます。

山引の姿も見えた事から伊江は、4人で暮らしたいと告げます。ナツネと山引は、”一つの場所に留まらずに旅に出る”と答えます。

目が覚めた伊江は、バス停のベンチで横になっていました。

今まで会話をしていたたナツネ、山引とのやり取りは夢か?現実か?

区別がつかない状態のなか、伊江が困惑しているとカズが探しに来ます。バス停のベンチには「またな伊江」と書かれていました。

伊江は、ナツネと山引のやり取りが夢でなかったことを悟ると、カズと一緒にバスに乗るのでした。

「食糧人類」最終回考察!ナツネは地下施設を脱出した?

食糧人類の最終回は上記で述べた通りですが、果たしてナツネは本当に地下施設を脱出したのでしょうか?

最終回のストーリーで確認出来るのは「またな伊江」という書置きです。

この書置きが本当にナツネが書いたものであれば、プリオンで化け物達を絶滅させたことは真実。”ナツネは自由になれた”という伊江の解釈は問題ないかと思いますが、個人的には少し引っ掛かります。

気になる点を挙げておきます。

気になる点
①伊江は実際にナツネに会えていない
②どのようにプリオンを発生させることが出来たのか
③ナツネと山引が姿を消した理由が不明

①伊江は実際にナツネに会えていない

伊江が気が付いた時にはナツネと山引はいませんでした。

衰弱した状態で夢を見ていたことを考えると、実際にナツネと話した記憶なのかは確定する事が出来ません。夢や妄想であった可能性も十分に考えられます。

②どのようにプリオンを発生させることが出来たのか

ナツネはプリオンで化け物を倒したと伊江に伝えていましたが、プリオンをどこで手に入れられたのかの経緯が不明確です。

作中でプリオンが出てきたことはなかったですし、共食いを始める化け物たちに投与されたのがナツネだったことを考えると、プリオンを準備する時間がなかったように思えます。

現実のナツネは、まだ食べ続けられている可能性は十分にあります。

ただ山引が常識外れのスーパーマンなので、”過去に自分に取り込んだ”という説があっても不思議はありません。

6巻にはこんなやり取りがありました。

ナツネ「地下のアレを殺す」

山引「どうせなら奴らを根絶やしにしたいと…、思いません?」

山引「もし、あなたが永遠とも思えるような永い時間…、死ぬほど苦痛に耐える事ができたら…、奴らを根絶やしにできる…」

この言葉を素直に信じるならプリオンで退治したと解釈出来ますね。

③ナツネと山引が姿を消した理由が不明

ナツネと山引は、”一つの場所に留まらず旅をする”と言って離れていきますが、地下施設でずっと伊江と行動していたナツネと山引が、伊江を置いて出掛けてしまう点がどうも気になります。

財を成したオグッちゃんもいる事を考えても、少しの間だけ伊江と一緒に過ごしてから、身の振り方を考えても良かったのではないかと思います。

以上のことをまとめると、伊江が見た夢は”自分の脳みそが生み出した幻”で、ナツネは未だに地下施設で化け物の喰われているのではないか、と考察します。

真実は分かりませんが、その点も含めて食糧人類の最終回を楽しんでみて下さい。

山引の人間考察

「食糧人類」山引の過去・正体考察

食糧人類で出てくるキャラクターの中で最も、変態度が高いキャラクター山引。

個人的に一番好きなキャラクターなので、山引を掘り下げて見ようと思います。

山引の過去

作品に記載があった山引の過去についてまとめてみました。

山引の過去
①大学で夕凪の会の所長である桐生が、かつて教授を務めたゼミの生徒になる。
②山引は突出した頭脳で桐生の研究を完成させ、桐生を世界的な研究者にのし上げる。
③桐生の作戦で娘である有希に手を出させ山引と結婚。二人は義理の親子になり、桐生は更に名声を上げる。
④山引が人間と他の生物を掛け合わせたキメラを作り出す。
⑤山引の倫理観の乏しさに危機感を覚え、放射線を使って殺害を試みる。
⑥自らの遺伝子を他の動物で組み替えて補填し生き延び、ヤモリの遺伝子により天井に立つことが出来る。妻の有希もメガネザルとのキメラにする。
⑦桐生に胸を刺されるがブラナリアの遺伝子により、再生能力を発揮。生き延びることに成功する。
⑧左目が義眼で発信機の情報を探知できる。
山引の幼少期
①父親が家から出ていき、母親は「生殖を終えたオスに価値はないの」といい、母親と性交渉を行う。
②性交渉中に母親から「生き物はね、留まっていると淀むの」と言われる。

山引の正体

山引の幼少期は異様なまでの性欲を持っている母親によって、性的な虐待を受けていた山引。母親の性欲の強さを引き継ぎ、かつジェンダーレスな価値観を持った人物です。

一方、山引の大学時代の行動を見ていると、自分の体に他の生物の遺伝子を組み込んでキメラになったり、大学教授を世間的な著名人にするくらいの研究結果を出すなど、人並外れた頭脳と肉体を持ち合わせている事が分かります。

この卓越した身体・頭脳を持つに至った経緯などは、幼少期の描写には描かれていません。

山引の父親は家から出ていく描写しか描かれていませんが、かなりのインテリだったのかもしれません。身体の強さは性欲お化けだった母親の遺伝と考えるのが自然でしょう。

山引がナツネを食いちぎって、大量のナツネ分身を生み出すシーンは、作中で最もインパクトがありましたね。

まとめ

ここまでは、最終回考察と山引の過去や正体についても考察しました。

一般的には、伊江はナツネ・山引に会えたという解釈で描かれていると思うのですが、敢えて違うパターンを考察してみました。

正解のない事に、色々と想いを巡らせられるのが、漫画の楽しい一面ですよね。

もし貴方の解釈が私の解釈と違ったらコメントに残してくださいね。

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