【ネタバレ注意】漫画「悪の教典」あらすじ・最終回解説!あなたは“狂気”の結末に耐えられるか?

【ネタバレ注意】漫画「悪の教典」あらすじ・最終回解説!あなたは“狂気”の結末に耐えられるか?

生徒から絶大な信頼を寄せられる、完璧な高校教師であった蓮実聖司。
しかし、その笑顔の裏に隠された本性は冷酷非道な連続殺人鬼

漫画「悪の教典」はそんな蓮実の狂気と、蓮実を信じる生徒達・蓮実に疑念を持つ生徒達の壮絶なやり取りが描かれた話題作です。

本記事では、あらすじから最終回の解説までを詳細に振り返り、一度作品を読んだ日はもちろん、まだ読んだことのない方に対しても分かるよう解説をしています。

「悪の教典」とは?

初版発行日‎‎2012年10月9日発売
掲載誌good!アフタヌーン
出版社講談社
原作貴志祐介
作画烏山英司
巻数全9巻(コミックス)
ジャンルサイコサスペンス
Wikipedia「悪の教典」のWikipedia

「悪の教典」は2012~2015年に「good!アフタヌーン」にて連載された人気漫画。

2010年に文藝春秋で発行された小説を漫画化したもので、2012年には伊藤英明主演で映画化。様々なメディアで作品化をされている人気作品です。

悪の教典2年4組の相関図

悪の教典では、蓮実の味方となる勢力や敵対する勢力などが登場します。

ストーリーを読み解くうえで重要となる要素なので、詳細は以下から確認して下さい。

「悪の教典」のあらすじ

「悪の教典」本編のあらすじを紹介します。※「悪の教典」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。

また「悪の教典」内で死亡したキャラクター・最後まで生き残ったキャラクターは以下でまとめているので、結末だけ見たい方は以下をご覧ください。

1巻のあらすじ

「悪の教典」1巻あらすじ

私立晨光学園町田高校。

2年4組は問題児揃い。そのクラスを担任する教師の名前は蓮実聖司

体育教師の園田が、鳴瀬修平に体罰を加えたことで、教頭は問題の解決を蓮実に依頼。無理難題に悩む蓮実は、生徒の片桐から相談を受けます。

片桐は「安原美彌が体育教師の柴原徹朗からセクハラを受けている」と密告。後日、美彌を呼び出した蓮実は万引きをネタにセクハラを受けていることを告白。蓮実は事態の鎮静に動きます。

園田への説得も成功した蓮実は次の問題へと取り組んでいきます。

  • 柴原のセクハラ問題
  • 蓼沼と前島のいじめ問題
  • 鳴瀬修平への体罰問題
  • A組早水圭介の教師への反抗問題

蓮実は学校カウンセラーの水落に話を聞き、前島と蓼沼の素行と心理状態を調査。前島に性同一性障害の疑いを持ち、この性質によって虐められると仮説を立てます。

夜に居酒屋で情報収集を行っていると、数学教師の釣井が蓮実を退職させようと計画している事を知ります。

翌日、蓮実は柴原が安原美彌の体を奪おうとしている現場に直面。柴原を追い払いますが、危機感を高めていくことに。

2巻のあらすじ

「悪の教典」2巻あらすじ

蓮実は自宅で2年4組の生徒相関図を作成。自分に味方してくれる生徒、敵(害)となる生徒を選別します。分析した結果、蓼沼将大が真っ先に排除するべき存在であることを明確にします。

蓮実は前島雅彦の人物考察を分析していく中で、美術教師の久米剛毅と恋愛関係にあることを確信。後日、美術室に行った蓮実は久米の面会。

状況を話し、前島との関係を認めさせると秘密を隠匿し、恩を売ります。

A組ではゲームと称して早水圭介がクラスを巻き込んだカンニングを計画。スマホを使って、複数人に解答を教えるよう準備をしますが、蓮実は物理教師の八木沢と協力して電波妨害を発信。違法行為を使って、カンニングを防ぎます。

自らの計画が上手くいかず、イライラする早水は保健室へ。保健体育教師の田浦と性行為を始めます。

カンニングを防いだ蓮実の元に、蓼沼と山口がケンカしていると報告が。蓮実が駆けつけて2人を引き離し、事情を確認します。

美彌に事情を聞くと原因は「裏サイトに書き込まれた蓼沼への誹謗中傷」。この中傷は蓮実が、影で仕掛けた策略。巧みな話術で乗せられた蓼沼はクラスメイトへの恨みを増幅させていきます。

後日、避難訓練が行われたときに蓼沼は暴走。クラスメイト数人を殴り倒し、蓮実にカッターを持って切りかかります。

3巻のあらすじ

「悪の教典」3巻あらすじ

蓮実は蓼沼に切られますが、防刃服を着ていたことで無傷。体育教師の田浦が蓼沼を制して、事態は収束。

後日、会議が行われ「蓼沼将大は退学」となります。

邪魔者を排除した蓮実。久米から高級車を拝借して安原美彌とデート。そのまま体の関係を持ちます。

続いてのターゲットは清田梨奈の父親。被害妄想持ちの梨奈のいうことを真に受けてモンスターペアレントと化した清田勝史を排除しようと画策。

清田家にあるペットボトルをすり替えて、勝史一人だけの時を狙って放火。

清田勝史は焼死してしまいます。

放火による殺人ということで、父親と不仲だった清田梨奈が容疑者として捜査されるように。

梨奈を助けようと考える蓮実の元に悪い知らせが。2年4組の誰かが教師と付き合っているという噂が立ち、真田が蓮実を呼び出して話します。

このままだと美彌との関係がバレると感じた蓮実。真田に薬を飲ませて、眠らせると真田の車を使って、国語教師の堂島を轢き、教頭先生の車に衝突。眠ったまま車に乗っていた真田。

事故の責任を取らされて真田俊平は懲戒解雇に。

入院している堂島のデスクから蓮実を誹謗中傷するビラが出てきます。蓮実を敵視していた堂島は、追い詰めるために裏工作をしていました。

学校の規則を破った堂島智津子は依願退職へと追い込まれます。

修学旅行が開催され、京都へ向かう一同

引率として生徒たちを見る蓮実は、自分が京都大学中退であることを明かすと過去を思い出します。

蓮実が思い出した過去
蓮実が14歳の頃。両親は蓮実が殺人を犯していることに気付き、自らの手で粛清しようと計画。
2人は自殺をして、蓮実を犯人として仕立てることで、蓮実を止めようとしていた。

京都の町を見た後に宿舎に戻る生徒たち。

片桐怜花は久米と前島雅彦がキスしている現場を目撃。早水圭介に伝えようとしますが、早水が大麻を吸っており、田浦と関係を持っていたことを知り、その場を立ち去ります。

4巻のあらすじ

「悪の教典」4巻あらすじ

その夜、蓮実は安原美彌をスイートルームに呼び出して性交を行います。性交中に「真田先生と恋愛関係だった」と流言するよう指示。その途中で更なる過去を思い出します。

蓮実が思い出した過去
蓮実が中学生の頃。石田憂実という友人がいた。
人の感情を理解できない蓮実は、感情豊かな石田から「人の感情」を学んでいた。

しかし、石田は中学卒業した後に就職した会社でレイプされ自殺。
蓮実は石田から「殺してくれ」と頼まれたが実行できず…、石田をレイプした犯人に迫り、初めての殺人を犯すのでした。

蓮実は修学旅行中に前任校の同僚だった寒河江と出会います。この様子を見た釣井は、蓮実の過去を調べ始めます。時を同じくして、早水圭介、片桐怜花も蓮実周りで起きた出来事に疑問を感じ、調査を始めていきます。

蓮実は前任の都立高にいた頃、男子2人・女子2人の連続自殺事件が発生。

釣井は蓮実の経歴から黒い歴史を感じ、学校から追い出す事を決意。片桐を使って、蓮実を失脚させようとしますが、一人で電車に乗っているところを蓮実に襲われます。

電車のつり革にぶら下げられた釣井正信は絞殺により死亡

次の日の全校集会で釣井の自殺が、生徒達に伝えられます。

不穏な空気が漂う中、早水が動きます。次のテストでカンニングが行われるという噂を流して、蓮実が違法となる妨害電波を流す現場を突き止めようと画策。

真田、清田勝史、釣井正信を殺害した犯人を蓮実だと断定し、正体を暴こうと動き出します。保健教師の田浦に依頼をして、夜の学校に捜査する早水。屋上に出たところ、後ろから蓮実にスタンガンを当てら気絶。

理科室に拉致された早水に対して、蓮実は自らの正体を暴露。カンニングを企てた犯人グループを特定しようと尋問を開始します。早水は仲間である夏越雄一郎、片桐怜花を庇うために口をつぐみ、助けを求めようと叫びます。

はんだごてによって刺された早水圭介は死亡

5巻のあらすじ

「悪の教典」5巻あらすじ

翌日、学校にやってこない早水。片桐は早水の身を案じて、捜索を行おうとする反面、雄一郎はこのまま捜査を続けることの危険性と早水は既に手遅れではないかと説きます。

一方、早水の自宅に呼ばれた安原美彌。蓮実がシャワーを浴びている時に早水のスマホを発見します。蓮実はなんとか弁明しますが、秘密を暴かれたことから安原殺害の計画を立てます。

雄一郎と怜花は、一時は蓮実に疑いを持っていた刑事に相談しますが、具体的な証拠がなく進展はなし。自力で調査する中で、英語教師である高塚のブログに辿り着いた2人は保健医の田浦も蓮実の味方であることを知ります。

更なる殺戮を計画する蓮実はアメリカで働いていた過去を思い出していました。

蓮実の過去(アメリカ時代)
アメリカの巨大投資銀行「モルゲンシュテルン」で勤務していた蓮実。
その能力からわずか2人でプロ野球選手を超える収入を得ていたが、乾いた心は満たされなかった。
CEOたちのインサイダー情報を掴んだ蓮実は、彼らが動かす資金を自分の口座へ移そうと画策。
身代わりを用意して、計画は完成したと勝ち誇る蓮実の元に、CEOのジミーが登場。
ジミーは蓮実の悪事をすべて暴き、今後アメリカに一切関わらないよう手続きをとられます。

不幸な事故が続く私立晨光学園町田高校ですが、文化祭を開催します。

2年4組は全員で文化祭の準備を行っていると蓮実が現れます。蓮実は生徒たちを労いつつ、こっそりと安原美彌に屋上に来るように合図。

その裏で退学となった蓼沼が、こっそりとバンドメンバーと合流します。蓼沼は退学の原因となった生徒の署名について尋ねると、バンドメンバーたちはそのような事実はないと証言。蓮実の仕業であることに気付きます。

安原美彌が屋上へ到着して蓮実を呼びます。しかし、蓮実は背後から襲い掛かり、美彌は気絶。美彌への情を持っていた蓮実は殺害にちゅうちょする場面をみせますが、屋上の縁へと運んでいきます。

蓮実によって屋上から突き落とされた安原美彌は転落死

6巻のあらすじ

「悪の教典」6巻あらすじ

予め用意した遺書を屋上に置き、教室へと戻ろうとします。しかし、屋上のカギを締めているところを4組の生徒永井あゆみに見られることに。

永井は「蓮実が屋上から出てきたこと」を他の生徒に伝聞し、生徒たちの間で噂になります。作業が落ち着いたとき、永井は屋上に向かおうと扉に手をかけると背後には蓮実の姿が。

美彌と蓮実の関係を掴もうと探りを入れる永井は、蓮実の衣服に血液がついていることに気付くと。

蓮実は永井の体を抱きしめ首の骨を折り永井あゆみは死亡

永井の死体を男子ロッカーに入れた蓮実。教室に仕掛けた盗聴器で、生徒たちがどこまで情報を握っているのかを探ると雄一郎と怜花が話している内容が耳に入ってきます。

アリバイ工作が面倒くさくなった蓮実は生徒全員を殺害しようと計画。

最初に久米を呼び出して、暴行を加えたうえで拉致。久米の靴を拝借し、配電盤を壊して、妨害電波を作動。猟銃を持って人の少ない教室を巡り始めます。

バンド練習中の教室に入り、泉哲也・芹沢理沙子・松井を射殺

蓮実は学校内でナンバーワンの武力を持つ体育教師の園田を殺害しようと部屋へ向かいます。蓮実の犯行に気付いた園田は蓮実とのバトルへ発展。

盾で守りながら蓮実に大きなダメージを与える園田ですが、最後は貫通性の高い銃弾で撃たれます。

銃弾で顔を打たれた、園田勲は死亡

園田を仕留めた蓮実は「不審者が校内に侵入した」と校内放送を流し、生徒たちを屋上に集めようとします。妨害電波・不自然な状況から蓮実を信じる生徒と信じない生徒が2分されます。

生徒たちは犯人を捕まえようと罠を仕掛けます。すると、蓮実のボウガンで足を射抜かれた体育教師の柴原が罠に。性とは怪しい挙動を見せる柴原をボコボコに。

7巻のあらすじ

「悪の教典」7巻あらすじ

蓮実は隠し部屋から、生徒たちの様子をモニターで観察。

屋上へ行った生徒が17人、3階に留まった生徒が14人、1階に戦いに向かった生徒が4人いることを把握した蓮実。

3階は学年一の秀才渡会が仕切り、防犯シャッターを作動させ、バリケードを張ります。1階に向かった山口たちを時間稼ぎに使い、防犯カメラを破壊して籠城。

屋上へ行った生徒は鍵穴に埋められたガムを削いで、なんとか外に出ようとします。

蓮実が最初に狙ったのは戦闘力の高い1階の生徒4人。4人は公衆電話から外部への連絡を取ろうとしますが、その隙を狙って発砲。

銃弾で背中を打たれた、鳴瀬修平は死亡

山口は鳴瀬修平の遺体を抱きかかえ保健室へ移動。必死に救命を試みる場面に蓮実が登場。

最初は怪しんでいた山口たちですが、蓮実の説得を受け入れてしまい隙だらけの状態に。

蓮実はその隙に発砲。山口卓馬佐々木涼太加藤拓人は死亡します。

この様子を蓮実がいた部屋のモニターで見ていた蓼沼。怒りが頂点に達した蓼沼は保健室に突入。銃口を抑えながら蓮実を倒そうと襲い掛かります。

しかし、蓮実の柔術で首の骨を折られ、蓼沼将大は死亡します。

3階は渡会を中心に完全防護を完了。その時、渡会がロープを使って脱出する方法があると提案。体型的にロープを使えそうな白井さとみ、塩見大輔の2人は教室からの脱出に成功します。

蓮実は学校の敷地外から出ようとしたところに狙いをつけて発砲。

銃弾の餌食になった、白井さとみ塩見大輔は死亡します。

校庭にいる生徒を発砲したことで、外にもれる銃声。外部の人間に気付かれる可能性が高くなったことで、蓮実は決着を急ぎ屋上へ。(渡会は2人を犠牲にして外部に銃声を聞かせることを目的にしていました)

三田彩音と出会った蓮実は屋上のカギ(偽)を渡します。三田はカギを持って屋上に行きますが、カギが合わずに屋上に出られず。不審に感じて下に降りた生徒たち。

待ち伏せしていた蓮実は、9人の生徒を射殺します。

8巻のあらすじ

「悪の教典」8巻あらすじ

隠れている生徒を探して1人ずつ始末していく蓮実。

清田梨奈高橋柚香横田沙織吉田桃子を射殺します。

教室から逃げた生徒を探して始末する蓮実。

続いて、鈴木章田尻幸夫林美穂を射殺します。

3人を殺めた蓮実は屋上に残っている5人のもとへ。

屋上に向かった蓮実は、5人の生徒を射殺します。

3階で籠城している渡会達。中村尚志は柏原亜里が落下していく姿を見て、犯人と戦うことを決意。ギターを使って電機の罠を仕掛けます。

ブレーカーを上げて電気をつけようとしたとき、蓮実がシャッターの向こう側から発砲。

中村尚志は射殺されてしまいます。

蓮実はシャッターの向こうから発砲を繰り返し、発煙筒を焚いて生徒たちをおびき出そうとします。渡会達は逆の出入り口から出ていく中、夏越雄一郎と片桐怜花は上の階へと向かいます。

蓮実は階段に油の罠を仕掛けており、渡会達は足止めを喰らうと後から追ってきた蓮実によって捕まり。

蓮実は、渡会健吾伊佐田直樹木下聡ら4人の生徒を射殺します。

4階に上がった雄一郎たちは救命袋を発見。素直に降りたら撃たれると判断した2人は、死体を入れて救命袋を降ろすと蓮実は発砲して、夏越雄一郎と片桐怜花を殺害したと思い込みます。

残った生徒
高木翔、久保田菜々、前島雅彦、星田亜衣、夏越雄一郎、片桐怜花の6人

蓮実は高木を狙うために動き出します。アーチェリーで撃たれることを想定して、体育教師の柴原を起こし、前を歩かせます。高木は来る人物を射る事にだけ集中。

高木が放った矢は、柴原徹朗の胸を射抜いて殺害。

蓮実を仕留めたと確信した高木はその場で吠えますが、後から蓮実が拳銃を構えてやってきます。

蓮実の銃弾によって、高木翔は射殺されます。

雄一郎と怜花を殺害したと確信する蓮実は残り3人の殺害に動きます。決着を急ぐ蓮実は教室に入っていくと中村が仕掛けたギターによって感電。その場に倒れこみます。

9巻のあらすじ

「悪の教典」9巻あらすじ

久保田菜々、前島雅彦がその場に現れ、蓮実に疑念を持ちます。しかし、蓮実は言い訳を並べて容疑を解いていくと一瞬のスキをついて銃を奪い返そうとします。

銃を奪った蓮実によって、久保田菜々、前島雅彦は射殺。

残り1名を仕留めようと星田亜衣を探します。

すると、星田亜衣は手首を切って自殺していました。

すべての仕事を終えて満足する蓮実。

銃声を聞きつけて報告されたパトカーが数台、学校に到着します。

凄惨な事件の生き残りとして取り調べを受ける蓮実。刑事は蓮実の醸し出す凶悪なオーラを感じながらも、理路整然と回答する蓮実の姿にツッコむことはできません。同行した生活安全課の下鶴は蓮実に質問をふっかけますが、蓮実の理論は崩せず。

そんな時に夏越雄一郎片桐怜花が生存者として現れます。

彼らは蓮実が犯人だと証言しますが、具体的な証拠がなく蓮実犯人説を立証できず。その中で、鑑識がAEDを持参。山口卓馬がAEDで救命活動をしていた際の録音データが残っており、蓮実とのやり取りが明らかに。

蓮実聖司は警察に逮捕されます。

ここで蓮実の過去シーンが描かれます。

蓮実の過去
蓮実の学校には葛原という担任教師がおり、独裁者と言える恐怖政治を敷いていた。
暴力を振るい、言葉で生徒を傷つける葛原。
蓮実は目の敵とされており酷い暴力を受けていた。

蓮実は葛原に対抗するためビンタされる瞬間に鉛筆で反撃し、手を貫通させる。
傷病休暇をとる葛原に対して、蓮実はクラス中の罵詈雑言を録音した音声データを送付。
その音声を聞いた葛原は再起不能になった。

そのことで味を占めた蓮実はクラスの人気者も殺害し、同級生の人気を不動のものにした。

9巻(最終話)のあらすじ

蓮実が逮捕されたから1ヶ月後、夏越雄一郎と片桐怜花は退職した真田と対面。

真田に着せられた悪事は、蓮実の犯行であることが暴かれ、容疑は晴れていました。

事件後の学校

事件以来、晨光学院町田高校は休校。在校生の大半は転校が決まっており、事実上の廃校が決定となっていました。灘森校長は病院の精神科に収容。

灘森の妻は、釣井によって殺害されたと扱われ、事件は収束していた。

蓮実は「神からのお告げで行ったこと」と証言し、心神喪失状態での無罪を狙う作戦へ変更。また、屋上から突き落とされた安原美彌は奇跡的に一命を取り留め、状態は徐々に回復していました。

蓮実を守るために大弁護団が結成され、裁判は蓮実側が有利に進める展開に。一審・二審と検察側が敗訴し、検察は追い込まれていました。

雄一郎と怜花は、早水圭介の行方について必死に捜索するも、早水が蓮実の凶行に気付いたことで殺害。という事実に辿り着いていました。

怜花はなんとか蓮実を極刑にしようと裁判で証言。

判決 被告蓮実聖司 有罪 禁錮25年

重度の精神疾患があると判断され、医療刑務所にて収容されることになります。

それから数年が経過…

怜花は街を歩いていると、ハッとした顔を見せます。目の前にはフードを深くかぶった蓮実聖司が立っており、笑みを浮かべていた。

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まとめ

ここまで「悪の教典のあらすじ・最終回を解説しました

狂人蓮実聖司が大暴れするストーリー。ずば抜けた頭脳を持つ蓮実が、自らの欲におぼれて、次第に関係性の薄い生徒たちの皆殺しを目論む。

真田や蓼沼を陥れた序盤の攻防は、サスペンス漫画としての見応えがありましたが、後半は大量殺人を行う殺人鬼が、生徒たちを恐怖に陥れるホラー漫画へと変わっていました。

ホラー漫画に変わったことで、秀才である蓮実の良さが失われてしまった点が少し残念でした。一方で、恐怖と不快感に溢れた終盤は目が離せない展開となりました。

最終回も賛否が分かれる展開ながら、蓮実聖司の怖さが伝わる内容。加えて、心神喪失状態で減刑される現在の司法制度にも疑問を投げかける展開になっていた点も見逃せません。

映画でも放送された超人気作。是非「悪の教典」を見て、独特の雰囲気を堪能してください。

この記事の監修者

ギャンラブ管理人モト

蒼井ユウ|漫画考察ライター/元週刊誌編集者

週刊漫画誌の編集部にて10年勤務。構成・キャラ分析・伏線回収など「読者が見落としがちなポイント」を深掘りする記事を執筆中。

書籍『漫画から見る人物観察学』出版予定。

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