「競輪王ゼロ」のあらすじ・最終回解説【ネタバレ注意】

「競輪王ゼロ」のあらすじ・最終回解説【ネタバレ注意】

「競輪王ゼロ」は2013年から『週刊漫画ゴラク』に連載されていた人気漫画。

ここでは「競輪王ゼロ」のあらすじ・最終回を解説します。

連載開始日2013年5月24日発売
掲載誌週刊漫画ゴラク
出版社日本文芸社
作者山本康人
巻数全6巻(コミックス)
ジャンルスポーツ(競輪)
Wikipedia「競輪王ゼロ」のWikipediaはなし

「競輪王ゼロ」を無料で読むには

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「競輪王ゼロ」の登場人物

登場人物
鞍馬鈴時(90期)
木嶋聖夢(99期)
津金祥平(90期)
平家力丸(79期)
茶釜猛(87期)
白羽龍昇(90期)
山田桃太郎
小粒一雄
仙波健
立花嵐
安恵一
熊澤ミナミ
藤田誠
信玄直也
花乃木ことり
花乃木悦子
志賀樹子

「競輪王ゼロ」のあらすじ

「競輪王ゼロ」本編のあらすじを紹介します。

競輪を知らない人にとっては、知らない単語が数多く出てくるので、外部の競輪サイトのリンクを貼っています。不明なワードがあった場合は、そちらから調べてください。

鈴時の全成績・獲得賞金については以下でまとめていますので、こちらもご参考に。

1巻のあらすじ

「競輪王ゼロ」1巻のあらすじ

岸和田競輪 ゴラクカップ

競輪選手の鞍馬鈴時

彼はお酒を残しながら、血の繋がっていない娘である花乃木ことりと一緒に岸和田競輪場に来ていました。

鞍馬は全国に2850人いる競輪選手の中でもS級2班に所属する競輪選手。

競輪場に入った選手たちは、最終日のレースが終わるまで外部との接触は一切禁止。携帯電話やゲームなど、通信機能のある物は一切持ち込み禁止となります。

検査場に入った鈴時。記者たちはゴールデンルーキーの木嶋聖夢に注目し、かつてホープと呼ばれながらも落ちぶれている鈴時を揶揄します。

陰口を叩かれた鈴時は、黙々と自転車の整備を行っていました。

3年前。

「野獣先行」の異名を持っていた鞍馬鈴時は、26歳にしてGIオールスター競輪を制覇。優勝賞金4200万円を獲得し、競輪界を変えると思われていました。

しかし、最愛の人である悦子を事故で亡くしたことから、自暴自棄になり選手として転落していきます。

レース前夜の宿舎。鈴時は深酒をして酔っ払い、聖夢にウザ絡みをすると、”鈴時に憧れて競輪選手になった”聖夢は激怒。

人間関係が最悪になった状態で初日のレースを迎えます。

初日は関東ラインの4番手でレースをすることになった鈴時。不利な番手からのレースを進めるものの、最終コーナーで加速して大外から追い込んできます。

結果は4着。翌日の準決勝への進出権を手に入れます。

ラインを無視して、仕掛けたことで仲間からも不満を吐かれた鈴時。2日目の準決勝は単騎での出走となります。

他のラインが強力で内に閉じ込められてしまう鈴時。万事休すかと思われたとき、事故によって3車が落車。合間の縫って伸びて3着に入り、決勝戦への出場権を獲得します。

関東の選手が6人決勝戦に進出したことで、関東は2つのラインを形成することに。鈴時はラインの先行選手を務めることになります。

かつての野獣先行を取り戻そうと、ジャンが鳴った瞬間から猛ダッシュを仕掛けて木嶋を交わした鈴時。

猛ダッシュを仕掛けるものの、最終バックストレッチで木嶋に楽々交わされると、ラインの番手だった野辺にも見切られて、ラインを切り替えられてしまいます。

一瞬、トップスピードを見せた鈴時でしたが、スピードの持続が出来ずに失速。結果は9着で終わってしまいます。

レースが終わった鈴時を出迎えることり。ことりは悦子が生きていた時に通っていたスナックへ行き、ママ達と話をします。

そして、「鈴時は競輪王になる」と語ります。

酔いつぶれながらも、ことりの言葉を聞いていた鈴時。悦子と同じことを話すことりの為に再起を誓います。

大宮競輪場 ニチブン杯

3ヶ月後。

鈴時はホームバンクの大宮競輪場から斡旋(レースに呼ばれるという意味)がかかり、大宮競輪場に到着。

鈴時はこの開催での復活を誓い、激しい練習を重ねてきました。岸和田での失態から、同じ地区の選手もラインを組んでくれない状況のなか、単騎で初日のレースに挑みます。

先行選手がレースを引っ張り、後方で周回する鈴時ですが、勝負所から一気に加速して先頭に立ちます。

2巻のあらすじ

「競輪王ゼロ」2巻のあらすじ

大宮競輪場 ニチブン杯

3ヶ月間、鍛えに鍛えた鈴時。かまし気味に捲りを決めて、爆発的なスピードで抜け出すと最後までスピードは衰えず圧勝。見事に復活を果たします。

2日目。

鈴時の同期で、青森をホームバンクにする津金祥平が準決勝9レースに出場します。

スッポンマークの異名を持つ津金は、強敵が揃う中で良いポジションを確保。勝負どころでは、ライバルたちに激しく接触しながら抜け出し、勝利を収めます。

準決勝10レースに出場した鈴時。初日同様の豪脚を披露して、ここも1着。決勝戦へと駒を進めます。

翌日の決勝戦。鈴時は単騎での出場を決めますが、津金は初日・2日目を圧勝した鈴時をマークすることに。

レースは他ラインが鈴時たちを飲み込み、最終バックストレッチでも後方8番手。最終3コーナーからダッシュすると、一気に先団を飲み込み直線はマッチレースに。

僅かの差で勝利した鈴時。完全優勝を果たすことになります。

久しぶりの優勝を果たした鈴時。記念(G3)にあっせんされ、千葉競輪場に向かいます。

千葉競輪場 滝澤正光杯

1次予選を圧勝した鈴時、しかし2次予選から一気に相手が強化。

今回の滝澤正光杯には、トップ選手の平家力丸(79期)をはじめとしたS班の選手が4人参加していました。

迎えた2次予選。鈴時は今後のことを考えて、後方からのまくりを封印。

先行から突っ張り、逃げ切り勝ちを収めて2連勝を挙げます。翌日の準決勝も優勝した鈴時は、決勝に進出します。

レースは鈴時が逃げを打ち、先行誘導選手の直後で周回。先行誘導選手がバンクの脇にそれる手前で、平家力丸がラインを連れて上がってきます。

ジャンが鳴った瞬間、まくりにかかる平家。鈴時は突っ張り平家に対抗しますが、平家は鈴時の前に出てきます。

平家が前に出た瞬間、鈴時は加速して、平家ラインの番手に飛びつき2番手を確保。3コーナーで先頭に並びかける鈴時は、平家とのマッチレースに。

3巻のあらすじ

「競輪王ゼロ」3巻のあらすじ

千葉競輪場 滝澤正光杯

平家を交わす勢いで4コーナーを回ろうとする鈴時。ここで平家は体を当てて、外に弾きだす「空気投げ」を繰り出すと鈴時は大きく位置を下げます。

鈴時を振り切った平家は悠々とゴール。鈴時は必至に粘るも2車に交わされて、4着でゴールしました。

完敗を認めた鈴時。更なるトレーニングを重ねて、次の開催のF1を優勝。

直近の成績から、GI「競輪祭」のあっせんを受けます。

小倉競輪場 競輪祭

S班が集まるGI。プレッシャーを感じながらも、鈴時は初日の1次予選・2日目の2次予選を突破。

3日目の準決勝へと駒を進めます。このレースにはS班の山田桃太郎小粒一雄も出走していました。

レースは鈴時が逃げを打つ形で周回。前で突っ張り、後方から捲られたタイミングで飛びつき番手を確保する得意の戦法「キャッチ&キル」を狙いながら走ります。

桃太郎が先頭に出た瞬間、桃太郎ラインの2番手を弾き出し、番手を確保する鈴時。このまま最後のスパートにかけようとしますが、桃太郎のダッシュで車間が空いた隙間に小粒一雄が入り込みます。

鈴時は必至に小粒と押し合いをするものの失速して5着。決勝戦に進出することが出来ません。

決勝戦では桃太郎、小粒の追撃を凌いだ平家力丸が勝利を収め、GI競輪祭を優勝します。

準決勝で敗戦した鈴時は、特別優秀レースに臨みます。モチベーションを大きく下げた中での1戦となりましたが、必死の走りで1着に。

開催を終えた鈴時。滝澤正光杯・競輪祭で届かなったS班の3人に勝つためには力が足りないと悩んでいると、野辺らが練習に誘い大宮競輪場で練習を重ねます。

熱くてカッとなる性格の鈴時。ことりや野辺は鈴時の悪癖を直して、更なるレベルアップを試みるよう指導。自分の理想の姿を目指して練習を重ねていきます。

その年の競輪グランプリ。平家力丸・山田桃太郎・小粒一雄らがしのぎを削るなか、九州の仙波健が優勝するのでした。

大宮競輪場 倉茂記念杯

2014年の競輪が開幕。

鈴時は地元大宮競輪の倉茂記念杯に出場します。ことりの意見を受けて、仮面を被るようになった鈴時。

初日から3日目まで全て1着を収めて、決勝戦へと駒を進めます。

決勝戦には、前年のグランプリを制した仙波健、S班の山田桃太郎、同地区のホープ木嶋聖夢らが出場。木嶋は自分の番手につくことを提案するも、鈴時は別線での先行を選択。

レースが始まると、山田桃太郎ライン、木嶋聖夢ライン、鞍馬鈴時ラインの3分戦。鈴時の直後には仙波健がつき、四面楚歌状態で周回を行います。

勝負所で仕掛ける山田桃太郎。鈴時は飛びつきで桃太郎の番手を確保して、最終バックストレッチを通過。3コーナーで桃太郎の前に出るとスピードを緩めて、桃太郎と仙波に位置取りを争わせます。

500mの長い直線を真一文字に駆ける鈴時。後方から仙波が並びかけ、「エルボーハング」で肘をロックし、ハンドルを出せないようにしますが、最後の力を振り絞って加速した鈴時は1着でゴール。

S班の連中を倒して優勝した鈴時は勝利者インタビューで、競輪グランプリを優勝すると豪語するのでした。

4巻のあらすじ

「競輪王ゼロ」4巻のあらすじ

名古屋競輪場 日本選手権競輪

記念(G3)の完全優勝で、勢いに乗る鈴時。ことりと「競輪王」を目指すことを誓い、快進撃を続けます。

広島競輪のF1を優勝して、13連勝を達成した鈴時は、GIの中でも最も権威があり、賞金設定が高い「日本選手権競輪(ダービー)」へと挑みます。

全日本選抜競輪を優勝した茶釜猛に挑発されながら、初日の1レースの出場する鈴時。

注目される中、堂々のレースぶりで逃げ切り勝ち。1次予選を勝ち上がります。

2日目は休養となった茶釜。特選レースに出場した茶釜は、仙波らを破って勝利を収めます。

3日目の2次予選。7レースに出場した鈴時は後方7番手で周回する展開に。後方から豪脚で捲った鈴時は直線で突き抜けて1着。準決勝に進出します。

津金祥平も2着で準決勝に進み、メインレースのゴールデンレーサー賞は平家力丸が勝利。茶釜は4着に敗れます。

この結果によって、準決勝は平家・茶釜・津金と一緒のレースに。茶釜と津金は鈴時のマークにつくことを宣言。

逃げを打つ鈴時。その後ろに津金がつけて、番手のポジションを茶釜と競り合いながらジャンを迎えます。

捲りをかける平家力丸。キャッチ&キルで力丸の番手につけた鈴時は、直線で抜け出そうとします。しかし、外から茶釜が圧をかけたことで、鈴時と津金は落車。

大怪我をしながらも立ち上がる鈴時と津金。真偽の結果、津金が失格処分となり、鈴時は落車滑入で5着。両者ともに準決勝で姿を消します。

擦過傷になり、地獄の苦しみを味わう鈴時は最終日3着でフィニッシュ。

日本選手権競輪を優勝したのは平家力丸。圧倒的な気迫で、他8選手を捻じ伏せてGIタイトルを獲得。年末のグランプリ出場を確定させます。

肋骨にヒビが入ってしまったことで共同通信社杯(G2)を休んだ鈴時。この開催はS班の白羽龍昇が優勝します。

宇都宮競輪場 高松宮記念杯競輪

圧倒的な強さを見せる力丸に勝つ術が見当たらない鈴時。

ことりは鈴時を連れて、力丸のホームバンクに出稽古にいきます。そこで鈴時が見たものは…。

練習でも本番を想定して、死に物狂いで練習する力丸の姿

力丸が必死に練習する姿を見て、まだ自分には成長する余地があるんだと感じ、更なる成長を目指します。

5巻のあらすじ

「競輪王ゼロ」5巻のあらすじ

宇都宮競輪場 高松宮記念杯競輪

ことりと共に宇都宮競輪場に到着した鈴時。同期ナンバーワンである白羽龍昇と挨拶を交わして、宿舎へと入っていきます。

1次予選・2次予選を連勝した鈴時。

準決勝は力丸と一緒のレースに出場。力丸は力強い走りで1着、2着には熊澤ミナミが入ると、鈴時はなんとか3着に食い込みます。

他2つの準決勝では、山田桃太郎や茶釜猛、白羽龍昇などS班選手が順当に勝ち上がり、決勝戦が行われます。

4分戦でレースが進むなか、鈴時は逃げを打ちます。桃太郎が前に出ようとしたとき、白羽がカマシ気味に先頭に並びかけます。

同期のライバルとして鈴時に張り合う白羽。売られたケンカを買った鈴時はつっぱって、白羽を前に出さずに加速し合います。

最後までもがき合いますが、最後は3車に交わされて鈴時は4着、白羽は5着。優勝は山田桃太郎、2着は平家力丸、3着は茶釜猛となります。

熱くなってレースを見失ってしまった鈴時は、レース後ことりからダメ出しを貰うのでした。

後日、野辺からも痛烈なダメ出しを喰らい、ことりからも再度ダメ出し受けたことで、鈴時は拗ねてしまうことに。

福井競輪場 不死鳥杯

7月、福井競輪場の不死鳥杯に臨みます。

S1に昇級し、実績を積んだ鈴時は自信満々に初日のレースに臨みます。いつものキャッチ&キルの戦法を捨てて、打鐘からカマシで踏み込みますが失速。

初日から7着、3着、6着、6着と惨敗。ことり不在でガムシャラに走るだけのレースに限界を感じる結果になります。

弥彦競輪場 寛仁親王牌競輪

そして、今年4回目のGI「寛仁親王牌世界選手権トーナメント」の日を迎えます。

策もなく、ラインも組まず、力任せに走る鈴時。初日は新星立花嵐に先行のし合いで敗れると、2日目は最下位の9着。3日目4着、4日目3着と惨敗して開催を終了。

寛仁親王牌は立花嵐が勢いのまま勝利を収めます。

前橋競輪場 オールスター競輪

野辺の弟子である立花がGIを制覇したことで、ジェラシーに一層の火が付く鈴時。大宮競輪場の練習でも、立花にコテンパンにやられたことで、闘争心に火が点きます。

9月になり、前橋競輪場でのオールスター競輪に臨みます。

ことりの頭脳を借りて戦うことを決めた鈴時。初日の1次予選で華麗に復活して1着に。2次予選も勝ち上がり、準決勝も2着に入ったことで、決勝戦への進出を決めます。

山田桃太郎や茶釜猛らと共に立花嵐も決勝戦に進出。ずっと単騎で走ってきた鈴時は、立花の番手を取ることを宣言。

いよいよ決勝戦を迎えます。

6巻のあらすじ

「競輪王ゼロ」6巻のあらすじ

前橋競輪場 オールスター競輪

レースは力丸ライン、立花ライン、白羽ラインの3分戦。

力丸が先頭で周回を行いますが、若くて血気盛んな立花は残り2週の赤板が出た時点でスパート。つっぱろうとする力丸ですが、勢いの差で立花が前に。

鈴時は番手の位置を力丸と争い、バチバチにやりあいながら、残り1周。更に外から白羽が捲ると鈴時は挟まれてしまいます。

白羽を外に弾き飛ばし、進路を確保した瞬間。力丸の「空気投げ」によって鈴時は大きく外に弾かれてレース終了。

前がやりあったことで、力丸のマークだった仙波健が抜け出して優勝。2着は立花嵐、3着には平家力丸が入り、鈴時は9着に敗れてしまいます。

戦いには敗れたものの立花とのラインに可能性を感じたことり。鈴時は己のプライドから、ライン形成を拒否していたもののことりの言うことが正しいと感じていました。

ライバル関係としてバチバチしながらも、立花と練習をするようになった鈴時。

10月末に防府競輪場で行われた周防防府杯。

あっせんを受けた鞍馬鈴時と立花嵐は揃って決勝戦に進出。2車ラインながら、能力の違いをみせてワンツーフィニッシュ。鈴時は2着に敗れてしまいますが、進化を見せていました。

迎えた競輪祭。立花嵐とのコンビも熟成されて行き、鈴時はとうとうGIを制覇することに。年末のケイリングランプリへの出場権を獲得します。

岸和田競輪場 ケイリングランプリ

インタビューが終わり、出場者9人は各々にグランプリへの決意を新たにしていきます。

出場者は以下の通り。

  • 1番車:山田桃太郎(岡山)
  • 2番車:平家力丸(奈良)
  • 3番車:茶釜猛(栃木)
  • 4番車:白羽龍昇(三重)
  • 5番車:立花嵐(埼玉)
  • 6番車:小粒一雄(青森)
  • 7番車:鞍馬鈴時(埼玉)
  • 8番車:藤田誠(兵庫)
  • 9番車:仙波健(福岡)

悦子とことりのためにバンクに立つ鈴時。引退を賭けて勝負を仕掛ける力丸。連覇を狙う仙波。

各々の想いを乗せてレースはスタート。

逃げを打った立花嵐。鈴時は番手に入ろうとしますが、力丸が断固拒否。白羽も外からポジションをあげて、周回中にもかかわらず、3人が2番手に並びます。

ラインがうまく形成せず、ごちゃごちゃになるなか山田桃太郎と仙波健のラインが赤板手前で進出。

立花は桃太郎に競り掛けて、番手では鈴時と力丸がやりあう。そんななかラスト1周のホームストレッチで白羽が捲りを仕掛けます。

展開がごちゃつくなかで、力丸が立花・桃太郎の間をかき分けて先頭に立ちます。予想外の仕掛けにただ1人反応したのは鞍馬鈴時。

先頭平家力丸、番手鞍馬鈴時というラインが関係ない並びで直線を迎えます。

後続も押し寄せるなかで、茶釜猛の前輪が力丸の後輪に衝突。力丸は車体故障が発生して、転倒する中でゴール。

平家力丸は落車しながらも1着を勝ち取りグランプリ制覇。2着には鞍馬鈴時が入って2000万円を獲得、3着は小粒一雄が食い込むのでした。

最終回(6巻)のあらすじ

エピローグ

ケイリングランプリで2着に敗れてしまった鈴時。激しすぎた戦いに鈴時は燃え尽き症候群のような感じになります。

怖いもの知らずで突っ走ってきた鈴時ですが、競輪の怖さを実感していました。

ことりは「競輪王への道」をまた新たに踏み出そうと鼓舞して、鈴時は差しだされた手を掴みます。

大宮競輪場で練習をしていると、怪我で長期欠場していた競輪界の重鎮信玄直也が登場。

直近で開催される大宮での記念競輪のために練習を始め、平家力丸・信玄直也らと共に戦う決意をすることに。

鈴時の姿を見たことりは「終わりは始まりの号砲」と、競輪王になる道にサブタイトルを付けます。

鈴時は年明け初戦。倉茂記念杯に臨みます。

鈴時は「ことりのためなら頑張れる」という人生のテーマを噛みしめながら、レースに臨む姿を描き『競輪王ゼロ』は終了となります。

まとめ

ここまで競輪王ゼロのあらすじ・最終回の解説をしました。

競輪のルールが分からない人にも分かりやすいつくりになっており、キャラクターや展開も面白い漫画でした。

ただ、打ち切りが決まっていたせいか、後半は駆け足。初めてのGI制覇となった競輪祭はダイジェスト。最初から細かく表示してくれていたレースごとの賞金もカットと、かなり寂しい形になってしまいました。

内容は面白かっただけに、競輪という題材がハマらなかったのか…。とても残念でしたね。

いまでも書店やアプリで読めるので、是非読んでください。

この記事の監修者

ギャンラブ管理人モト

蒼井ユウ|漫画考察ライター/元週刊誌編集者

週刊漫画誌の編集部にて10年勤務。構成・キャラ分析・伏線回収など「読者が見落としがちなポイント」を深掘りする記事を執筆中。

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