【ネタバレ注意】「救い給え、殺り給え」あらすじ全編と最終回解説!登場人物・能力も一覧でまとめてみました。

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漫画「救い給え、殺り給え」は2020年から「マンガPark」にて連載されていた大人気漫画です。

ここでは「救い給え、殺り給え」全編のあらすじを解説を行っていきたいと思います。

また登場人物や持っている能力も一覧形式でまとめていますのでご確認ください。
(本記事はネタバレを含む場合がありますので漫画を読んでからご覧になる事を推奨します)

初版発行日‎‎2020年8月28日発売
作者原作:宮月新、作画:ミドリ
巻数全4巻(コミックス)
ジャンルサスペンス
Wikipedia「救い給え、殺り給え」のWikipedia掲載なし

「救い給え、殺り給え」冒頭のあらすじ

ブロローグ

主人公の灰谷雫は中学生頃からある能力が芽生えていました。

灰谷雫の能力
人と目を合わせると、これから悪い事をする人や、悪い事に巻き込まれる人の光景が見える

自分の両親に対して、悪い事に巻き込まれる光景を見てしまった雫は間もなく両親を事故で亡くし、叔母の安藤と暮らしていました。

自らの能力から死にたいと願うようになった雫は不登校となり、自宅に引きこもります。

担任の篠塚は雫を心配して自宅を訪問しますが、雫の目には『篠塚がひき逃げをしている姿』が見えた事から現実に嫌気が差して、夜手首を切ろうとします。

そんな雫の凶行を防いだのはハクトと名乗る青年

ハクトは雫の能力を知っており、雫の能力で見えた光景を尋ねます。

「担任の篠塚がひき逃げする」という事を伝えた雫

ハクトはバイクを走らせて篠塚がひき逃げをする現場まで向かうと、ひき逃げを起こす寸前でハクトを身を挺して篠塚の車を止めます。

この行為によりひき逃げの被害者となる女性は助ける事が出来ますが、篠塚は電柱に衝突して死亡してしまいます。

篠塚の事故を防いだことで、ハクトの腕にある「100」という痣が「99」へと変わるのでした。

事故の際に気絶した雫は翌日部屋で目を覚まします。

ハクトの取った行動に疑問を持った雫は目的を尋ねます。

ハクトの目的
ハクトは神の声を聞いた。
神に「願い」を叶えてもらう事と引き換えに100人の人間を地獄行きから救う使命を負った。

神の声を聞いた後、傷を癒やす能力を手にしていた。
人々を地獄行きから救う手段を考えた時、風の噂で予知能力を持った雫の存在を知った。

そして、雫の腕にも「99」の痣がついていました。

雫とハクトは100人の人間を地獄行きから救う事が出来るのか!?

「救い給え、殺り給え」登場人物一覧

漫画「救い給え、殺り給え」の登場人物を一覧形式でまとめてみました。

終盤から登場する人物もいますので、「救い給え、殺り給え」を読んでいない方は先に漫画を読んで頂くことを推奨します。

「救い給え、殺り給え」に出てくる登場人物は以下の通りです。

登場人物(能力者)
灰谷雫:主人公で未来予知の特殊能力を持つ
ハクト:傷を癒やす特殊能力を持つ
黒崎禅:武蔵原警察署刑事課の刑事
緋川玲:IT社長
登場人物(一般人)
青木:武蔵原警察署刑事課の刑事
黄川田ハルコ:武蔵原警察署、総務課の職員
灰谷悠二:雫の父親
灰谷美里:雫の母親
登場人物(ターゲット)
篠塚剛士:灰谷雫の担任
安藤:雫の叔母
学校の上級生
井田賢治:刑務所上がりの男
強盗殺人で全国指名手配の男
的場:学校のいじめられっ子
栄:的場をいじめている生徒
銀行強盗を行う予定の男
痴漢を行う男
爆発事件に巻き込まれる男
小林:爆弾魔として指名手配

「救い給え、殺り給え」本編のあらすじ

「救い給え、殺り給え」本編のあらすじを紹介します。

まだ「救い給え、殺り給え」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。

思い悩む雫

ハクトからの協力の要請を受けた雫ですが、自分が叔母を殺害する姿を見てしまった為、協力は出来ないと回答します。

ハクトは予め祖母の安藤を殺害しており、雫の家に居候する事になります。

担任の篠塚先生が死亡した事で学校に行く事を決意した雫ですが、学校内で上級生が万引きしている姿を予知します。

雫は上級生の後を尾行して万引き現場を押さえ、犯罪を未然に防ごうとしますが、上級生は刃物出して雫に切りかかりそのまま逃走してしまいます。

上級生が逃げた先にはハクトがいました。

ハクトは犯罪を犯した上級生を殺害し、痣を「99」から「98」へと減らします。

痣の数字を減らすルール①
地獄行きとなる人間には基準がある。
判断基準は「人間の法で罪を裁かれた事が有るか否か」

雫は自分の腕にある痣が「98」になった事から上級生を殺害した人物がハクトであると確信し、家でハクトを激しく責めます。

雫の怒りを買ったものの孤独に生きる雫に唯一寄り添う人間であるハクト。

雫はハクトに依存する心が生まれて離れる事はありませんでした。

ハクトの凶行を止めないと思いつつ自らも人の不幸を止める事が出来ない雫。

街で「これから暴力を行う男」を発見しますが、無理に諭して激高させたことで殺人へと昇華させてしまい、己の無力さを感じるようになってしまいます。

第三の使命を受けた男、登場!

ハクトの凶行、己の無力さ・孤独で寝込んでしまった雫。

そんな雫の家に一人の男がやってきます。
やってきたのは武蔵原警察署刑事課の刑事である黒崎禅

黒崎は雫の腕にある数字の痣に気付くと、自らも腕に数字の痣がある使命者である事を告白。

  • どのように数字を減らしたのか?
  • 篠塚剛士や上級生の事件との関係性はあるのか?

という点について聞き込みを行います。

外から黒崎と雫のやり取りを見ていたハクトは後日、単独で黒崎に接触します。

雫の持っている能力を黒崎に教えると次のターゲットが、強盗殺人で全国指名手配中の男である事も情報としてリークします。

ハクトと黒崎は指名手配犯を発見し追い詰めますが、ハクトの裏切りによって黒崎は重傷を負ってしまいます。

身軽になったハクトは指名手配犯を殺害

瀕死の状態で現場に到着した黒崎は、ハクトから使命を果たすためのルールを聞かされます。

自らの能力を「非生物を消滅させる炎」だと告げた黒崎は、指名手配犯の死体を消して、ハクトに加担する形になります。

後日、雫はいじめを行っている高校生に犯罪の未来予知を見ます。

雫の予知能力に気付いた黒崎は、殺害を行わずに犯罪を止めたいと考え、ハクトには内緒にした状態で事件の解決を図ろうとします。

いじめられっ子の的場から事情を聞き出して、いじめっ子の主犯格である栄に対して説得を行い、的場へのいじめは解決しますが、栄から上納金を貰おうとする先輩たちから詰められた事でいじめが再開

耐え切れなくなった的場は、栄たち3人を殺害してしまい、最悪な結末を迎えてしまいます。

この事件によって自分のやり方では解決する事が出来ないと悩むようになった黒崎。

雫は黒崎ではなくハクトに心酔するようになります。

雫の両親を殺害したのは誰か?

的場の事件以降、仕事中も悩むことが多くなった黒崎

そんな黒崎に同僚の青木は雫が関わった事件、雫の両親が殺害された事件における犯人とおぼしき映像を見せます。

映像はぼやけて良く見えませんが、黒崎はハクトが雫の両親の事件に関わっている事を疑い始めます。

ある日、黒崎は雫を呼び出して自分の思っている事を伝えます。

動揺する雫はハクトとどのように接していいのかを迷い始めます。

眼鏡をかけた男が車を運転している場面に変わります。

眼鏡をかけた男は前を走る車を衝突させ、事故を引き起こして殺害します。

その眼鏡をかけた男の正体は緋川玲

ハクト、雫と同様に指名を受けた人間でした。

緋川は末期がんを患っており、使命を果たしたうえで叶えられる願いで、自らの病気を治そうとしていました。

結果を焦る緋川はハクトに近付きます。

2人には誰にも言えない過去がありました。

緋川とハクトの過去
緋川はIT社長として老人ホームを尋ねた時、ハクトが写真に写っていない事を発見し、お互いの秘密を共有します。
2人は夢で「使命を果たしたら願い事が叶う」というお告げを受けていました。

緋川は使命を果たすために予知能力があると噂が立っている雫を仲間に入れようとしますが、雫に使命を果たす動悸がないため、動悸を作ろうとして両親を殺害したのでした

余命短い緋川はハクトを出し抜き雫に近付くと、雫に「両親を殺害したのはハクトだ」と吹き込み取り入ろうとします。

緋川が果たすべき使命は残り20人

緋川の持っている能力「100秒間の金縛り」を利用して、1人を殺害すると雫が殺害に関与した7人を加えて、残り12人となります。

願いをかなえるのは誰だ?

ハクトは黒崎に協力を仰ぎ、雫と緋川を追いかけます。

ハクト達は地下駐車場で緋川たちを待ち伏せますが、黒崎がハクトを裏切ります。

同僚の黄川田ら大勢に警官で取り囲みハクトを逮捕しようとします。

この現場に現われたのは緋川

緋川は金縛りの能力で黄川田をはじめその場にいた警官を全員殺害。絶望する黒崎をよそに雫を連れてその場から立ち去っていきます。

緋川たちは治安の悪いBARへ向かい、残り11人をまとめて始末しようとし、凶行に走ろうとするその時、ハクトと黒崎が現われます。

不意打ちで眼鏡を飛ばされた緋川は、金縛りをかけることが出来ずに、雫たちの手によって殺害されるのでした。

ハクトと再会した雫は、自分の想いをハクトに伝えて恋仲に陥ります。

そんなハクトには”100個の使命を果たしたら必ず叶えたい願い”がありました。

ハクトと想いが通じた雫、自分の判断で同僚が殺され後戻りできなくなった黒崎は、残りの12人を殺害して願いを叶えようと痴漢を行っている男を始末し、前に進んでいきます。

そんな中、ハクトの母親の容体が悪化し、余命いくばくもない状態になります。

ハクトと母親の間には悲しい物語がありました。

ハクトと母親の物語
ハクトの母親は若い頃、ナンパでついていった男にレイプをされてしまった。
その時に身籠った子供がハクト

ハクトが育っていく中、母親は薬物に溺れハクトに対して「産まなければよかった」と暴言を吐くようになった。

ハクトの必ず叶えたい願い。

それは「自分がこの世の中から消えて、母親を始め不幸になる人間を減らす事」

自分がいない世界線に戻れば、母親・緋川・雫の両親などの運命が変わると考えていました。

その後、雫が爆弾事故で被害者に遭う人間を見つけ、爆弾魔を捕らえようと計画

爆弾事故に遭う被害者が、違法カジノに潜入している事を知ったハクトは、違法カジノごと爆発してしまえば、残りの10人分の使命を果たす事が出来ると考えます。

雫と黒崎を出し抜いて自分一人で残りの10人を殺害し、自分の居ない世界を創ろうと爆弾の起爆装置を持ってビルの上層階で見守ります。

雫が止めに入りますが、ハクトは起爆装置を起動。

使命を果たし、自分の居ない世界を現実のものにするのでした。

物語は最終回へと続きます。
(最終回は下部にて確認してください)

使命を受けた者の一覧

「救い給え、殺り給え」においてハクトや雫など使命を受けた者のルールについてまとめてみました。

ルール名前内容
灰谷雫24時間以内に悪い事をする人や、悪い事に巻き込まれる人の光景が見える
ハクト傷を治癒する事が出来る(病気は治せない)
黒崎禅炎を発生させ非生物を消滅させる
緋山相手を100秒間金縛りにする事が出来る

使命を受けた者のルール

「救い給え、殺り給え」においてハクトや雫など使命を受けた者のルールについてまとめてみました。

ルール内容
人間の法で罪を裁かれた事がない人間の地獄行きを防ぐとカウントされる
映像の痕跡が一切残らない
神が仲間だと判断した場合、殺人のカウントは連動する
100個の使命を果たすと願いを1つ叶えられる

「救い給え、殺り給え」最終回のあらすじ

ハクトが願いを叶えた事でハクトの居ない世界線が始まります。

場面はハクトの母親がナンパ相手に襲われる場面へ…

襲ってきた男にレイプされる直前まで追い詰められますが、他の人が駆け付けた事でレイプされる事無く、現状を回避する事に成功します。

場面は黒崎が警察官として元気に働く場面へ…

町の交番で働く黒崎は充実感を持って働いていました。

(ハクトのいる世界線では殺害されてしまった)姉も元気に生きており、黒崎と楽し気に会話をしており、姉は夢であるパティシエを目指すため、海外留学に行こうと準備をしていす。

場面は緋川がIT社長として働く場面へ…

緋川は病によって余命少ない状態ながら仕事をしていました。

腕に「100」の痣があり、夢で”神から与えられた使命”について説明された緋川だが、人を幸せにする使命とは「何かをひたすらに考えて、今抱えている仕事を死ぬまで真っ当しよう」という前向きな気持ちを持って生きていました。

場面は両親が生きている世界線で生きる雫の働く場面へ…

雫は自分の能力に苦しみ、その苦悩を両親に訴えていましたが、母親は雫の言っている事を理解しようとせず、父親は雫を病院へ連れていこうとしていました。

自分の苦しみを誰も理解してくれていない事から、雫は自殺をしてしまいます。

ここで場面はハクトの居る元の世界線へ…

今まで見たハクトが見た世界線は願いを叶える権利を持った黒崎が、自分の願いを使ってハクトに見せていた幻でした。

ハクトがいない世界線でも不幸になっていた雫。

雫はその現実をハクトに訴えて「ハクトが消えるのであれば自分も消える」と共に消滅する事を選択します。

そして2人はキスをしながら消滅をします。

2人がいなくなった部屋を描いて「救い給え、殺り給え」は終了となります。

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