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この機会に推理×恋愛の名作『嘘解きレトリック』を読んでみよう!
ドラマとは違う面白さがあるからオススメだよ!
漫画「嘘解きレトリック」は2021年に「別冊花とゆめ」にて連載されていた大人気漫画です。
漫画「嘘解きレトリック」のコミックスは全10巻がリリースされています。
今回は漫画「嘘解きレトリック」のあらすじや最終回を紹介しつつ、登場人物についてもまとめてみました。
初版発行日 | 2013年6月20日発売 |
作者 | 作者:都戸利津 |
巻数 | 全10巻(コミックス) |
ジャンル | サスペンス |
Wikipedia | 「嘘解きレトリック」のWikipedia |
「嘘解きレトリック」冒頭のあらすじ
ブロローグ
昭和初年、九十九夜町
浦部鹿乃子は幼少期から人の嘘を見抜くことが出来る特殊能力を持っていました。
この能力によって周りの住人からは「心を覗かれているよう」と気持ち悪がられて、村に住むことが出来なくなった鹿乃子。
16歳となった鹿乃子は単身、自分の事を誰も知らない九十九夜町へと向かいます。
食べ物や住居に困りながら山で生活する鹿乃子の姿を祝左右馬と端崎馨が発見します。
左右馬と端崎は鹿乃子を飲食店に連れてきて身の上話を聞いたうえで「子守」という住み込み職(住居含む)を提供します。
祝左右馬は探偵業を営んでいました。
左右馬は飲食店内で鹿乃子が子供(たろ)の嘘に気付いた事について理由を聞きますが、鹿乃子は村での過ちを繰り返さない為にはぐらかします。
翌日、たろが行方不明となります。
たろを探しに行く左右馬と鹿乃子
神社にいた男に「子供をも見たのか?」を聞いた左右馬。
男は「知らないねぇ」と言いますが、鹿乃子は男の言葉が嘘だと見抜きます。
急に男を問い詰めようとする鹿乃子に理由を聞く左右馬
鹿乃子は”自分に噓を見抜く能力があること”を告白します。
左右馬は鹿乃子の話を信じて男の元へと向かい、たろを監禁している小屋を発見。
たろを救出し、男を捕まえます。
自らの能力を暴露してしまった事で鹿乃子は九十九夜町にはいられないと落胆しますが、左右馬は探偵事務所の助手になりなさいと誘います。
洞察力の鋭い左右馬と嘘を見抜く鹿乃子
2人は祝探偵事務所として様々な事件と対峙していきます。
「嘘解きレトリック」登場人物一覧
漫画「嘘解きレトリック」の登場人物を一覧形式でまとめてみました。
終盤から登場する人物もいますので、「嘘解きレトリック」を読んでいない方は先に漫画を読んで頂くことを推奨します。
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「噓解きレトリック」に出てくる登場人物は以下の通りです。
- 主な登場人物
- 浦部鹿乃子:本作の主人公、人の嘘を見抜ける
祝左右馬
端崎馨:左右馬の親友
端崎雅:馨の姉
- 事件関係者(登場人物)
- 倉田太郎【通称:たろ】(プロローグ)
松葉牡丹(介抱泥棒)
藤島千代(狂言誘拐)
耕吉(狂言誘拐)
藤島幸弘(狂言誘拐)
藤島夫人(狂言誘拐)
桐野貫二(洋館未解決殺人)
久我山小百合【通称:リリー】(洋館未解決殺人)
利市(手鏡盗難事件)
ヤイコ(手鏡盗難事件)
倉田達造:くら田主人(弁当発注ミス事件)
倉田ヨシ江:くら田おかみ(弁当発注ミス事件)
六平:八百六主人(弁当発注ミス事件)
柴田(人形殺人事件)
久保(人形殺人事件)
綾尾品子(人形殺人事件)
天野展典(端崎馨失踪事件)
天野満(端崎馨失踪事件)
ナツ(端崎馨失踪事件)
白井峰雄(刀真島殺人事件)
白井源(刀真島殺人事件)
白井コウ(刀真島殺人事件)
嘉助(母の帰還)
実原久(孫候補の選別)
実原依里(孫候補の選別)
神代美禰子(孫候補の選別)
徳田史郎(孫候補の選別)
本条皐月(孫候補の選別)
笛沢咲子(端崎の結婚)
関内要(左右馬冤罪事件)
村井重太郎(左右馬冤罪事件)
小西タミ(左右馬冤罪事件)
コタケ(左右馬冤罪事件)
集山(左右馬冤罪事件)
佐伯篤嗣(左右馬冤罪事件)
マサ(祠の殺人未遂事件)
佐伯澄子(園遊会での事件)
本丸華世(園遊会での事件)
松嶋多江(園遊会での事件)
青木麗子【本名:明石蘭子】(大家からの依頼)
鈴村柾(大家からの依頼)
槇原鈴乃(大家からの依頼)
武上喜三次(鹿乃子誘拐事件)
「嘘解きレトリック」本編のあらすじ
「嘘解きレトリック」本編のあらすじを紹介します。
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介抱泥棒
探偵事務所内の掃除も終わり、無事に開業を済ませたころ端崎が探偵事務所にやってきます。
端崎は左右馬に雑誌の載っている女性を見て「松葉牡丹」という人物ではないかと問います。
この問いに対して「いや、違う」と答える左右馬ですが、鹿乃子はこの答えが嘘である事を見抜きます。
「なぜ左右馬が嘘をついたのか?」
普段、お世話になっているだけに左右馬に理由を聞けない鹿乃子は松葉牡丹に直接会って真意を確かめようと勤めている料亭へと向かいます。
料亭で牡丹を見つけた鹿乃子ですが、行った先で左右馬に会います。
意を決した鹿乃子は左右馬になぜ嘘をついたのかを聞きます。
すると古着屋の主人が松葉牡丹に対して介抱泥棒(酔っ払いを解放するフリして金品を盗む泥棒)を行っていると警察を連れ、牡丹に対して尋問を始めます。
左右馬は牡丹が端崎に対して介抱泥棒を行った事を知っていたため端崎には伝えていないのでした。
鹿乃子は左右馬が端崎の為に優しい嘘をついたのだと気付くのでした。
そして古着屋に牡丹の事を教えたのも左右馬でした。
狂言誘拐
隣町の藤島家へ届け物に向かった左右馬と鹿乃子
大金持ちである藤島家に入った2人は煌びやかな家に圧倒されます。
令嬢である千代は快活で自由な女性。
左右馬たちに言いたい放題に思っている事を言った後、使用人の耕吉を連れて若竹座の舞台を見に出かけていきます。
千代が出かけた後、主人である藤島幸弘は脅迫状が届いている事を左右馬に相談します。
左右馬たちが話をしているとケガした耕吉が屋敷に戻り、以下の手紙を持参します。
娘は預かった。警察には言うな、言えば娘の命はない
娘を帰して欲しくば1時間以内に8000円を持参せよ
耕吉は千代が何者かに連れ去られたと訴えますが、鹿乃子はこの証言に嘘が混じっている事を見抜きます。
この事を左右馬に伝えると巧みな質問術で「千代は無事で演劇を見ている」という情報を引き出します。
藤島夫人に情報を伝えた左右馬は使用人を劇場に向かわせます。
その間に千代は自宅へと戻ってきます。
この事によって耕吉が狂言誘拐をしていたことが明かされます。
- 耕吉の動機
- 半年前、同郷の旧友と偶然再会した耕吉は旧友に騙され多額の借金を背負ってしまった。
預金や給金でなんとか返済を行っていたが返済をしきれずに藤島邸に借金取りが来るまでになってしまった。
なんとか借金を返したいと今回の狂言誘拐を思いついた。
主人の藤島幸弘は「初めから正直に話してくれればよかった」と伝え、8000円を貸します。
この1件を解決した事で祝左右馬探偵事務所は名前を上げるのでした。
洋館未解決殺人
ある日、1人で住む隠居が殺害されるという事件が起きます。
端崎が聞き込みを行っていると以下のような証言が出てきます。
- 事件の証言
- 夕方5時頃、ご隠居の家から大きな包みを抱えた男が出てきた。
年齢は50歳手前。坊主頭で右の頬から鼻にキズのある男
同じ日の夜、桐野貫二は洋館の前を通ると洋館内で首を吊った女性をみつけ逃走していきます。
貫二は逃走する際に持っていた絵画を落としてしまいます。
その絵画は謎の女性が拾い、恋人であるリリー(小百合)に渡し、自分が貫二と恋仲に落ちた事を告白
翌日、貫二とカフェで働くリリーが口論している現場に左右馬と鹿乃子が遭遇
上記の事情を聞いた左右馬たちは洋館を調べに来ます。
端崎・鹿乃子を連れて洋館に向かう左右馬
左右馬は「この洋館は10年前に未解決殺人事件が起きた現場であること」を明かし調査に行きます。
- 10年前に洋館で起きた未解決殺人事件
- 洋館の主は画家である夫とその妻
10年前に妻が胸を刺されて殺害された、警察は凶器から夫が犯人だと断定するが夫の足取りは掴めていない
貫二が女性を発見した場所に向かった左右馬は隠し扉のスイッチを発見します。
扉に入ると隠居を殺害した頬にキズのある男が監禁されていました。
事の真相に気付いた左右馬は洋館の主を殺害した女性の情報を警察に提供した事から女性は逮捕され、事件は解決するのでした。
- 事件の真相
- 洋館事件での犯人は夫ではなく、夫も妻と共に殺害されていた。
犯人は若い女性
女性は夫を隠し部屋に入れ見つからないようにして、夫に罪を着せるよう工作を行った。
犯人の女性は偶然に頬に傷がある男に出会い「匿ってやる」と誘惑
傷の男は脇腹を刺され隠し部屋に監禁されていた。
手鏡盗難事件
左右馬と鹿乃子が出掛けていると藤島千代に出会います。
自らに好意を持つ千代を疎ましく思った左右馬は、鹿乃子と一緒にいるよう指示をします。
2人が歩いていると利市という好青年とぶつかります。
利市は千代とぶつかった際に小さな手鏡を落としてしまいます。
鹿乃子と千代は手鏡を返すために利市を探し、手鏡を返します。
利市は「母の形見なのでありがとう」と感謝を述べますが、鹿乃子はこの言葉が嘘だと気付きます。
利市と別れた後、茶店でご飯を食べていると隣の席に座った貴婦人から「手鏡を盗まれた」という話を聞きます。
鹿乃子は嘘をついた利市が犯人だと確信し、手鏡の入手先について問い詰めます。
すると利市は一緒に住んでいるヤイコという子供の為に拾ってきた手鏡である事を白状します。
ヤイコの母親は突如蒸発してしまった為、利市がヤイコを育てており、拾ってきた手鏡を「母の形見」だといって渡したと話します。
噓を見抜くことが出来るが故に冤罪を着せてしまった鹿乃子
自分の能力で人を傷つけた事を反省し、左右馬に探偵助手を辞めると告げます。
しかし左右馬は「嘘が見抜けるから見えなくなるものがあるなら、嘘を見抜けない自分といる事でお互いに助け合えるのではないか」と諭し、鹿乃子は探偵事務所に戻るのでした。
弁当発注ミス事件
ある日、たろが祝探偵事務所にやってきます。
たろの父親である倉田達造と八百六の主人である六平がケンカをしているという事で倉田達造の店「くら田」に行くとお弁当の発注数が違っていた事で揉めていました。
左右馬と鹿乃子は両者の言い分を聞きますが、共に嘘はついていません。
鹿乃子は双方が嘘をついていない事で混乱しますが、左右馬は2人共嘘をついていない事を前提に状況を整理して考えます。
そしてメモした紙がインクによって滲み数字が変わってしまった事を指摘し事件は解決します。
人形殺人事件
左右馬と鹿乃子は記者旅行に出掛けていました。
旅行先で窃盗犯を捕まえた左右馬の前に馨の姉である端崎雅が現れます。
お金がない左右馬は端崎雅の仕事(雑誌記者)に同行します。
雅が担当するのは「人形殺人事件」
- 人形殺人事件
- 1ヶ月前、小さなこの村で女が死んだ
釣り人が発見した時、彼女は人形を抱いて死んでいた
死ぬ直前に彼女は遠縁の男に「人形を殺した」と話していた
彼女の名前は柴田イネ
イネは綾尾の人形屋敷で女中をしていた
また綾尾家にはある曰くがありました。
綾尾家は病弱だった娘を育てた過去があり、その祈願として複数の人形を育てる風習があった。
現在の当主は綾尾品子
品子は両親が亡くなってから屋敷の主になったが、姿が人形そのものである事から数多くのゴシップを立てられていました。
柴田イネの遠縁の男に話を聞いた左右馬たちは以下の事を聞きます。
- 遠縁の男からの話
- イネは屋敷の台所に大きなネズミが出たため人形の膳に殺鼠剤を入れた。
そしたらリアルな人間のような人形が泡を吹いてのけぞりながら死んでいた
傍らには綾尾品子が立っていて「イネさん、何をしたの?」と声を掛けられた事からイネは屋敷を飛び出した。
遠縁の男は駐在を連れて屋敷に戻ると品子の傍には普通の人形が横たわっていた
その後、イネは滝の中腹にあるお堂で高価な人形を抱えながら死亡
これらの話を聞いた雅たちは屋敷へ到着し、綾尾品子と対面します。
品子は噂で聞いたような不気味な女性ではなく愛嬌のある可愛らしい子供でした。
品子は普段離れに住んでおり、ここには食事(人形用)を運ぶとき以外誰も入ることが出来ないきまりになっていました。
人形部屋に入り、数多の人形を見ながら品子に事情や状況を聞く雅
怪しい部分が徐々にクリアになった事で品子への疑いも薄れていきます。
しかし鹿乃子は、夕飯を食べる時に品子が発した言葉「うちは誰も死んでいないし、イネさんは自殺か事故だよ」が嘘である事を見抜いてしまいます。
鹿乃子は迷いながらも左右馬に嘘を告げ、次の日を迎えます。
離れを歩いていた雅たちは窓から障子に血が付いている事を発見します。
緊急性を感じた左右馬は窓ガラスを割って離れに侵入します。
左右馬たちが部屋を調べていると着物に大量の血をつけた品子が現れます。
品子は「偽物の血だ」と主張しますが、これも嘘
左右馬は昨日一緒にご飯を食べたかという問いを品子に投げかけ、品子は「食べた」と答えますがこれも嘘である事が判明
この問答によって左右馬は『品子は三つ子で3人いる』と断定します
警察を呼ぶ傍らで左右馬は滝の中腹にあるお堂を調べ始めます。
お堂には抜け道が隠されており、抜け道を進むと地下の大きな住居を発見します。
左右馬はこの隠れ家で3人は”一人の品子”を演じていた事に気付きます。
離れに居た品子は嘘を並べて必死に言い訳しますが、鹿乃子の説得によって自供を始めます。
理由は分からないが両親の言いつけを守り、3人で一人の品子を演じる生活をしていた。
しかしある日、イネが入れた殺鼠剤によって一人の品子が死亡してします。
今の生活が脅かされると感じた2人の品子は遺体を隠し、事件をなかった事にしようとした。
雅たちが屋敷を訪れた事で品子は全てを打ち明けようともう一人の品子に相談しますが、秘密が暴かれる事を恐れた品子と口論になりケガをさせ出血してしまった。
この自供によって人形殺人事件の謎が解明されます。
また柴田イネは実兄によって綾尾家の人形を盗むことを強要されており、犯罪を続けるかどうかで口論となった末に殺害されてしまった。
上記の事実も解明して「人形殺人事件」は全て解決します。
自宅に戻ってきた左右馬たち
雅は取材協力の謝礼を持ち、祝探偵事務所へと訪問します。
そしてなぜ綾尾家が三つ子の娘に一人の娘を演じさせたのかという理由について取材した結果を語りだします。
- 綾尾家の風習の謎
- 人形を育てる風習が育ったのは30年以上前に遡る
綾尾夫人は自身も双子だった。
大人になりどちらが親族の養子になるかを迫られた時、この話に抵抗した夫人の母と姉は命を失う
三つ子を宿した夫人は相続に巻き込まれないよう品子を一人娘と偽り、3人を無事に育てようとした為、今回の事件で行われた
ケガをした品子は病院で治療した事で健康な状態に戻ります。
そして2人の品子は全ての事実を打ち明けて、個々の人間として生きていく事を決めるのでした。
端崎馨失踪事件
左右馬と鹿乃子が町を歩いていると陶器屋と揉めている端崎と出会います。
偶然歩いていたところに陶器が割れるという事件を解決した左右馬は御礼として夜に端崎にウナギを奢ってもらう約束をします。
しかし夜になっても端崎は現れず…
義理堅い端崎の性格からしてトラブルに巻き込まれた可能性を考えた左右馬は端崎を探しに行きます。
まずは端崎が行くと宣言していた作家の天野展典に邸宅に向かいます。
展典は「端崎は自宅に訪れたが、その後の行動については分からない」と答えます。
お手伝いに事情聴取をする左右馬
すると端崎が訪れた時に「玄関のアヤメが綺麗だ」と言った事からアヤメは裏の山道に群生している事を教えたという情報を得ます。
お手伝いの一人であるナツは「端崎の事とは会っていない」と言いますが、鹿乃子はこの発言が嘘だと見抜きます。
嘘を指摘してナツに詳しく事情を聞くと展典の息子である満を無断で山に連れて行った事を告白
左右馬たちはナツに聞いた場所へと向かいます。
アヤメが群生していた場所で端崎を探していると遠くから男の声が聞こえます。
その場所へ行ってみると谷に転落し、ケガをして動けなかった端崎を発見します。
左右馬は助けを呼んで無事に端崎を救出するのでした。
刀真島殺人事件
6月29日刀真島の広尾で白井峰男が殺害されました。
洋館未解決殺人で左右馬らと関係した桐野貫二はこの事件について調べて欲しいと探偵事務所にやってきます。
- 貫二が頼んだ理由
- 白井峰男が亡くなった時、貫二は刀真島にある兄夫婦の家にいた
弟が亡くなり兄夫婦が泣いていたため犯人を捜したいと考えていた
左右馬は現場を確認する為に貫二を連れて刀真島に行き、兄夫婦である白井源、白井コウと会います。
帰りの船に乗り遅れた貫二は源らの家に招かれて一緒に過ごしつつ峰男の到着を待っていた。
刀真島には夜9:20に船が到着しますが、10時になっても峰男は現れず…
源が見回りにいき、貫二はそのまま家で寝てしまい、翌朝峰男の遺体が発見された。
峰男は船着き場近くの岩場に倒れており、岩に頭を強く打ち付けて死亡していた。
潮の満ち引きから死亡推定時刻は9:20~10:00の間
10時まで源と一緒に飲んでいた貫二はアリバイが立証され疑いは晴れたが気になる事が一つありました。
それは貫二が9時半頃トイレに行ったとき、外に人影を見たということ
貫二は警察に離したが、この時間外をうろついている人物はいなかった。
この事を確かめる為、3人は白井コウに話を聞きます。
コウは「貫二と共に峰男を待っていた」と証言しますが、この言葉に嘘がある事を見抜きます。
鹿乃子から嘘の証言を聞いた左右馬は以下の推理を立てます。
- 左右馬の推理
- ①貫二の時計を見た白井夫婦は家の時計と時刻を合わせる
②貫二が風呂に入っている時間に貫二の時計と家の時計を動かし、アリバイ工作を行う
③貫二が寝ている間に貫二の時計と家の時計を戻してアリバイ工作完了
白井夫婦、貫二のアリバイの矛盾となっている外をうろついている人物を探す3人
もともと白井夫婦に疑いを持っていた警察も捜査に協力すると8時半に外をうろついていた人物を発見し、白井夫婦が行ったアリバイ工作は崩れ、逮捕されるのでした。
母の帰還
鹿乃子が左右馬の下で働くようになってから1年が経過
鹿乃子は何度も母親宛に手紙を書いていましたが、一度も返事を貰う事は在りませんでした。
母親はずっと村の爪弾き者にされていた鹿乃子が本当に楽しく生活できているのか?
気遣いで何かしらの言葉をかけたとしても嘘だと見抜かれてしまうのではないか?
そんな想いから手紙を書くことは出来ません。
想いが募った母親は九十九夜町に訪問する事になります。
町に向かう途中で迷ってしまった母親は偶然居合わせた左右馬と出会います。
左右馬は自らの正体を明かさずに母親の心理状態を探っていき、鹿乃子への想いを正直に伝えるように修正していきます。
一方の鹿乃子は利市がお金を騙し取られそうな現場に遭遇
騙そうとした嘉助を捕まえると3人で対話を行います。
利市に温かい心に触れた嘉助は改心し、街へ戻ります。
町に戻った鹿乃子は母親と対面
母親の素直な「大好きだよ」という言葉に涙する鹿乃子
2人は一晩を共にして色々語り合います。
そして翌日母親は帰っていくのでした。
孫候補の選別
ある日、左右馬の探偵事務所に天野展典が訪れます。
展典は知り合いが困っているから相談に乗ってほしいと仕事を依頼してきたことから2人は依頼主である実原久の屋敷へと向かいます。
実原久は孫を探して欲しいという相談します。
- 実原久の相談詳細
- 実原夫妻には依里という一人娘がいた。
依里は駆け落ちをしてしまったことで久の夫は激怒し絶縁をしていた
乙吉という人物と結婚し一人の子供を身籠った依里
出産前に乙吉を流行り病で亡くすと出産後依里も死亡してしまう。
(久の夫も間もなくして亡くなります)
依里の住んでいる場所までは調査をしていたが、孫の行方が分からなくなってしまった久は孫を見つけようと公募を行った
公募を行った結果、母親の名前(絶縁後は鶴子と名乗っていた)を知っていた青年が2人名乗り出てきます。
青年の名前は徳田史郎と本条皐月
お手伝いの神代美禰子の父親である弁護士の神代立会いの下、2人の青年と立ち会います。
双方の身の上話、鶴子に関する話を聞いていきますが、徳田史郎の言う事は名前から職業から全てが嘘で塗り固められていました。
本条皐月は母親が使っていた背守の模様などを話した事に加えて、久は第1印象を見て本条皐月が孫であるという第六感を働かせていた事もあり孫は本条皐月であると断定
徳田史郎はあっさりと偽物である事を認め立ち去っていきます。
立ち去ろうとする徳田に「なぜ偽名を使い、身分を偽ってまで名乗り出たのか」を聞こうとする左右馬たち
徳田は問いに対して殺害していない事だけを答え、鹿乃子が嘘を見抜いた時に左右馬に送るサインを見せながら意味深に立ち去っていくのでした。
端崎の結婚
ある日、端崎は左右馬に対して結婚報告を行います。
相手は父親の知人の娘である笛沢咲子
一度も会った事の無い相手ですが、父親が絡んでの縁談と言う事で端崎は全身全霊を賭けて咲子を守ろうと決意をしていました。
そんな端崎に「この婚姻は呪われている、不幸になりたくなくば破棄されたし」という脅迫状が届きます。
端崎はこの脅迫状の出所を調査するのに左右馬に依頼します。
お店を出た後、頭巾を被った不審者が跡を付けてきます。
端崎が話しかけると頭巾の人物は「結婚をしてはいけない」と伝えてきます。
頭巾の自分が嘘をついている事を見抜いた鹿乃子は端崎と別れた後に頭巾の人物に話しかけます。
その人物は端崎の婚約者である笛沢咲子でした。
笛沢は婚約者がおり、親が決めた婚姻に反対する為に脅迫状を送り端崎に結婚を諦めさせようとしていました。
鹿乃子たちが笛沢と話していた時、端崎は笛沢の恋人と偶然に会っており彼氏の探し物を手伝っていました。
この事から双方の想いの強さを知った端崎は結婚を諦め、婚約解消するのでした。
左右馬冤罪事件
ある日、祝探偵事務所に1通の手紙が届きます。
お話したいことがございます。
9月18日、田打町の旅館「たの湯」までおひとりでお越し下さい
上記の内容を見た左右馬。
手紙には実原久・本条皐月の事件の時に使われたマークが記されていたため実原か皐月の仕業だと判断した左右馬。
鹿乃子を置いて一人で「たの湯」に向かいます。
呼び出した人物からはアプローチがなく普通に一泊して探偵事務所に戻ってきた左右馬
なんの用事だったのか分からない状態だった左右馬の前に端崎と他警官が現れます。
端崎は「左右馬が宿を出た後、止まった部屋に他殺体が見つかった」と言い、左右馬を逮捕します。
鹿乃子は左右馬を救うために「たの湯」に向かい事件について調べ始めます。
「たの湯」には徳田史郎がいました。
徳田を怪しむ鹿乃子ですが、史郎はたの湯の客人(関内要という偽名を使用)として予約をしている事から同行して一緒に館内を捜査します。
左右馬は二階の角部屋である「桔梗」という部屋に泊まっていたため、同じ部屋に泊まり旅館の従業員から聞き込みを行います。
・二階の廊下を見渡せる番台に座っている村井は大きな荷物を持って桔梗の間に入った人物は見なかったと証言
・死体を発見したタミは桔梗の間の窓の鍵が全て掛かっていたと証言。
遺体の袂には三寸くらいの松の枝が入っていたと追加での証言を行います。
・仲居のコタケは30代くらいの男性から左右馬に内緒で予約を取るよう依頼をうけていたと証言
桔梗の間は山田と言う人物が1ヶ月前から予約をしていたが直前でキャンセルの連絡が入り、そのすぐ後の30代の男性から予約が入った
これらの証言を聞いたうえで、桔梗の前の真上にある芝桜の間を調べた鹿乃子と徳田
鹿乃子は一つの結論に至ります。
- 鹿乃子の結論
- 犯人は桔梗の間の鍵を持っており部屋に侵入
窓から左右馬が出て行った事を見計らって芝桜から吊るした犯人を桔梗の間に入れて窓の鍵を閉めた。
自身は桔梗の間から出ていき左右馬を犯人に仕立てた。
事件の日、芝桜には若い兄弟が宿泊していた。
警察は折れた枝の照合を行ったうえで、芝桜に宿泊していた兄弟の住所にデタラメな住所が書かれており、山田の住所もデタラメだった事から左右馬を釈放します。
釈放後、鹿乃子と徳田は左右馬を迎え入れます。
左右馬は「たの湯」に呼ぶ手紙を書いたのは徳田だと断定します。
徳田は事実を認めますが、自分は犯人ではなく何が起こるかも聞かされていなかったと告白します。
徳田に今回の任務を命じたのは集山(たかやま)という人物
集山は左右馬の異母兄である篤嗣を恨んでおり、再三に渡り面会を求めていました。
篤嗣は集山に恨まれている事を知っていたため面会場所に左右馬を向かわせて何を企んでいるのかを知ろうと企んだうえで今回の事件が起こったのでした。
左右馬は徳田の素性を聞こうとしますが、徳田は答えません。
代わりに徳田は【鹿乃子の能力の正体】を知っている事、昔は自分も同じ能力を持ってたことを伝えて立ち去っていくのでした。
< 後日談 >
左右馬が逮捕されている間に誤解を重ねながらはちゃめちゃに動いていた藤島千代
誤解に誤解を重ねて動いた挙句に集山に辿り着いた千代と耕吉。
集山を捕らえる事に成功して、集山は警察に逮捕されるのでした。
祠の殺人未遂事件
鹿乃子が祝探偵事務所のビラを配っていると紅子という人物から「映画館で下駄を失くした」という悩みを相談されます。
紅子は自分の持っていた下駄は誰かに持っていかれ、残された高価な下駄を履いて帰っていました。
下駄屋で最近下駄を購入した人をリサーチして一人ずつ事情聴取に伺う鹿乃子
購入者の一人にリリー(久我山小百合)がいた為、事情を聞くとリリーが証言に嘘をついている事が判明します。
左右馬に相談して一緒にリリーの元に向かう鹿乃子
リリーのお店には端崎ら警察がおり「カフェ職員のマサが一昨日起きた殺人未遂事件の容疑者である」事が分かります。
- 殺人未遂事件の概要
- 山道を通りかかった老人の前に匕首を腹に刺された若い男が連絡してきた
若い男は「女にやられた」証言
現場は滅多に人の入らない場所である事から顔見知りの犯行だと考えられており、リリーの勤めるカフェローズに勤める女給マサが容疑者となっていた。
マサは一昨日リリーと玄関越しで話していたと証言して容疑を否認していた
リリーはマサと話していなかったのですが、マサを庇うために嘘の証言をしてアリバイの手伝いをしていました。
リリーは嘘をついていましたが、マサは嘘をついていなかった為、左右馬たちはマサの証言を確かめる為に現場に向かいます。
するとマサはリリーの家を間違えて別の家を訪問し、訪問先の女性も妹と勘違いして会話をした事が分かります。
この証言によってマサの容疑は晴れます。
そして、リリーは下駄を間違って持って行った事を認めて紅子の悩みを解消するのでした。
また事件の真相は以下の通り
- 事件の真相
- 匕首の男は通り魔だった。
老人を襲おうとしたが、足を滑らせて自らの腹に匕首を刺してしまう。
老人に助けられた事から咄嗟に「女にやられた」と嘘をついた
園遊会での事件
左右馬は過去の冤罪事件の絡みから篤嗣に会いに行きます。
篤嗣と左右馬は父親は同じだが母親は別
篤嗣の母親は正妻のため跡継ぎとして育てられ、芸者との子供だった左右馬は佐伯家には住まず下町で過ごしていた。
左右馬の母親の死後、左右馬は佐伯家に入ったが窮屈な生活に嫌気が差して出て行った
篤嗣は左右馬を疎ましく思っており面会を拒絶
その後、神社で炊き出しをしている光景を見つけた左右馬たち
炊き出しの現場で篤嗣の妻である澄子に出会います。
澄子は左右馬たちと話し終わった後、若い男性に声を掛けられナンパされます。
ナンパした男性を怪しんだ左右馬たちは若い男性の跡をつけていきます。
すると飲食店でもう一人の怪しい男と話し始めます。
2人の目的は澄子を駆け落ちさせ篤嗣から引き離した後に毒殺すること
この事を知った左右馬たちは篤嗣の自宅に向かい、男達の計画を澄子に伝えます。
澄子は過去に篤嗣と縁談があった人物のうちの誰かの犯行だと推測
園遊会に縁談があった人達が集まってくるためそこで犯人を断定しようと動きだします。
3人が松嶋多江と話をすると多江に噓の証言がある事を発見します。
左右馬が問い詰めた事で多江は計画を白状します。
事件の犯人は発覚したものの澄子はこの場の話だけにして多江を警察に突き出す事を止めます。
温情を受けた多江ですが、惨めな思いが溢れてきて自らの手で澄子を殺害しようと動きます。
毒入りの飲み物を渡す多江
澄子は飲み物を受け取ろうとしますが、左右馬によって制止されます。
この場に篤嗣も現れ多江は逮捕されるのでした。
大家からの依頼
仕事がなく大家からの家賃を滞納しながら過ごす左右馬と鹿乃子の前に一人の女性が現れます。
その女性の名前は青木麗子
深夜思い詰めた様子で街に佇んでいた麗子に対して大家さんが声を掛け、家賃滞納の対価として麗子をしばらく住まわせるよう左右馬に依頼をしたのでした。
麗子は自分の事を語る時、嘘ばかりを語っており、青木麗子という名前を本当の名前ではありませんでした。
麗子の嘘に気付いた鹿乃子は左右馬に相談。
左右馬は以前、麗子が隠した新聞記事から尋ね人の記事を見つけ槇原邸に向かいます。
屋敷には鈴村柾と槇原鈴乃が住んでいました。
鈴乃は蘭子が出て言った理由について以下のように推察していました。
- 麗子の過去と鈴乃の推察
- 青木麗子の本名は明石蘭子
身寄りがなく12歳の頃、槇原の家に女中として住み込みで働いてたい。
槇原邸のお嬢様である鈴乃ともすぐに仲良くなり、姉妹のように育ってきた。
鈴村は家庭教師として槇原邸に訪れるようになり、蘭子は鈴村が営む洋装店で働いていたが、10日前に突然姿を消した。
蘭子が出ていた動機として考えられるのは鈴村と鈴乃の結婚する事になったこと
鈴乃は蘭子が出て行った動機が2人の結婚であるのなら結婚を解消してもいいから蘭子を探して欲しいと左右馬に蘭子探しを依頼します。
自宅に戻った左右馬たちは蘭子に鈴乃たちと会った事を話し、槇原邸に戻る事を勧めます。
当初は蘭子が鈴村柾に恋心を抱いているのかと思われていましたが、蘭子は槇原鈴乃に対して恋心を頂いていた事を見抜いた左右馬
自分の気持ちに嘘をついてもいいから大切に思っている鈴乃を見守ってあげたらどうかとアドバイスをした事で蘭子は槇原邸に戻る事を決意するのでした。
鹿乃子誘拐事件
ある日、祝探偵事務所に端崎雅が来訪します。
雅は「たの湯」での冤罪事件の時に出会った徳田史郎についての情報を聞きに来ていたのでした。
- 史郎の情報を知りたい理由
- 元和泉河伯爵の別邸が焼失したという事件が起きた。
人が住んでいない屋敷だった為、放火が疑われる中で端崎馨の名前が挙がった
馨はアリバイがあったため疑いは晴れたが、火災当日「ハタサキカオル」を名乗る人物がおり、証言を聞くと徳田史郎が外見と似通っていた
「たの湯」事件で逮捕された集山と和泉河伯爵はある事件の関係者でした。
9年前、集山の叔父が詐欺被害を訴え自殺
逮捕された詐欺師の男を支援していたのが和泉河伯爵だった。
詐欺師の男は10歳くらいの子供を使って霊視をしていた。
その子供は「人の心を覗くことが出来る」という特殊能力を持っていた。
詐欺師の男は逮捕されたが少年は逮捕されずに逃げ切った。
その人物が徳田史郎である可能性が高い。
その後、左右馬の前に端崎馨が現れ関内要(たの湯で徳田史郎が名乗っていた名前)について聞かれます。
左右馬たちはたの湯事件の管轄署である田打署に向かいます。
電車で移動する左右馬たちですが、乗換駅である頭社駅で鹿乃子が姿を消してしまいます。
鹿乃子は徳田史郎に捕まり電車に乗せられていました。
史郎は鹿乃子に対して「ある人物の言葉の真偽を確かめて欲しい」と頼み、頼む上での経緯を話します。
- 徳田史郎の事情
- 史郎は武上喜三次という詐欺師に拾われ、彼が連れてきた人々のウソを判別していた。
武上はこの情報を利用して金儲けをしていた。
史郎は捨て子で小さな農家に拾われて幼少期を過ごしたが、嘘を見抜く能力を持っていたため爪弾き者とされ捨てられた。
武上が私欲のために自分を使っている事は分かったが生活をさせて貰った事に恩を感じていた史郎
しかしある日、史郎は能力を失ってしまう。
それにより武上のビジネスも失敗し警察に追い込まれてします。
武上は史郎に下水道を通って逃げる事を指示。
逃げた先は水門が開いて後に水没してしまった。
武上は水没を知っていて始末しようと思ったのか、水没を知らずに本心から助けようと思ったのか
その真意を聞きたいと思っていた
左右馬は史郎を探すために雅に情報を求めます。
すると武上は服役中に患った病気が悪化し療養所にいる事が判明します。
療養所は下ノ鉢の「養明園」
左右馬は史郎が養明園に向かっていると確信し、藤島千代、耕吉、篤嗣らの力を借りて下ノ鉢に向かいます。
養明園に到着した史郎と鹿乃子
史郎は武上の病室へ行き、武上に史郎を逃がした時に真意について聞きます。
武上は自分の腹の内を探ろうとする史郎に対して敵意を剥き出しにして本心を語りません。
本心を聞くことが出来なかった史郎は自分の芯の無さについて呆然とします。
同じ境遇ながら左右馬との関係構築で確固たる芯を見つけた鹿乃子は必死に説得します。
落とし物をした拍子に崖から落ちてしまう史郎を左右馬が救います。
左右馬と鹿乃子の話を聞いた史郎
名前もなく芯もない状態で生きてきた自分を変えようと警察に出頭する事を決めるのでした。
左右馬の過去
このエピソードでは左右馬の過去編が描かれます。
左右馬は生来怠け者だった。
一方で目端が利いたため面倒を避け、遠回りを避け、めんどうの無い道を選んで生きているつもりでした。
高校生になった左右馬
左右馬の洞察力の強さによって同級生からテストが出題されるヤマについて聞かれていました。
左右馬は先生の性格や好み、先生の授業中の仕草などで試験に出てくる問題を予想して同級生達に教えていました。
親切心ゆえに教えていた左右馬ですが、あるテストであまりにも出題をピッタリを的中させた事で不正の冤罪をかけられます。
同じ高校には端崎馨がいました。
端崎は単純真面目でバカ正直で報酬なしの新設を疑わない人間でした。
今まで左右馬に試験問題を聞いていた同級生は手のひらを返して左右馬を裏切りますが、端崎は左右馬の言う事を信じます。
2人は西洋料理屋にご飯を食べに行ったときに揉めている男女を見かけます。
男が女に対して「スリをした」と疑いをかけていました。
しかし、左右馬の洞察によって男の勘違いだという事が判明します。
恥をかかされたと感じた男は、左右馬と馨に復讐をするため殴り掛かり、2人はボコボコになってしまいます。
正しいことをしたのに理不尽に殴られてしまった現状を受けて、端崎は警察官を目指します。
端崎は「左右馬は探偵になった方が良い」と伝えます。
そして現在、端崎は警察官に、左右馬は探偵になるのでした。
「噓解きレトリック」最終回のあらすじ
「噓解きレトリック」最終回のあらすじを紹介します。
まだ「噓解きレトリック」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。
10月8日まで漫画全話を無料で読める方法についても解説しているのでまずは「噓解きレトリック」を読んで下さい。
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お互いに想いを確かめ合った左右馬と鹿乃子
2人は繁華街へと出掛けます。
すると村で一緒に住んでいた君子と出会います。
君子は子供の頃、鹿乃子の能力を気味悪がっていた一人ですが、鹿乃子の能力を頼って九十九夜町にやってきたのでした。
- 君子の依頼
- 君子を今度結婚する事になった。
その結婚相手は温厚で朗らか、人望も厚く、頭のいい働き者。
はじめたばかりの事業も順調で親族同士でも折り合いが良い
その彼が自分に対して寄せてくれている気持ちがずっと変わらないものなのかを確かめたい。
鹿乃子の能力は事実を突き止める事ではなく、その人間が発している言葉が嘘なのか本当なのかのみ
「自分の能力では今後お互いの関係性がどうなるのかは分からない」と伝えます。
自分の知りたい事を知れなかった君子は激昂しますが、そんな君子の姿を見て左右馬は諭すように話します。
もし全てが分かる方法があって、先のことを全部知ったら今はどうでもよくなるでしょうね。
どんなに楽しいことでも苦しいことでも必ずそうなって変えられないのだと分かっていたら、今起きていることや思っていることをあれこれしても意味など無くなって、自分が何か感じたり考えたりすることも、大切な人が今どんな気持ちなのかも、きっとどうでもよくなってしまう。
そんなものが知りたいですか?
君子は感情が抑えられないながらも左右馬の言う事に納得します。
そして鹿乃子の能力詳細を知った君子は『子供の頃にもっと鹿乃子と話していれば、鹿乃子に嫌な思いをさせなかったのかもしれない』と言い、その場を去っていきます。
君子と話した後、鹿乃子は左右馬に「大好きです」と想いを伝えます。
左右馬も「鹿乃子くんが好きですよ」と返します。
続けて「たくさんの今の本当を繫げてずっと一緒に幸せでいましょう」と声を掛けます。
この後は九十九夜町のその後が描かれます。
- 徳田史郎は子供の頃の罪は問われなかったが、和泉河邸に火をつけた件で罰を受けるが実原家が引き取り手として名乗りを挙げます。
- 貫二とリリーは結婚します。
- 佐伯澄子は篤嗣の子供を身籠ります。
- 藤島千代は耕吉と共に旅に出ます。
- 端崎馨は何度か縁談の話があがりますが全て破談になります。
左右馬と鹿乃子は2人で誓い合った言葉の通り、末永く探偵業を営んでいく姿を描いたところで「嘘解きレトリック」は終了となります。