【考察】漫画「はっぴぃエンド」最終回の意味は?結末を考察してみた!本当の首謀者はさやか?茜?

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漫画「はっぴぃエンド。」は2017~2019年に「月刊少年ガンガン」にて連載された大人気漫画です。

漫画「はっぴぃエンド。」はタイムリープが絡む複雑なストーリーとなっているため最終話まで読んだ人も意味が分からないという意見やレビューがあがっています。

そこでここでは「はっぴぃエンド」の最終回について考察をしていき、内容(意味)を分かりやすく解説していこうと思います。
ちなみに今回お話する最終回考察は私の個人的な見解になりますので、参考程度にとどめて頂けると助かります。

初版発行日‎‎‎‎2017年8月22日発売
作者作者:有田イマリ
巻数5巻(コミックス)
ジャンルサスペンス
Wikipedia「はっぴぃエンド。」のWikipediaはなし
あらすじ主人公の相田茜は姉の住むド田舎に引っ越しする事になりました。

6月4日…

姉は先生をやっていました。
茜は姉が担任するクラス(田舎の分校:環ヶ原分校)に転校してきます。

田舎の学校なので全学年の生徒数は10人
学年の違う子供たちが一つのクラスにまとまって授業を受けていました。

授業が終わった後、茜は学級日誌を渡されます。

茜が教室に戻ると唯一小学生である大場さやかが寂しそうに席に座っていました。
茜は持ち前の明るさでさやかを誘い、一緒にすき焼きを食べます。

交流が深まった2人
茜はこの町に来てよかったと心から思うのでした。

その裏には…
恐ろしい町のルールが待ち構えているのでした…

茜の運命やいかに!?

「はっぴぃエンド。」最終回のあらすじ

「はっぴぃエンド。」最終回のあらすじを紹介します。

まだ「はっぴぃエンド。」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。

あらすじ全編については以下で解説しています。

https://www.maexp.net/2024/10/07/%e3%80%90%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e6%b3%a8%e6%84%8f%e3%80%91%e6%bc%ab%e7%94%bb%e3%80%8c%e3%81%af%e3%81%a3%e3%81%b4%e3%81%83%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%83%89%e3%80%82%e3%80%8d%e3%81%ae%e3%81%82/

【ここからが最終回のあらすじです】

施設が崩壊していく中で茜はタイムマシン「はっぴぃエンド」に乗り込みます。

はっぴぃエンド内には皆の記憶が保管されており、皆を複製できる方法を知るのは茜だけという状態になっていました。

タイムリープして首謀者の茜と同じように56年間を延々と繰り返すのか…
このまま実験と人生を終わらせるのか…

考えている茜の目の前に、過去自身が書いた日誌が開かれます。

その時に茜の脳裏によぎったのは「環ヶ原で一緒に過ごした大切な友達との思い出」

友達を救うのは自分しか出来ない。
そう考えた茜は「はっぴぃエンド」を起動させ、過去に戻ります。

56年前に戻った茜

居眠りしていた茜が目を覚ますとタイムリープしたもう一人の茜がいました。

日時は1997年6月4日

タイムリープしてから1年が経っており「環ヶ原」の復元が終わった茜はこれから始まる”繰り返される日々”に向け不安な気持ちを持ちながらも覚悟を決めていました。

茜はタイムリープしたもう一人の茜にカエル人間役を任せて、今度こそ幸せな日々を作りたいと願います。

復元した世界では独自のアイディアを入れる事が出来る事を知った茜。
茜を2人にして環ヶ原の世界を平和な世界にしようと考えます。

環ヶ原のトンネルを進んでいく首謀者の茜の横を、今回実験を開始されるクローンの茜と姉が車で通過していきます。

ここである研究所へと場面は移ります

その研究所にいるのは大人になっている大場さやか

さやかは”タイムリープ”を行うのは368回になると語り「茜とずっと一緒にいるために研究を行っている」と呟き、早く茜に会いたいと心を躍らせます。

そして始まる6月4日

日誌と環ヶ原の風景を描いたところで「はっぴぃエンド」は終了となります。

「はっぴぃエンド。」最終回考察

ここからは「はっぴぃエンド。」最終回について私が考えるストーリー(意味)について考察します。

以下からはネタバレを含む内容となりますので「はっぴぃエンド。」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。

最終回を読み解く上での事実確認

最終回の意味を考える前に環ヶ原とは何だったのか?
クローン人間とは何だったのか?

など各要素について考えていきましょう。

環ヶ原とは

環ヶ原とは
2047年問題を解決するための一環として作られた大きな施設
元々は田舎の小さな寒村
クローン人間とは?
環ヶ原で実験をするために創られた存在

DNA(テロメア)の長い若者、特定の病原体への抵抗値など基準をクリアした人間を基にしてチップによって記憶を埋め込まれ作られた
チップとは
チップは元々側験体を監視するために作られた
チップには多様性があったため記憶・制御・操作するための目的として使用された

チップの制御のために全員に日誌を書かせるようにする、7月11日に殺されるというルールを設けた。
アカズの家とは
さやかだけ実験を理解できるよう、発狂させないように作った施設

環ヶ原は実験を行う場所だったと語られています。

何の実験かと言うとクローン人間を使って2047年問題へと対応するための実験です。

2047年問題とは人類の総知能量をAIが凌駕するという問題。
SF映画などで「デストピア」的なテーマでも取り上げれますが「賢くなったAIが地球の害である人間を駆逐する」という問題です。

この問題を解決するためにクローン人間によるタイムリープの実験が行われている訳です。

続いて環ヶ原で行われている実験について分かっている概要について確認していきましょう。

実験の首謀者
実験の首謀者は過去からタイムリープしてきた相田茜
理由は2047年問題を解決するため
資料を読んでわかった実験の概要
実験と言う名の下に外の世界に守られながら1997年から2052年まで55年もの間、研究を続けてきた。
研究は1996年から首謀者とこの実験を支援する機関によってはじめられていた。
首謀者の茜
1996年から研究をしている茜は見た目が20代でとても若い
その理由は首謀者である茜自体もクローン人間であるから

首謀者の茜も記憶を引き継ぎながら研究を続けてきた

上記の環境設定を行った事で

いづみが図書館で本を借りていた事
初めて旧保健室に入った時にいづみが晒されていた事
環ヶ原を地図で調べさせた事
さやかを一人で旧保健室に探索させた事
監視者の存在を教えた事
みんなで外の世界の世界の終末をみせた事

などなど環ヶ原で行われた出来事全てを首謀者である茜の思惑通りに動かしていました。

これらの事実を基に様々な疑問を考察していきたいと思います。

最終回で疑問となった事案

ストーリーの最終回では研究者である大場さやかが出てきて「茜とずっと一緒に居たい」という言葉を残しています。

この言葉がどういう意味なのか?
それ以外にも疑問に思う点を挙げてそれらを考察していきたいと思います。

考察ポイント
①なぜ2047年問題への対応策が記憶の引き継ぎなのか?
②大場さやかはなぜ実験を行っていたのか?

①なぜ2047年問題への対応策が記憶の引き継ぎなのか?

首謀者の茜が、環ヶ原の茜と対話した時に「2047年問題解決の一環として、人類を救うために首謀者の茜が行っていた事」だと告げていました。

ここで一つ疑問が浮かびます。

それは「記憶の引き継ぎを行う事がなぜ人類を救うための手段となり得るのか?」という点

AIが細菌兵器である「茜色の雪」を降らせる2047年。
人類が記憶の引き継ぎを行っても対抗できるようには思えません。

作中でのこの点についての理由が明かされていない為、ストーリーの整理がより一層難しくなっています。
ですので、私が考察した結果を話したいと思います。

私が考える意図は以下の通りです。

首謀者である茜は現実にタイムリープ出来る事を知っている。

過去(1996年頃)の人間が『2047年問題でAIに総知能量を追いつかれて滅ぼされてしまう記憶(情報)』引き継がせる事が出来れば、未来に起こるAIからの攻撃を防ぐ事が出来る

茜がタイムリープする1997年はまだAIという概念がない(乏しい)時代なのでAIを生み出す事を防げば2047年問題も解決できるのではないかと考えた

上記の理由ではないかと推察します。

首謀者の茜は56年前からタイムリープしてやってきた人物
この茜は2回目のタイムリープという事で「タイムマシン」が現実にあるという事を理解しています。

タイムマシンがあれば「過去に戻って諸悪の根源となるAIを生み出す事を止められるのでは?」と考えられます。

「誰に記憶を引き継げばAIが生まれなくなるのか」という疑問点は残るのですが、過去に戻ってAIが引き起こす未来を正確に伝える事が出来ればやり方はいくらでもありそうです。

②大場さやかはなぜ実験を行っていたのか?

大場さやかは環ヶ原の実験を支援する機関で働いている研究員であるという描写がなされています。

最終回で大場さやかは以下のようなセリフを話しています。

大場さやかのセリフ
気付いたところで結末が変わるとは思わないけど、私を捜して会いに来てくれるのは嬉しいかな

因みにこの”タイムリープ”は今回のを含めて368回になるね。

えっ?理由?これをやる意味ってこと?
そんなの一つしかないよ。だって約束したんだもん。

茜と私はずっと一緒だよって

茜が笑ってる時も泣いている時も怒ってる時も悲しんでいる時もずっと一緒…
ずっと私が側で見てるから…

変えられない未来があるならずっと私達はここにいよう

あぁ…早く会いたいなぁ…
ねぇ…茜…
今日は何して遊ぼっか

沢山遊んで…、疲れたら…
また一緒に戻ろうね。
一緒に環ヶ原に…

さやかのセリフに「変えられない未来があるならずっと私達はここにいよう」とあります。
この事実から私が考察した結果を話したいと思います。

私が考える意図は以下の通りです。

変えられない未来というのは2047年問題のこと。
つまり人類はAIに駆逐される未来へ進むことは変える事が出来ない。

それであれば親友である茜をタイムリープさせて、楽しい時間を過ごそう。

という意図なのではないかと推察します。

もう一つ踏み込んでみましょう。

環ヶ原の実験は実際にタイムリープした茜が「2047年問題を解決するためにこの実験を支援する機関と協力して行っている実験」だという事が告げられています。

相田茜は本気で2047年問題を解決しようとしている
大場さやかは茜と楽しい時間を過ごすために実験を行っている。

この事から以下の結論が考察されます。

大場さやかは環ヶ原での実験を支援する機関の研究員

2047年問題で人類が滅びてしまう変えられない未来を知ってしまった事で、人類を救う事を諦め、自分のやりたい事(心の癒し)を求める事にした。

大好きな人である相田茜と遊ぶため、茜の想いを利用して、環ヶ原での何度もタイムリープを行わせ、楽しい思い出を作る事を計画。

その計画を知らずに茜は必死に実験を繰り返している

最終回では上記の事が描かれていたのではないかと推察します。

「はっぴぃエンド。」考察まとめ

「はっぴぃエンド。」に限らずタイムリープ系のストーリーは内容を把握するのがとても難しいですよね。

「はっぴぃエンド。」も例にもれず複雑なストーリーで物語を把握する事がとても難しい漫画です。

最終回まで読んで「?」という印象で終わってしまった方のために私なりの見解と考察を話してみました。

「はっぴぃエンド。」という漫画を楽しむための参考になれば嬉しい限りです。

可愛らしいイラスト、少女たちの友情、環ヶ原を巡る大きな謎など短編ながら読み応え十分の作品になっていますのでオススメの漫画になっています。

是非、漫画を読んで頂いて私の考察に対しても何かご意見を頂けますと幸いです。

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