【ネタバレ注意】「遺書、公開」あらすじ・最終話解説!無料で読む方法も

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「遺書、公開」は2017~2022年に「ガンガンJOKER」に連載されている人気漫画。

ここでは「遺書、公開」のあらすじ・最終回を解説します。

初版発行日2018年3月22日発売
掲載誌ガンガンJOKER
出版社スクウェア・エニックス
作者陽東太郎
巻数全9巻(コミックス)
ジャンルサスペンス
Wikipedia「遺書、公開」のWikipedia

「遺書、公開」を無料で読むには

「遺書、公開」は「マンガUP!」という無料アプリで読むことが出来ます。※iOS・Android双方で使えるアプリです。

遺書、公開。のあらすじ・最終回解説「遺書公開を無料で読むには」
マンガUP!
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開発元:SQUARE ENIX
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「遺書、公開」のあらすじ

「遺書、公開」本編のあらすじを紹介します。

MOTO
MOTO

まだ本編を読んでいない方は、最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。

「遺書、公開」の生徒たちの序列。遺書の内容をまとめたものについては、以下を参考にして下さい。

1巻のあらすじ

「遺書、公開」1巻のあらすじ

プロローグ

私立灰嶺学園中等部2年D組。一見普通に見えるこのクラスにはあるルールが。

クラス全員が序列をつけられている

4月にクラス全員のスマホに、1位から26位まで謎の序列をつけられた表がメールで送られてきた。

担任の甲斐原は、学校が送ったものではないと説明。また序列について、成績や能力などは加味されていないものでした。

1位に指名された姫山椿はクラスの中心人物として存在感を示し、序列通りの雰囲気で学生生活が始まることに。

しかしある日、D組が激震する事件が起こります。

姫山椿が、女子トイレの中で自殺

ショックを受けるクラスメイト達。3日後、クラスメイトの机の上には遺書が置かれていました。

”誰が書いた遺書なのか?”

議論が巻き起こり、揉めはじめるクラスメイトたち。毎週金曜日に行われるホームルームで遺書を読み、姫山の自殺動機を考えようという結論に。

第1回目 遺書公開

金曜日の6限になり、第1回の集会が始まります。

誰から遺書を読むか迷うなか、谷地恵(19位)が自ら立候補して、遺書を公開することに。

谷地恵にあてられた遺書
谷地はいつも姫山の話を楽しそうに聞いてくれた。調子に乗って話した変な話は忘れてほしい。
これからも明るい谷地でいて下さい。

谷地は姫山の遺した「変な話」についての心当たりは話しだすことに。

姫山は離婚して広田から姫山に苗字が変わっていた。その事を偶然知った谷地は、徐々に姫山と仲良くなることに。

ある日、家族について相談を受けるも、話を躊躇して途中で話を辞めた姫山。体に痣があることを発見した谷地は、母親からの虐待を受けていたのではないかと考察。

この説に異論を唱えたのは、姫山椿と仲が良かった御門凛奈。御門は姫山が離婚していたことをクラスメイトに言いふらし、傷つけていたこと。

母親から虐待を受けた事実はなく、結果として虐待のでっち上げを行っていたこと。姫山の相談は言いふらすことをやめてほしいという意図だったことを説明。谷地は黙りこくってしまいます。

クラス中が騒然とするなか、横山嵐(7位)が遺書を公開。

横山嵐にあてられた遺書
部活で素晴らしい成績を残しながら、勉強も出来る横山嵐くん。これからも部活や勉強で活躍してください。

この内容から、勉強の成績に悩んで自殺したのではないかと推理。

仲の悪い津島航は、横山がキツイ言い方をしたから自殺したのではないかと言い掛かりをつけることに。言い返す横山とモメそうになりますが、なんとかクラスメイトが収めて第1回の遺書公開は終了。

2巻のあらすじ

「遺書、公開」2巻のあらすじ

第1回目 遺書公開

翌週の月曜日。

クラスは誰かが姫山の自殺のきっかけになったのではないかと疑心暗鬼になり、身動きが取れない状況に。

自分宛ての遺書に不安を感じた沢渡すずこ。ある人物を呼び出して、遺書に問題がないかを確認。すると、その人物に殴られ、遺書を奪われてしまいます。

第2回目 遺書公開

学校を欠席する沢渡すずこ。すずこを心配して峠谷陽茉莉がLINEを送ると、遺書を奪われたとの報告が。ただ、恐怖のあまり誰に取られたのかは不明なまま。

『沢渡すずこから遺書を奪った犯人を捜す』クラスの利害が一致したのちに、赤崎理人が自身のカバンの中を確認。

沢渡すずこから遺書を奪った犯人は赤崎理人でした。

放課後、2回目の遺書公開が開始。最初に公開したのは赤崎理人(2位)。

赤崎理人にあてられた遺書
今日まで付き合ってくれてありがとう。理人から告白されたとき、とても嬉しかった。
ただ、私は理人の自慢の彼女だったのか?いつも不安でした。
勝手なことをしてごめんなさい。新しい彼女を見つけて幸せになってください。

あまりにクリーンな内容に、廿日市は違和感を唱えるものの、周りの空気からそれ以上の口論にならず終了。

次に公開したのは、茅野鞠華(14位)。

茅野鞠華にあてられた遺書
茅野さんは私を憧れと言ってくれたけど、私こそ茅野さんに憧れています。
茅野さんの夢が叶うよう、いつまでも見守っています。

姫山と赤崎カップルに憧れていた茅野。特に違和感を感じないクラスメイトのなか、黒瀬蓮司は”赤崎と茅野が一緒に歩いていた”場面を目撃したことをリーク。

浮気を疑い、茅野と赤崎を責め立てます。赤崎は偶然出会って黒瀬にも話しかけた事実を伝え、根も葉もない噂で姫山が苦しんだ可能性についても言及。逆に責められる結果に。

赤崎は黒瀬に遺書を読むよう促し、黒瀬蓮司(27位)が遺書を公開。

黒瀬蓮司にあてられた遺書
黒瀬君が飼っている犬について楽しそうに話しているのを聞いて、一緒に犬の話が出来たらなって思っていました。
黒瀬君に好かれていないように感じたけど、気に障るようなことをしちゃたかな?もし、そうならごめんなさい。

序列の低い黒瀬は、クラスの評判が下がっていくなか、笹井夏月が発言。赤崎に対して「沢渡すずこの遺書を持っているだろ」と問い詰めます。

現場を見られた赤崎は観念して、沢渡すずこの遺書を取り出します。そして、遺書は沢渡すずこから奪ったのではなく、何者かに押し付けられたと主張。

その前提で、沢渡すずこ(26位)の遺書を読み始めます。

沢渡すずこにあてられた遺書
沢渡さんにはいつも相談に乗って貰ったね。まさかあの人が理人をストーカーしているなんてね。
いつも優しく聞いてくれてありがとう。これからも優しく温かい沢渡さんでいてね。

赤崎は、ストーカーが茅野だと断定。責めたてますが、沢渡すずこが教室に入り、遺書の内容・今までの証言は嘘だと断定。真犯人は赤崎であることを告白します。

3巻のあらすじ

「遺書、公開」3巻のあらすじ

第2回目 遺書公開

沢渡は自分の遺書の内容を完ぺきに覚えていたため、その場で復唱することに。

沢渡すずこにあてられた遺書(本物)
沢渡さんにはいつも相談に乗って貰ったね。まさか理人が本心では、あんなことを思ってたなんてね。
このことを知っているのが、たまたま一緒に聞いていた沢渡さんだけだったから、いっぱい相談しちゃったけど、いつも優しく聞いてくれてありがとう。

沢渡は、裏で赤崎が「姫山椿と付き合うのはマジでめんどくさい。茅野みたいな何も考えていない女の方が楽かもな」と発言している現場を目撃したこと告白。

クラスの非難が赤崎に集中。姫山の1位というブランドを利用した赤崎、しかし赤崎も”2位というブランドを利用された泳がされていたのではないか”と疑われ、赤崎は絶望します。

津島は赤崎に突っかかりますが、逆に赤崎から挑発をうけることに。

挑発に乗った津島航(15位)は、遺書を公開します。

津島航にあてられた遺書
いつも”ヤマオカリョウ”のCDを貸してくれてありがとう。いつも夢中でヤマオカリョウの話をする津島くん。
他のことが見えなくなるくらい好きになれるってすごいことだと思うよ。

ヤマオカリョウとは、津島が好きなシンガーソングライター。赤崎は特に何も言いませんが、栗原瑞希から姫山は有名人などを話題にする際、必ず”さん付”していると指摘されます。

津島の偽造が疑われますが、他の生徒の遺書にも呼び捨てで芸能人の名前が書いてあったことから、”姫山ではない人物が遺書を書いた可能性”が強まることに。

ここで、2回目の遺書公開は終了します。

第3回目 遺書公開

2回の遺書公開を行ったことで、クラスの雰囲気はギクシャクすることに。

笹井夏月は担任の甲斐原に、毎日空いた時間に遺書を公開する時間を設けるよう直談判し、了承を得ることに。

そして、この日。1年から一緒にクラスだった文堂光(30位)が遺書を公開。

文堂光にあてられた遺書
口数は少ないけど、いつも周りをよく見ていて、細かいことに気付く文堂くん。
そんな文堂くんなら、この変化にも気付いてたでしょ?ずっと変わらない文堂くんはすごいと思う。

クラスメイトは変化について問いますが、朝礼の時間が終わり、深掘りされないままこの日は終了。

第4回目 遺書公開

この日も、1年から一緒にクラスだった相畑詩帆(20位)が遺書を公開。

相畑詩帆にあてられた遺書
詩帆ちゃんとは1年のクラスで仲良くなったよね。2年になって話す機会は減ったけど、ずっと友達だと思っているよ。

1年の頃は仲が良かったが、2年で序列が発表されてから負い目を感じて、姫山と話さなくなった相畑。

自分の態度が、姫山を傷つけてしまったかもしれないと後悔する相畑。姫山は生前、文堂に”2年生になってからの変化”に戸惑っていると話していたことも明らかに。

ただ、この問題は自殺の動機として弱いと取られ、次の公開者にバトンタッチ。次の公開者は沖正彰(6位)。

沖正彰にあてられた遺書
同じ学級委員としてお世話になりました。一緒に委員をやれて良かった。
この前の定例委員会の帰りにした話は覚えているかな?

「話とは何か?」という質問に沖は『クラスの序列』と回答。序列を決めたことによって、傷ついているクラスメイトがいるのではないかと姫山が話していたことを告げます。

廿日市は登校拒否をしている絹掛愛美の元に遺書が届いているかを確認したいと提案。池永・名取と一緒に自宅へと訪問します。

窓から3人を見ていた絹掛は居留守を使い、その場をやり過ごすことに。

絹掛は過去に、遺書が置いてあった教室から池永が出てきたところを見ていました。

池永たちは絹掛宛の手紙をポストに入れて、帰ります。

4巻のあらすじ

「遺書、公開」4巻のあらすじ

第5回目 遺書公開

沢渡すずこは、峠谷を公開者に推薦。峠谷陽茉莉(25位)が遺書を公開することに。

峠谷陽茉莉にあてられた遺書
峠谷さんのオシャレで女の子らしいところが好きです。よく私のことを褒めてくれたけど、峠谷さんはも素敵だからもっと自信を持ってほしいな。

序列を意識して、対応を変えていた陽茉莉。下位である相畑詩帆・南條絢音に普段の対応を謝罪。その場は収まります。

その日の放課後HR、大島由梨はクラスの前である仮説を提示。

序列が、自殺に関係している。序列を送ったのはクラスの誰かなのではないか?

クラスメイトたちは、思ったことを口に出すも、話はまとまらずにこの日は解散。

第6回目 遺書公開

この日に遺書を読んだのは、山根祐基(29位)。

山根祐基にあてられた遺書
今までありがとう。山根君の考えは自由でユーモアがあって、羨ましかった。
”あのこと”には最初びっくりしたけど、いまは山根君らしいって思えるよ。

あのことについて聞くクラスメイトたち。すると、山根は「自分が序列を送った犯人だ」と告白。

この告白に立ち上がったのは森本蘭。森本は山根の証言を嘘だと断定し、真犯人は三宅雄大だと暴露。

現場を押さえたことから、三宅に問い詰めると三宅は自白。

嘘の証言をした山根に対して質問を投げかけるクラスメイトたち。すると山根は、”あのこと”について語りだします。

”あのこと”とは、屋上でタバコを吸っていたこと。そして、たまたま姫山に見つかり、一緒に話すようになったことを告白。

過去に、姫山が「山根君は自由でいいよね。」と言ったことから、姫山は1位が重圧だったのではないかという説がクラスに流れます。

第7回目 遺書公開

この日に遺書を読んだのは、序列を送った犯人である三宅雄大(12位)。

三宅雄大にあてられた遺書
三宅くんは行動力があるよね。始業式からその力を発揮していてすごいと思った。
加えて人間観察力。あれは細かく人のことを見ているなと思ったんだけど、三宅くんは人間観察が趣味なのかな?

続けて、三宅は序列についてクラスメイト達に弁明。

序列を送ったのは自分だけど、作ったのは自分ではない。

序列が書いた紙を拾って、悪ふざけで皆に送ってしまったと告白します。赤崎は、姫山が全てを把握していたことを察して以下の推論を展開。

送ったのは三宅だが、人間観察が趣味の誰かが序列を作った。

この話題を出した時に、クラス全員の視線が廿日市へ。激しく動揺する廿日市、放課後は自ら遺書を公開すると申し出ます。

遺書を読み始める廿日市くるみ(24位)。

廿日市くるみにあてられた遺書
廿日市さんは人間観察が趣味と言ってたよね。言葉の通り、人のことをよく見ているなと感心しています。
ただ、私のことは少し過大評価しすぎかもね。

遺書を読み終えた後、廿日市は自分が序列を作ったことを告白

廿日市は様々なランキングを作っていて、そのうちの1枚である「学級会で発言しそうな人ランキング」であったと暴露すると、クラスの歪みは更に大きくなることに。

5巻のあらすじ

「遺書、公開」5巻のあらすじ

第8回目 遺書公開

遺書を公開するたびに波紋が起こる2年D組で、公開した人物を責める親友の御門凛奈。しかし、栗原瑞希は御門が姫山について何も語らないことに疑問を呈します。

この発言から、御門凛奈(3位)が遺書を公開することに。

御門凛奈にあてられた遺書
凛奈とはケンカもしたけど、仲良くできて良かった。一番の親友だったよ。
こんなことになるなんて思わなかったけど、私の気持ちを分かってくれると嬉しいです。

抽象的な内容に千蔭精一はクレームをつけます。御門は千蔭に遺書を公開するよう迫りますが、拒否します。

相畑や赤崎も内容の薄さに疑問を呈するものの、御門は姫山が書いた遺書だと主張。相畑は、遺書の内容が漫画の一節だったことを告げ、2人の関係に疑問を呈するものの御門は折れず。

名取恭四郎は1年生の頃、御門はテニス部で「姫山とダブルスを汲まされるなんて最悪」と陰口を叩いていたことを告白。

すると、御門は「姫山のことが大嫌いだった」とカミングアウトを始めます。

もともと人の悪口が好きだった御門は、決して悪口を言わない優等生の姫山が鼻についた。しかし、2年に入り序列が発表されると姫山を上げる発言が多くなったことから、姫山の近くにいることにした。

開き直った御門は、次に遺書を公開する人物に笹井夏月を指名。

御門の要望を受けて、笹井夏月(4位)が遺書を公開します。

笹井夏月にあてられた遺書
笹井くんはいつも周りの状況を見て、いざというときは助けてくれるよね。
だけど、私には冷たくされている感じがしていたので、気になっていました。

笹井は、姫山を避けていた理由として、「行動や表情に裏があるように感じたから」と述べます。

周りがざわつく中、御門は過去に「姫山さんは本心で喋ってる?」と問いかけをした名取に遺書を読むよう要望。

名取恭四郎(23位)が遺書を読むことに。

名取恭四郎にあてられた遺書
名取くんの会話術はすごいなぁって思ってます。
相手の考えが分かるみたいに、いつも的確に言葉にしてくれるよね。それは優しさだと思うよ。
私はその優しさで一度心配されちゃったけど。

遺書を読んだ後、名取は”人と会話する際に、相手のリアクションを読みながら会話をしている”と告白。

その中で、姫山は全て予想できるリアクションだったことから、「姫山さんは本心で喋ってる?」と聞いたのでした。

続いて遺書を読んだのは、砂岡翔真(10位)。

砂岡翔真にあてられた遺書
砂岡くんは体育祭の実行委員として頑張っていた姿がとても印象的でした。
結果は残念だったけど、D組での初の行事で皆の性格をよく知るきっかけになって良かった。
来年は優勝を目指して頑張ってね。

砂岡は、体育祭の際にアンカーだった姫山が「全員抜かしてくれたら優勝できたのに」とこぼしてしまったことを悔いていました。

ただ、今までの流れから砂岡の行動が姫山の自殺に繋がっているとは考えれらず…。

クラスメイト達は謎に包まれた姫山の死因について考察を行うなか、クラスメイトのグループLINEが入り、横山嵐が自殺の原因が分かったかもしれないと連絡が入ります。

第9回目 遺書公開

週明けの月曜日。横山は教壇に立ち、持論を展開します。

横山嵐の持論
数々の遺書から見られたように姫山は芯が強く、1位のプレッシャーで死ぬような人間ではない。

それを踏まえて考えると、姫山は元々「自殺願望を持っていた人間なのではないか」。
1位と崇められて、自分がヒエラルキーのトップにいるときに、人生を終わらせたいと考えた可能性は十分にあるのではないか。

姫山はD組を恨んでいた訳ではなく、自己PRのために亡くなったという説でクラスがまとまりかけた時。

千蔭精一(19位)が異議を申し立て、次に遺書を読むことに。

6巻のあらすじ

「遺書、公開」6巻のあらすじ

第9回目 遺書公開

机に足をかけたまま遺書を読む千蔭精一(19位)。

千蔭精一にあてられた遺書
千蔭くん、私ね。やっぱりD組を愛しているみたい。

文面は単純でシンプル。姫山は生前、千蔭に「D組の全員を好きではないけど、全員を愛している」と話したエピソードを披露。

今までの遺書も、好きと嫌いが織り込まれた内容であったことから、自殺の動機は必ずあると断言するのでした。

朝礼が終わり、横山派と千蔭派で意見が分かれる中、千蔭は自分の過去を思い出します。

千蔭はずっと母親の強い干渉を受けてきた。うっとおしいと思いながらも、自立も切り離すことが出来ずに複雑な感情を覚える千蔭。

その後、姫山から「愛しているけど、好きではない」という言葉を聞いて、衝撃を受けた千蔭。自分の気持ちに初めて気づくことが出来たのでした。

後日、姫山と雑談する際に「辛くない?」と問いかけると、姫山は驚いたような呆然としたような表情をして、立ち尽くす。

何かを話そうとした姫山だが、友達に呼ばれて話すことが出来ず。

翌月、姫山は自殺。自分があの時に話を聞けていれば、死ななかったのではないかと後悔していた。

クラスの大半が遺書を公開した状況で、遺書を公開していない生徒は焦り始めます。

放課後になり、南篠絢音(21位)が遺書公開に立候補。砂岡が体育祭絡みの内容だったことから、文化祭を内容とした遺書を公開すると断言します。

南篠絢音にあてられた遺書
文化祭の劇、成功して本当に良かったよ。塩美幸穂が好きな南篠さんらしく、大胆な脚本で私に演じられるか不安だったけど、今ではあの役は分身のように感じています。
これからも素敵な話を書き続けてね。

文化祭で演劇をやったD組。姫山は周りの推薦で主役に抜擢され、南篠が脚本を務める一人台詞の多い演劇をやることに。

結果、優秀賞を獲得してD組全員が喜び、大団円になった。かに思われた…。

ただその裏には何もかもを姫山に押し付けて、事なかれ主義を貫いただけなのではないか。千蔭はそんな問題提起を行い、クラスの中で議論が巻き起こるのでした。

第10回目 遺書公開

翌日、南篠と同じく文化祭に関する遺書を貰った熊田碧(11位)が公開を行うことに。

熊田碧にあてられた遺書
文化祭のときは私を主役に推薦してくれたよね。
私の主役はどうだった?きっと熊田さんの期待には応えられたんじゃないかと思ってます。それでは。

熊田は遺書に問題はないと主張するものの、クラスメイトから冷たい視線を受けることに。

それは「熊田が部活に行きたいから姫山に主役を押し付けたことを知っているから」。

熊田は自分の非を思い知ることになり、朝のHRは終了。

放課後のHRになり、熊田と同じく文化祭に協力的でなかった増倉英斗(16位)が遺書を読むことに。

増倉英斗にあてられた遺書
増倉くんは話し上手で褒め上手だから、人と仲良くなるのが得意だったよね。
私のことをよく実力以上に褒めてくれて、恥ずかしいような嬉しいような複雑な気持ちでした。
これからも見守っているので頑張ってね。

増倉は普段から、宿題やノート取りについて姫山を頼っていた。劇のセリフチェックなども姫山に依頼をしており、恨みを買っていた可能性について自ら言及。非を認めます。

このまま遺書公開は終了するかと思われましたが、名取が発言をします。

『池永が文化祭終了後。賞を取ったがあんまり嬉しくないと言っていた』、その理由を聞きたいと。

池永は名取の発言を受けて回答。劇はみんなで作ったものではなく、姫山1人に頼り切って出来たものだった。これは文化祭に限った話ではなく、クラス全体の性質。

  • 姫山にやってほしい
  • 姫山ならやってくれる
  • 姫山には出来るはず
  • 姫山がやるべき
  • 姫山は助けなくても大丈夫

「このクラスの性質に姫山は気付いていたのではないか」と発言します。

7巻のあらすじ

「遺書、公開」7巻のあらすじ

第10回目 遺書公開

2年D組全員の態度が姫山を追い詰めたのではないか…。

そんな空気が流れますが、横山は「姫山がそのことについて意見しないまま自殺したのはしっくりこない」と発言し、HRは終了となります。

第11回目 遺書公開

翌日。隣のクラスから奇妙な噂が流れてきます。

隣クラスの噂
姫山が自殺した日、推定時刻直前に姫山がトイレに入る姿を目撃した生徒がいた。
その人物曰く、姫山はD組の男子と2人でいた。

朝のHR終了後、D組は噂で持ちきりとなり、「姫山と一緒にいた男子は誰なのか?」と話し合うことに。

赤崎・横山は、D組の男子と特定されているのに誰なのか、特徴などが1つも出てこないことから、作り話なのではないかと推論を立てます。

このことから、現在の遺書を公開する流れで不利益を被る人物が、噂を立てたのではないかと犯人捜しを始める池永たち。

大声で噂話をしていたというA組の伊達に噂の出所を聞く廿日市。ちほという人物から聞いたと答えた伊達は、”あること”を聞きます。

放課後。森本蘭(13位)が遺書の公開を申し出ます。

森本蘭にあてられた遺書
森本さんはスマホで写真を撮るのが上手だったよね。
私は撮る方じゃないから、ちょっと恥ずかしかったけど、SNSをやっていたら楽しさが分かったのかな?
これかも素敵な写真が撮れるといいね。

森本は姫山と一緒に写真を撮ることで、「いいね」が貰えたことによって、途中から承諾を得ないでSNSにアップするようになった。

自分も姫山が1位であるということに胡坐をかき、傷つけていたのかもしれないと反省するのでした。

帰宅の途中。廿日市たちは栗原に声をかけます。

噂話を流したのは栗原瑞希。

ちほと同じ家庭科部だった栗原。状況的に犯人は栗原となり、廿日市たちは動機を聞こうと迫ります。

逃げようとした栗原が、トラックに轢かれそうになったところで山根が庇い、代わりにトラックに轢かれてしまいます。

軽傷だったものの、この事件は大きな騒動となり、先生や警察も駆けつけることになります。

第12回目 遺書公開

翌日。山根も栗原も登校してきます。

栗原は「自分が噂を流した犯人であること」を告白。

栗原は1位の姫山を祭り上げて、仲良くすることで、自分の価値を上げようとしていた。姫山が「私は1位じゃない」とカミングアウトしたときも、「椿ちゃんは1位だ」と押し付けた。

姫山を最も利用していたことがバレたら、クラスメイトから責められると思って、噂を流した。

全てを告白した栗原瑞希(8位)が、そのまま遺書を読むことに。

栗原瑞希にあてられた遺書
瑞希はよく”椿ちゃんがいるだけで楽しい”って言ってくれてありがとう。
素直に言葉にできるところは瑞希の魅力だなって思ったよ。
図書館で話した時は励ましてくれてありがとう!先生に話したのとは違うなって思ったよ。

姫山が、栗原に話す前に先生に話していたことを知ったクラスメイト達。

担任の甲斐原に遺書を公開するよう迫り、放課後甲斐原誠(9位:担任)は遺書を公開することに。

甲斐原誠にあてられた遺書
先生、半年間お世話になりました。
先生の授業はとても分かりやすく、大好きな科目になりました。
また、時として相談にも乗って貰えてありがとうございました。
先生の言葉は正しいですね、さすが先生だなって思っています。ありがとうございました。

姫山は「1位でいることに苦しく感じている」と相談したときに、「別にいいじゃないか。1位のやつって見られることは仕方ないことだろう」と諭していました。

ただ、甲斐原はこのことを生徒には言わず、教室を出ていきます。

第13回目 遺書公開

翌日の朝。

クラス全員が、自分達で姫山を追い込んだという認識でその日を過ごすなか、登校拒否だった絹掛愛美は学校へと向かいます。

8巻のあらすじ

「遺書、公開」8巻のあらすじ

第13回目 遺書公開

D組では、最初から姫山が”クラス中で読み合いをする前提で、遺書を書いたのか?”という話題で盛り上がります。

この話題から、最初に遺書を読み合おうと提案した大島由梨にクラス中の視線が…。

千蔭は大島の様子を見て、遺書にどんな内容が書かれていたのかを予想して言い当てます。

大島由梨(5位)の遺書は以下の通り。

大島由梨にあてられた遺書
大島さんはリーダーシップで、皆をまとめてくれていたよね。尊敬しています。
私がいなくなった後は、学級委員をお願いしたいな。
優しくて一人一人の話を聞いてくれる大島さんがリーダーだったら、どんな問題も解決しちゃうと思うな。

千蔭に言い当てられた大島は沈黙。

残り3人となったところで、桃ヶ谷泰志(18位)が遺書を読むことに。

桃ヶ谷泰志にあてられた遺書
桃ヶ谷くんの絵、わたしは大好きだったよ。
秋のコンクールで賞を取った絵は特に素敵で、桃ヶ谷くんの絵に対しての考え方も聞けて、印象深かったよ。

桃ヶ谷は絵画で対象を取ったとき、姫山に対して「賞を取ったことについては、特になんとも思わない。周りがどう思うかは関係なくて、自分が満足できるかどうかじゃないのかな?」と語ったエピソードを披露します。

ここで朝のHRは終了。

学校に行きかけた絹掛は学校に行くことが出来ず。遺書を公開していない生徒は池永と絹掛の2人という状況に。

放課後になり、池永が遺書を公開しようとした直前、山根が発言をします。

以前、姫山と話した時、以下のような事を言っていた。

姫山の発言

私は自由ではない。自由ではないけど、それすら嬉しいの。

昔から凄く憧れている人がいて、その人は1位の人なの。

何でもできて、誰に対しても優しくて、常に輝いているみたいで、私はその人になりたかった。

だから、自由じゃなくても、少し辛くても、1位の今が幸せなの。

今まで聞いてなかった話を急にされたことで、クラスは大混乱。

そんななか、絹掛愛美が学校にやってきて、教室の中に入ってきます。絹掛は「遺書が置かれた日、池永が教室から出てきたことを目撃した」と告白。

この告白を聞いた池永柊夜(22位)は、自分が遺書を置いた犯人であることを告白。そのまま遺書を公開することに。

池永柊夜にあてられた遺書
今ではあまり話さなくなってしまったけど、同じクラスになれて嬉しかった。
突然、こんなことを頼んでしまってごめんね。でも、柊ちゃんなら私の想いを全て汲み取ってくれるって信じてる。

柊ちゃんという呼び方に違和感を感じるクラスメイト達。

池永は小学校3年生のとき、大好きな電車を通じて姫山(当時は広田椿)と出会い、交流を深めていった。

しかし、小学校4年生になると姫山は電車を見る場所に現われなくなった。2人は中学校のときに再開、思い入れはあるもののお互いによそよそしい関係になってしまった。

2年生になり同級生になった2人。池永は姫山が1位と囃し立てられ、1位然とした態度を取っている事に対して違和感を感じていた。

姫山が自殺したとき、池永は強いショックを受けていた。

そんな池永の家に”姫山が送ったとされる全員分への遺書”が置いてあり、「遺書を渡してくれると嬉しい」という手紙が置かれていた。

その指示に従って、池永は手紙を全員の机の上に置いた。

この話をした後に絹掛は「遺書は姫山が書いたものではないと思う」とコメント。そして、このコメントに池永も同調することに。

理由は、”しゅうちゃん”という呼び方は柊夜という名前からではなく、電車の周都線が由来になっていたこと。

柊ちゅんという呼び方をしている時点で偽物であることは確定。このイタズラを仕掛けたのは誰なのか?を判明させるために敢えて遺書を配るという行為に及んだ。

現段階では犯人が分からないものの、ここでの話し合いで決着をつけようと語り掛けます。

池永の意見に呼応した絹掛。姫山は生前、ネット上に日記を書いていたことを明かして、誰でも遺書を書けることを証明します。

9巻のあらすじ

「遺書、公開」9巻のあらすじ

第13回目 遺書公開

絹掛の告白によってざわつくクラス内。

絹掛は日記に書いてあったことと遺書に書いてある内容が同じであったことから、第三者が書いたと主張。そのまま絹掛愛美(28位)は遺書を公開。

絹掛愛美にあてられた遺書
会いに行った時は色々話してくれてありがとう。
最初はお互い緊張していたけど、絹掛さんの気配りと笑顔で楽しく話せたよ。
猫の話は盛り上がったよね。あれをきっかけに仲良くなれたような気がするよ。
これからも見守っています。

姫山の代わりに遺書を書いたのは誰なのか?

議論をする中で、三宅雄大が「姫山が自分が序列を送ったことをどうやって突き止めたのか?」という質問をぶつけます。

すると、絹掛は「姫山の日記には序列が送った人間が誰なのか分からない」と回答。そして、そのまま語り続けます。

2年生になる前、姫山は1位になりたい。1位の気持ちを知りたい。

と日記に書いており、第三者により「じゃあ1位にしてあげる」というコメントがついていた。

この言葉で序列を作った廿日市にクラスメイトたちの視線が向かいます。

廿日市は「自分が姫山を1位にして、全員分の遺書を書いた」と告白します

中学生の頃、掲示板を見ていた廿日市は、偶然姫山が書いた日記を発見。名前を伏せた状態で、ためにコメントをしていた。

姫山は小学校4年生の頃に離婚した父親を尊敬しており、父親のような1位の人間になりたかったと書き込んでいた。

中学校1年生になった姫山。何事もソツなくこなすものの、1位になることが出来ずに悩んでいた様子を見て、廿日市は序列を作って1位にすることを決意。

1位になった姫山は、最初こそ戸惑いがあったものの、徐々に1位としての振る舞いをするように。姫山の願いが叶ったように思えたが、姫山は自殺することに。

姫山の死後、1位の人間としてプレッシャーをかけ続けたクラスメイト達が何も反省する様子を見せていないことから、自分たちのしたことを分からせるために遺書を作成。

三宅・池永らを使って、全員で遺書の公開会をさせるように仕組んだ。

廿日市の告白を聞いたクラスメイト達は沈黙。己の行動に問題があったことを感じながら、日々を過ごすように。

遺書公開終了

下校後、廿日市を呼び掛けた池永は2人で話します。

池永は廿日市の言ったことが本当であることを確認したうえで、「まだ何かを隠していないか?」と問います。

廿日市は隠していることを認め、池永に対して話し出します。

廿日市の告白
廿日市は幼少期、勉強も運動もできる1位の人間だった。
それゆえに学級委員的な大変な役回りをやらされることになり、次第に辟易としていった。
その経験から1位になることを止めて、学力を落として目立たないようにした。
そして、私立の中学に入り、完全に1位の自分を消し去った。

ここで隠していたことをカミングアウト。

姫山の父親は自殺をした。
「父親は皆の中心にいたのになぜ死んだのだろう?」自分も父親みたいに1位になって気持ちを理解したい。自殺の理由を知りたい。

2年D組で1位になった姫山が、1位になる辛さを痛感すると次第に、”過度に期待をかけた自分が父親を追い込んだのではないか?”
姫山が自殺をした理由になったのではないか?

廿日市は、「自らが1位の辛さを実感したことから、姫山を通じて1位に過度な期待をかけるその他大勢の無責任な行動を責めたい」という気持ちから今回の計画を実行したのでした。

全ての話を聞いた池永は、廿日市の告白を受け入れ、決して責めることはぜず、そのまま帰宅することに。

その夜、廿日市のスマホにはクラスのグループラインが流れてきます。

最終話(9巻)のあらすじ

グループラインには「月曜日に全員でもう一度話し合わないか?」というメッセージが。

話し合いを提案した

全員の遺書を明らかにしたことで、大体のことは明らかになった。廿日市が作った序列ではあるが、姫山に対して歪んだ接し方をしたことは事実。

ここからクラス全員で、人に対する接し方を変えてみないか?

先入観なく接する努力を行い、残り4ヶ月を過ごそう。この呼びかけに対して、遺書を読み合ったクラスメイト達は賛成をして、いい形に変えていこうと気持ちを新たにすることに。

合唱祭や体育の授業など、全員で平等に接するように心掛けた結果。クラスに軋轢が生まれ、カーストの存在は消しようがないことが明らかに。

廿日市は池永と話しながら、あることを考えます。

廿日市の考え
廿日市は姫山の父親が自殺したと知りながらも、姫山を1位にした。
そこには姫山が傷つくこと、最悪自殺に及ぶであろうことも想像したうえで行った悪意があった。

姫山の「1位にさえならたら、死んだってかまわないかも」。
この言葉は許せなかった。

ただ、自分は姫山を殺したわけではない。種を蒔いて、ただ観察していただけ。

池永と廿日市が教室に入ると黒板に「新序列」が張り出されています。

「知らない」ととぼける廿日市の口元はニヤリとなっていました。

私はちょっと種を蒔くだけ。それだけで勝手に拗れて歪んでいく。

だから人間関係はやめられない。

これからも見守らせてね。

腹黒い廿日市の言葉によって「遺書、公開」は終了となります。

まとめ

ここまで、「遺書、公開」のあらすじ・最終回を解説しました。

クラス一の優等生の死亡を巡るクラスメイト達の思惑。面白かったですね。

ビジネス用語「3・4・3(さしみ)の法則」という言葉があり、人間は集団になると、出来るグループ・普通のグループ・出来ないグループに分かれる。

出来るグループだけを集めて集団を形成しても、3・4・3の割合で、出来るグループ・普通のグループ・出来ないグループに分かれる。

こんな人間の習性をギューッと濃縮させたような、人間臭い・泥臭いドラマ。映画化されたことも納得ですね。

まだ読んでいない人は是非読んでくださいね。

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