
隠れた名作と名高い競馬漫画『スピーディワンダー』。
ただの競馬漫画ではなく、登場人物の葛藤、競走馬との絆、勝負の世界に生きる人々の“魂のぶつかり合い”がリアルすぎて、競馬ファンでなくても思わず胸を打たれる作品です。
本記事では、そんな『スピーディワンダー』に登場するキャラクターと競走馬たちを一挙に紹介!
さらに「モデル馬」についても考察もまとめました。
最後まで読めば、漫画の世界が何倍も深く楽しめること間違いありません!
『スピーディワンダー』とは?
『スピーディワンダー』は、競馬界を舞台にしたホースメン×血統×勝負の物語。
弱小牧場の経営者である朝宮真黄(あさみやまき)と、スランプから立ち直れていない天才騎手講神健太(かざましゅん)が、1頭の素質馬スーパーキングオーと共に成長していく姿を描いた競馬漫画です。
地味な血統ながらも、底知れぬ素質を秘めるスーパーキングオー、スピーディワンダー。
その裏には真黄の父親である朝宮幸次郎が発案した「朝宮メソッド」があった。朝宮メソッドを巡り、大牧場を所有する源グループと衝突する真黄たち。
競馬に詳しくなくても、読めば自然とのめり込む圧倒的熱量。
「ただのスポーツ漫画じゃない」「これは人生の物語だ」と、多くの読者から高く評価されている作品です。
特に終盤の展開や最終回は賛否を呼びつつも、“忘れられない作品”として語り継がれています。
主人公とその周囲の登場人物たち
- 登場人物
- 朝宮真黄
講神健太
湯上谷博士
源涼香
源勝彦
朝宮幸次郎
直三
北口
楠岡國央
加瀬
下郷雅男
朝宮緑
椎葉真人
講神健太
本作の主人公。天才騎手として華麗なデビューを果たして、タイトルを総なめにする活躍を果たしていた。
しかし、朝宮ファーム(現:イエローファーム)のイエローダイオー騎乗時に故障させたことがトラウマになり、芝のレースで勝利を収めることが出来なくなることに。
門別に遠征出た際に偶然スーパーキングオーに騎乗。馬の能力を見抜き、中央への転厩を示唆。その後、スーパーキングオーの主戦として菊花賞を制覇。弟のスピーディワンダーにも騎乗して、凱旋門賞を勝利する。
理論派ではなく、感覚で騎乗するため馬の調子などを人に伝えられない欠点がある。
湯上谷博士
東大を卒業しながらも騎手になった異色の経歴を持つ調教師。
優れた頭脳から、分析力に優れており、作中きっての理論派。一旦考え出すと周りの人間と会話が出来なくなるほどに集中力を発揮。
勝利を求めるがゆえに合理的な判断を下しつつも、根っこには競馬会発展のために大牧場と戦おうという気概がある人物。源一族の馬は預からないことを身上としている。
朝宮真黄
本作の主人公の1人。イエローファームを経営していた朝宮幸次郎を祖父に持ち、受け継がれた牧場を大切にしようと情熱を注ぐ女性。
1人娘の朝宮緑は椎葉真人と結婚をするが、椎葉真人は朝宮幸次郎メソッドを追い求めたため、牧場を1人で切り盛りすることに。
講神と同じく感覚で馬を接するタイプで、愛情深い人物。
源涼香
源グループの1人娘として育ち、自身の生産牧場を持つ。父親の源勝彦からは強い抑圧を受けており、父親には一言も逆らえない立場。
育った環境もあり、いつか父親を超えるホースマンになることを誓っており、馬を見る目は天下一品。強い馬を見るとときめいて一面があり、購入を申し出るなどどん欲な一面も。
源勝彦
源涼香の父親であり、現在の日本競馬でトップに君臨する生産牧場のオーナー。
2冠馬レヴォルズ、ホープフルステークスを圧勝したディープザグレイトなどを所有しており、現代競馬の錘を極めた総帥。
椎葉真人とは大学時代の友人。朝宮幸次郎メソッドに対して、強い憎しみを抱いており、現代競馬の血流で朝宮幸次郎メソッドを潰そうと考えている。
楠岡國央
源グループの主戦騎手。エセ関西弁を使いながら、へらへらとした一面を見せながらもその実力は確か。
自らの我を出すことはなく、常に源勝彦の方針に従う姿勢を持っており、勝彦の逆鱗に触れた時は土下座をして謝罪。
楠岡にとってはプライドは、どんなに媚びへつらっても一流馬に乗り続けて結果を出すこと。リーディングでも常にトップに入る一流騎手。
下郷雅男
源グループと最も強い繋がりのあるトップトレーナー。
普段は温和で、傲慢な姿勢を見せる事はないが、卓越した眼力で馬や人物を見抜く能力を持っている。源勝彦からの信頼も厚く、レヴォルズやディープザグレイトを管理する。
他厩舎の馬を預かった時もベストを尽くすフェアな姿勢を持っており、実力のある騎手。
椎葉真人
朝宮真黄の父親であり、朝宮緑の夫。朝宮幸次郎メソッドに魅せられたことで、自らの理想を実現させることを最優先にして生きるように。
イエローファームを捨てて、朝宮緑・真黄を置いて海外へ。バイアリーレーシングに加入して、クサントン・アスファルなど、近代競馬の最高峰を上回る馬たちを輩出。
チームスピーディワンダー、源グループの前に立ちはだかる最高のライバルに。
登場競走馬一覧
- 競走馬
- スピーディワンダー
スーパーキングオー
ティオティコン
レヴォルズ
キラーチューン
ポップチューン
ワッキーレース
ブラン
クサントン
イエローダイオー
スピィディワンダー
星が輝く夜に産まれた月毛のサラブレッド。常に光り輝く馬体で、セレクトセールでは2億円と高額で取引されることに。
持ち前の武器は卓越したスピードと、急発進・急停止が出来るスピードの自在性。能力の高さと体型・体格から足元に不安を抱えたため、デビューからしばらくはダートを主戦に。
クサントン・ディープザグレイトらと共に皐月賞・日本ダービーで激戦を繰り広げたあと、凱旋門賞に挑戦。アスファルと雌雄を決することに。
スーパーキングオー
門別競馬場で走っていたサラブレッド。スーパーを運営する福王によって購入されていたが、勝利を収めることが出来なかったことから、安楽死処分の一歩手前まで追い詰められる。
たまたま騎乗した講神によって、芝での能力を認められて中央へ移籍。湯上谷によって、素質を磨かれて菊花賞で勝利を収めることに。
その後、大きな負傷を負ってしまった事で長期休暇を余儀なくされる事になり、2年ぶりの有馬記念で復活を果たす。
ティオティコン
湯上谷厩舎に所属している素質馬。スピードはないものの、無尽蔵のスタミナを持ち、どれだけ走っても決してバテない体力勝負を身上としている馬。
短距離でのレースは苦戦をしていたものの、中長距離戦を走るようになってからは安定して高いパフォーマンスを発揮するように。
スーパーキングオーの故障とレヴォルズの海外遠征によって、主役級が不在となった日本競馬界を牽引。GI7勝を挙げ、日本を代表する馬に成長する。
レヴォルズ
源勝彦グループが所有している世代最強馬。
皐月賞・日本ダービーを圧勝して、3冠目である菊花賞に挑むも僅差でスーパーキングオーに敗れる。日本最強馬として凱旋門賞に出場。
2年連続で2着と栄光には手が届かなかったものの、日本最強馬として堂々たるレースを展開。帰国後に出走した有馬記念ではスーパーキングオーにリベンジを果たす。
ポップチューン
朝宮幸次郎メソッドで誕生したサラブレッド。
溢れる素質を持ち合わせながらも、気分屋で強い相手を負かすことにしか興味を持たず、なかなか1着になることが出来ず。
寮馬であるティオティコンと一緒に出走することで2着を重ねて、賞金を加算すると天皇賞秋では遂にティオティコンを倒してGIウィナーに輝くことに。
モデル馬は誰?読者考察まとめ
ここからはスピーディワンダーの競走馬のモデルになった馬を考察していきます。
ネットで噂になっている意見を参考にしながら、MOTOの考察結果も加えていきたいと思います。
競走馬 | モデル馬 |
---|---|
スピーディワンダー | サイレンススズカ |
スーパーキングオー | オグリキャップ |
ティオティコン | ビワハヤヒデ |
レヴォルズ | コントレイル |
ディープザグレイト | ディープインパクト |
ポップチューン | ステイゴールド |
スピーディワンダー=サイレンススズカ
脚質や戦績こそ違うものの、美しい馬体と類まれなるスピードの持ち主という点で共通するスピーディワンダーとサイレンススズカ。
そのスピードゆえに悲しい結末を迎えてしまったサイレンススズカ。個人的にはスピーディワンダーがサイレンススズカと同じような目に遭わないかずっと心配していました。
スーパーキングオー=オグリキャップ
地方競馬で歯痒い思いをしていたスーパーキングオー。
本質的に芝での素質を持ちながらも地方競馬所属であったことからダートで輝けなかった姿は、地方競馬のアイドルであるオグリキャップと重なります。
ティオティコン=ビワハヤヒデ
スピードこそ平均よりやや上という評価ながら、無尽蔵のスタミナを持っており、体力で他の馬達を捻じ伏せてきたティオティコン。
現役でティオティコンに最も近いレーススタイルだったのはビワハヤヒデ。
2歳時、3歳時は決め手不足から2着に敗れることが多かった馬ですが、3000m戦の菊花賞でスタミナが爆発。その後は無尽蔵のスタミナで天皇賞春・宝塚記念を優勝。
ナリタブライアンとの兄弟で一時代を築いた名馬です。
レヴォルズ=コントレイル
スーパーキングオーが中央に来た時には既に皐月賞・日本ダービーを手中に収めていた2冠馬。
菊花賞ではスーパーキングオーに負けてしまうものの、レースパフォーマンスは隙の無い競馬で皐月賞・日本ダービーを制して、菊花賞でアリストテレスに大苦戦したコントレイルにそっくり。
古馬になってからの弾けきれない感じもコントレイルと重なり、レヴォルズを見るとコントレイルを思い出さずにはいられません。
ディープザグレイト=ディープインパクト
作中ではスピーディワンダーやクサントンらに苦杯を舐めさせられたディープザグレイト。
ただ、作中での評判は「近代競馬が生んだ最高傑作」というもの。この評価はまさにディープインパクトが獲得した称号。
ストーリーの都合上、敗戦の多い馬となってしまいましたが、朝宮メソッドを除いた今までの日本競馬史上では最強の馬という位置付けで間違いはないでしょう。
ポップチューン=ステイゴールド
稀代の癖馬であるポップチューン。強い馬がいないとやる気をなくして、なかなか勝利できない姿はステイゴールドが重なってきます。
天皇賞春でメジロブライトの2着に入ると、宝塚記念ではサイレンススズカの2着、天皇賞秋ではオフサイドトラップの2着、2年後の天皇賞秋ではスペシャルウィークの2着と稀代のシルバーコレクターとして人気を博しました。
そんなステイゴールドは海外戦ではめっぽう強く、ドバイシーマクラシック・香港ヴァーズを勝利。
種牡馬としてはサンデーサイレンス系で最も成功した存在で、オルフェーヴル・ゴールドシップ・ドリームジャーニー・ナカヤマフェスタなどを輩出。
ポップチューンも種牡馬になったら大活躍するかもしれません。
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「ちょっと泣ける」とか「感動した」ってレベルじゃない。
読んだ瞬間、鳥肌。
競馬ファンなら全巻必読レベルの名作、それが『スピーディワンダー』。
✅ 騎手の生き様
✅ 馬の魂の叫び
✅ ラストのあのシーンの衝撃…
これを知らずに“競馬マンガ好き”は語れない。
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まとめ
『スピーディワンダー』は、個性豊かな登場人物と実在の競走馬をモデルにしたキャラクターが魅力の作品。
作中に登場する馬と現実に存在する名馬を照らし合わせることで、より「スピーディワンダー」を楽しむことが出来るので、本物の競馬と一緒に楽しむことをオススメします。
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