「人間消失」考察!最終回の意味は?完結話の感想がひどいと評価された理由を深掘り!(ネタバレ注意)

「人間消失」考察!最終回の意味は?完結話の感想がひどいと評価された理由を深掘り!(ネタバレ注意)

「え、これで終わり!?」――最終回を読み終えた瞬間、ページを閉じた手が震えた人は少なくないはず。

漫画『人間消失』は、謎が謎を呼ぶ展開で読者を引きずり込みながら、衝撃的すぎるラストで多くのファンを置き去りにするようなラスト。

ネットでは「ひどい」「理解不能」と感想が続出。今回は、この物議を醸した完結話の意味を徹底的に暴き、あなたのモヤモヤをぶっ壊します。

「人間消失」とは?

初版発行日‎‎‎‎2022年10月7日発売
掲載誌マガジンポケット
作者江戸川エドガワ
巻数全5巻(コミックス)
ジャンルサスペンス
Wikipedia人間消失のWikipediaはなし
記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。

「人間消失」は2022~2023年に「マガジンポケット」にて連載された人気漫画。作者は食糧人類を世に出した江戸川エドガワ。

『人間消失』は突如として人々が姿を消すという不可解な現象を軸に、残された人間たちの関係性と生きていく姿勢が描かれたサスペンス漫画。

日常が一瞬で崩れ去る恐怖と、残された者たちの混乱。そして消失の真相を探る過程が緊迫感たっぷりに展開されます。
一見ミステリーのようでありながら、人間の孤独や罪、そして生きる意味にまで切り込む深いテーマ性を秘めており、読後に強烈な余韻を残す作品です。

「人間消失」のあらすじ

主人公の浜田誠(はまだまこと)はコロナ禍を凄く高校生。

ソーシャルディスタンスを守らなくてはいけない状況下で生活をする中、学校で進路希望調査に回答しなかった安井輝夫、田畑靖、松岡綾香の3人と共に相談を待っていると突如他の人間が消失してしまいます。

どこに行っても誰もおらず、SNSも更新されない状況で他の人を探し続けますが、どこに行っても人は見つかりません。

どうせ人がいないのであればと4人の生活を満喫しますが、日が経つに連れて、世界が戻らないのではないかという不安に掻き立てられます

果たして、世界は元に戻るのか?

「人間消失」最終回のあらすじ

両親2人と松岡と4人で楽しく食事をした…
それは浜田が見た幻だった…

自分が幻を見ていたことに気付いた浜田は松岡と2人で生きていく事を決めます。

インフラが止まった世界の中、川で洗濯をして、保存食でなんとか料理を作る浜田。

食生活一つとってもこのままの生活は続かない事を感じながら、生きる為に色々な知識を得ようと時間があるときは参考書や医学書を読み、自家発電機を作動させて電気と水道を開通させます。

豪華なご馳走を作り、ワインで松岡と乾杯をする浜田。

食事中に松岡は1台のスマホを差し出します。
スマホを自宅のパソコンに繋げて画像を見る2人

そこには浜田、安井、田畑、松岡の4人で花火をしたり、カラオケをやったり、街を散策している動画があり、あの時は楽しかったと2人は思い出に浸ります。

そこからしばらく時が経過し、大人になった浜田が街を見下ろしている姿と少しふくよかになった松岡が膨らんだお腹で布団に寝ている姿が描かれます。

浜田は過去に松岡に言われた

「みっともなくていい…、情けなくてもいいから…、どんなことがあっても全力で生きてよ。私はそんなあなたを笑ったりしない」

という言葉を思い返しながら「生きて、生きて、生きて、生きて、逃げずに…、生き抜く」と誓う浜田

松岡と一緒に田植えをした過去を描き、二人のいる場所の足元から芽が出てくるところを描いて「人間消失」は終了となります。

「人間消失」最終回の感想・評価

「人間消失」最終回の口コミ・レビュー

「人間消失」最終回・最終巻についてはかなり辛辣な感想・評価が挙げられています。

考察を行う前に最終回に対してどんな感想が挙げられているかを紹介していきたいと思います。

Amazonのカスタマーレビューの中から感想を紹介します。

本当に最終回なのか何度も見返してしまった、中途半端すぎで誰でもかけそうな終わりかたでした。

引用元:Amazon(https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%B6%88%E5%A4%B1-5-%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9KC-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%AF/product-reviews/4065325730)

作者か、もしくは掲載誌が「消失」したのかと思えるほどの中途半端な終わり方でした。
下手すると最終話が消失した(本当はこの後にもう1話あるのでは?)感じすらあります(笑)

引用元:Amazon(https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%B6%88%E5%A4%B1-5-%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9KC-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%AF/product-reviews/4065325730)

最後まで話が盛り上がらないまま終わった。
スリルもなければ全く深みもない、サバイバル要素も適当だし何がやりたかったの分からない中途半端な作品。
何の説明もなく突然人が消え、その謎は解明される事もない不条理系のストーリーに、やたら感情的な友人などアンバランスなキャラがのる。
設定だけでなくキャラもリアリティに欠けるから、つまらないの一言。

引用元:Amazon(https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%B6%88%E5%A4%B1-5-%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9KC-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%AF/product-reviews/4065325730)

「人間消失」最終回の感想

口コミではかなり辛辣なコメントが寄せられていましたが、私が人間消失を読んだ感想を挙げていきましょう。

ストーリーとしては松岡と二人きりになった浜田が必死になって生きる姿を描いて終わりという形になっていますが、もう少しストーリーの変化があっても良かったのかなと思います。

そもそもなぜ4人だけの世界に入り込んでしまったのか…

ここが疑問として残ったまま終わってしまったので、この設定に対しての回収は欲しかったなと思います。

明確な回答がなかったとしても「この描写があったから4人だけの世界になってしまったのかな?」というようなヒント的な描写があると物語に深みが出たのかなと思います。

また生きる事をテーマに描くのであれば、松岡との間に子供が出来て、その子供を育てている描写を出すなど、亜分かりやすいところを描いていればコンセプトが伝わったと思います。

以上が私が「人間消失」の最終回を読んだ感想です。

「人間消失」最終回の意味を考察

「人間消失」の最終回は静に徹していたという印象を受けました。

前述した通り、なぜ4人以外の人間は消失してしまったのか、異世界に転生したのは自分達だけなのか、というシナリオ上の謎と解明はなされていませんでした。

そこを描かなかったという事は、最後浜田が1人で生きている事、そして松岡と2人で過ごした思い出という描写を強く出したかったという事なのかなと考えます。

絶望的な世界、未来が見えない世界でも、人は生を与えられたのであればとにかく生きる。

そんなメッセージが隠されていたのだと思います。

文明が発達して、様々なライフスタイルが確立されていく中、生きる事を難しく考える人が増えていると思います。
(筆者の私も生きる事については色々考えたりします)

ただ、生きる為には衣食住を獲得する事と、前向きに生きていこうという意志だけが必要なのだから、深い事は考えずに生きていこうというメッセージが込められていると考察します。

「どんな状況であれ自分は生きるんだ」という強い意志のようなものを感じる作品でした。

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『人間消失』は、読むほどに好奇心を煽られ、ページをめくる手が止まらない衝撃作。

消えていく人々を尻目に、その裏に潜む人間の深層心理が緻密に描かれ、読者の感情を激しく揺さぶります。
そして迎える最終回は、予想を裏切る展開と強烈な余韻で賛否両論。

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衝撃の結末を、あなたの目で確かめてください。

まとめ

『人間消失』はただのサスペンスや、ただのミステリーにあらず。

読めば読むほど、人間の弱さや儚さ、そして“生きる”ということの重みが胸に迫ってきます。

最終ページを閉じたときに貴方はどう思うのか?この結末の意味をどう受け取るかは、きっと読む人それぞれ。
だからこそ、この衝撃をあなた自身の感情で受け止めてください――。

江戸川エドガワさんのその他の作品

作者の江戸川エドガワさんは「人間消失」以外にも数々の作品を手掛けています。

今回の「人間消失」に代表されるように、パニックホラー系のサスペンス漫画が揃っており、どの作品も面白いので是非そちらも読んでみて下さい。

【食糧人類】

初版発行日‎‎‎‎2016年9月20日発売
作者原案:水谷健吾、原作:蔵石ユウ、作画:イナベカズ
巻数全7巻(コミックス)
ジャンルサスペンス
Wikipedia食糧人類のWikipedia
あらすじ主人公伊江は何の変哲もない普通の高校生でした。

伊江は友人のカズと一緒にバスに乗って移動していましたが
バスの中に催眠ガスが撒かれ、乗客全員が眠らされ
人間が凍らされている工場へ運ばれます。

伊江が運ばれた部屋には天井から垂らされたチューブにより
ひたすらに液体を飲む超肥満の人間たちがいました。

チューブから出る液体は人間の思考を抑制する中毒性のある液体で
思考を放棄され飼育された人間は化け物の餌として育てられているのでした。 

伊江がいる部屋には山引とナツネという二人の青年がいました。

二人は3日間液体を飲まず、欲望に耐え抜き 
謎の施設から脱出を目論んでいました。

山引とナツネについていく事を決めた伊江とカズ

この施設は何の施設で、化け物の正体とは何なのか?
伊江達は無事に施設から脱出できるのか?

「食糧人類」の最終回考察は以下にて行っているのでこちらも参考にどうぞ。

この記事の監修者

ギャンラブ管理人モト

蒼井ユウ|漫画考察ライター/元週刊誌編集者

週刊漫画誌の編集部にて10年勤務。構成・キャラ分析・伏線回収など「読者が見落としがちなポイント」を深掘りする記事を執筆中。

書籍『漫画から見る人物観察学』出版予定。

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