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2007~2014年まで「週刊少年チャンピオン」にて連載されている大人気漫画「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」について作中で出てきた泣けるシーンをピックアップしていきます。
初版発行日 | 2007年9月7日発売 |
作者 | 作者:古谷野孝雄 |
巻数 | 全40巻(コミックス) |
ジャンル | サッカー漫画 |
Wikipedia | 「エンジェルボイス」のWikipedia |
泣けるを紹介する上でネタバレを含む場合があります。
「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」を格安で購入する方法について解説をしているので、まだエンジェルボイスを見ていない方は最初にエンジェルボイスを読んで下さい。
エンジェルボイスのあらすじ
千葉県にある市立嵐山高校(通称:市嵐)に最強の中学生と言われた4人が入学します。
主人公である成田信吾は中学最強の1人
喧嘩っぱやい性格ながら好きな女の子のためにケンカを封印していましたが
女子生徒がヤンキーにバカにされた事から乱闘し退学処分となります。
一方で嵐山高校ではサッカー部がケンカ自慢が集まる場所となっていました。
校長の湯島は黒木鉄雄にサッカー部顧問への就任を依頼
黒木は強いチームを作るべく、運動能力の高い中学最強の4人を入部させようと考え
喧嘩最強カルテットの成田、所沢、乾、尾上の入部に動き
成田の退学を取り消すよう上層部を必死に説得。
上層部は「千葉県内でベスト4に入れば成田の退学を免除する」
という条件をつけて一時的に成田の退学処分を保留とします。
その代わり「ベスト4に入れなければサッカー部は廃部」という条件が課せられた市嵐サッカー部
果たしてサッカー初心者揃いの市蘭サッカー部は千葉県大会ベスト4に入り廃部を逃れる事が出来るのか?
あらすじ全編について以下で解説しているので確認して下さい。
エンジェルボイスの泣けるシーン
「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」はスポーツ漫画の中でも泣けるシーンが多い漫画として知られています。
今回はエンジェルボイスを読んでいてホロっと泣いてしまう珠玉のシーンを紹介していきます。
泣けるシーンを紹介する上でネタバレを含む場合があります。
「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」を格安で購入する方法について解説をしているので、まだエンジェルボイスを見ていない方は最初にエンジェルボイスを読んで頂くことをお勧めします。
尾上の家庭事情が明かされるシーン(3巻)
成田にケンカで負けた事から1週間の期間限定でサッカー部に入る事になった尾上
尾上はサッカーが面白いとは思っていなかったが、自分がサッカーを始めた事で母親との関係が少し改善していた。
母子家庭だった尾上の家。
輝久が中学校の頃、スナックを経営していた母親は男を追う形で家を捨てた。
親戚に育てられてなんとか生活していた輝久の前に男に捨てられた母親が戻ってくる。
母親を許せない輝久、親子関係は冷え切っていた。
しかし、輝久がサッカーを始めてから1週間。
母親は輝久がサッカー部に入った事を知り毎朝朝食を作るようになります。
素直に母親の気持ちを受け取れない輝久でしたが、ふと母親が作った卵焼きを口に運ぶと子供の頃に食べていた海苔の入った卵焼きだった。
子供の頃を思い出した輝久は泣きじゃくりながらご飯を平らげるのでした。
ハーフタイムで高畑麻衣が歌うシーン(6巻)
廃部をかけた「全国高校サッカー選手権大会 千葉県大会1次予選」
1回戦で決勝トーナメントの常連である美浜幕張高校と対戦した市立嵐山高校
緊張と強敵相手の絶望感によって前半で2点を献上する
思う通りのプレイが出来ない苛立ち、サッカー部が廃部になってしまう不安、ハーフタイム中に選手たちはケンカを始め、収集のつかない状態になる。
このタイミングでマネージャーの高畑麻衣が歌い始める。
その歌声は「天使の歌声」だった。
麻衣の歌声で正気を取り戻した市嵐は後半に反撃を行う
後半脇坂のゴールで追いつくシーン(7巻)
美浜幕張高校との試合、1点を返した市嵐だが江崎の投入で再び美浜幕張高校のペースになる。
必死に走って決定機を防いだ成田
足の疲労によりジャンプ力がなくなっていく中、乾は成田に檄を飛ばす。
足がつりながらも大ジャンプを見せる成田のヘディングシュート
渾身のシュートはキーパーによって弾かれてしまう。
そのこぼれ球を最後まで走り続けたDF脇坂が押し込む
市嵐サッカー部員が最後まで走り続けた結果を見せたのでした。
古川によって船和学院が5点目を挙げるシーン(11巻)
廃部をかけた船和学院戦
圧倒的な地力の差で前半4点を奪われてしまう市立嵐山高校
絶望的な点差ではあるが、黒木は勝つために後半10分以内に1点を返そうと声を掛ける。
船和学院に勝つことを諦めない市嵐サッカー部員は全力で後半を迎えますが、古川の個人技でダメ押しの5点目を奪われる。
勝つ可能性が0%となりフィールドに跪く二宮や脇坂。
監督の黒木もこれ以上選手に走られせる事に罪悪感を感じ下を向くが、百瀬は船和学院の記憶に残るために最後まで走り続けようと鼓舞。
市嵐サッカー部員は最後まで全力プレイを続けると誓い、再び全力で船和学院に向かっていくのでした。
市嵐が船和学院から1点を奪うシーン(12巻)
まだチームとして成長途上である市立嵐山高校が王者船和学院に挑む1戦
勝つ意気込みで試合に挑むものの圧倒的な実力差でリードを許してしまう市嵐。
前半で0対4とされ、後半早々で5点目を入れられてしまった黒木は試合を諦めますが、市嵐イレブンは諦めずに戦い続ける。
全力で挑む市嵐に対して船和学院も手を抜かず戦い0対9とワンサイドゲームになります。
しかし、少しでも爪痕を残そうと頑張り続ける市嵐は試合終了間際、乾がゴールを決めるのでした。
市嵐が帝陵高校を破り部を存続させるシーン(14巻)
先生・生徒が敗退を願う中で、サッカー部を存続するために全てを出して戦う市嵐サッカー部は全力を尽くして帝陵高校を倒します。
正々堂々と戦ったサッカー部に対して冷たい目線を送る生徒と教師たちに対して、帝陵高校の坪井が市嵐の生徒たちに熱く説得を行います。
結果的に教師の多数決によって部活動存続が決定
反対派の急先鋒だった間宮先生が賛成票を投じた事に対しての黒木とのやり取りで間宮は自分の過去を語るのでした。
八津野が敗れ天城が涙するシーン(15巻)
八津野vs船和学院。
千葉県大会の決勝であり、事実上日本一を決める戦いとなる試合で敗れた八津野
八津野はキャプテンである権藤を全国大会へ連れていきたいと意気込んでいたものの自らのオウンゴールも含めて負けてしまった事で責任を感じて泣き崩れます。
そんな天城の姿を見て権藤が「ここで軽口を叩くくらいになれ」と泣きながら伝えるのでした。
間宮が部員に礼を言うシーン(23巻)
サッカー部員たちは結果に納得していないもののベスト4入りを果たした市嵐サッカー部
間宮は自分が学生だったころの悲願を達成してくれたサッカー部員に対して御礼を言います。
かつてはサッカー部を潰そうとしていた人物であったこともあり、誰も間宮の話を聞いていませんでしたが間宮は自分の想いを話し続けます。
するとずっと聞いていない部員の中で脇坂が「任せろ!」といった合図をします。
すると脇坂以外の部員も全員間宮に合図をします。
この姿を見た間宮は涙を流しながら頭を下げるのでした。
脇坂達が黒木に礼を言うシーン(26巻)
八津野高校戦の前。
やれることはやった市嵐サッカー部は麻衣のためにも勝とうと静かな闘志を燃やす
この試合に負けたら引退となる3年生の脇坂たちは黒木を呼び出す。
脇坂は「もともと自分たちはケンカばかりしていた。それゆえにこの試合が終わったら元に戻ってしまうかもしれないから今言っておきたい」と前置きしたうえで「俺達をサッカーに誘ってくれてありがとう」と声を掛ける。
感動で泣きそうになる黒木。
心の中で『お前たちはもう何があっても大丈夫だ』と呟きながら「試合になったら俺からも声をかける」と告げるのでした。
万代がロスタイムで必死で守るシーン(33巻)
残り5分の時点でリードを奪った市立嵐山高校
後がなくなった習志野実業は波状攻撃を仕掛けてきます。
所沢の代役を担う事になったゴールキーパーの万代も決死の覚悟で守り続けます。
守り続ける中で万代には様々な想いが頭を巡ります。
正ゴールキーパーの所沢に対しては
「おまえが退場処分をくらったおかげで、オレは今こんな目にあってんだぜ。
でもあのファウルでチームを救ってくれなかったらオレたち3年の部活はそこで終わっていた、感謝してるぜ!」
不良の頂点だった尋猶については
「尋猶さん、見ていますか?あんたがいたからオレは市嵐に入り、あんたのおかげでこのサッカー部に入る決心がついたんです。
サッカー部には最高の仲間がいました。脇坂たちともわかり合えたし、あんたが一番ビビってた男。百瀬はやっぱりすげぇ男です。
マジで…、感謝しています」
ずっとサッカー部を見守っていてくれた高畑麻衣に対しては
「高畑、見てるか?お前にも言いたいことがあるんだ、いっぱいあるんだ。だから、死ぬな」
様々な想いを抱えながらゴールを防ぎます。
成田がロスタイムでゴールするシーン(33巻)
習志野実業の攻撃を必死になって守る市嵐
ディフェンスラインを下げない為、ダメ押しとなる5点目を取るため、ディフェンス陣の連携を崩さない為に前線にいる成田はディフェンス陣の頑張りに報いたいという気持ちが芽生え始めていた。
ディフェンス陣が必死の思いで出したパスを受けた成田はディフェンスとキーパーを交わしてゴールを決める。
今まで自分の事しか考えていなかった成田には「お前ら(ディフェンス陣)を楽にしてやる」という想いが一番にあった。
このダメ押しによって5対3で勝利した市嵐
ゴールキーパーの万代は所沢を前にして泣き崩れてしまう。
緊張と恐怖から解放された瞬間だった
麻衣が亡くなるシーン(35巻)
船和学院戦が始まって間もなく危篤状態になる麻衣
医師はもう長くないと母親に伝えます。
母親は意識を失った麻衣の部屋のテレビ中継を消します。
そして麻衣の耳元で「市嵐が優勝したよ」と伝えます。
その知らせを聞いた麻衣は意識がない状態で母親の手をギュッと握って亡くなるのでした。
病室にいた尋猶は黒木に電話で「市嵐が優勝したと言ったのだから嘘にさせるな」と激を送るのでした。
尾上がヘディングシュートを決めるシーン(38巻)
ずっと母親との関係が良くなかった尾上
それゆえに非行に走ってしまった尾上だったがサッカー部に入った事で母親との関係が変わる
クソババアと言いながらも常に気になる尾上は船和学院戦に母親が来ている事を密かに願いながらプレイをしていた。
尾上がサッカーに打ち込んでいる事を喜ぶ母親だが、仕事が忙しくなかなか試合を見に行く事は出来なかった。
決勝戦も仕事で見る事が出来なかったが延長戦に入った事で会場に到着する事が出来た。
サッカーの事は分からない母親は試合の状況は全く把握できないが一番大事な事を見る
「協調性のない息子にチームメイトがパスを出してくれた。いつも一人だった息子がチームメイトと抱き合っていた。ホッとした」
そして母親は涙ぐみ下を向くのだった。
後半ロスタイムに全員が体で押し込むシーン(39巻)
船和学院戦も延長後半ロスタイム
5対4とリードされている市嵐はがむしゃらに攻め込みます。
ラスト1プレイとなる時間帯で波状攻撃を仕掛ける市嵐
尾上が放ったシュートのこぼれ球を百瀬・成田・二宮の3人でなだれ込みながらゴールを挙げます。
1年前、船和学院との試合で1対9と大敗した市嵐。
古川のシュートに対して今回挙げたゴールと同様に全員でゴールになだれ込んで防ごうとした市嵐サッカー部員たち…
あの時は観客に笑われていた市嵐サッカー部員たち
今は大歓声に包まれる存在になっていたのでした。
PK戦に勝利しピッチで泣き崩れるシーン(40巻)
船和学院と市立嵐山高校の試合は延長でも決着がつかずにPK戦へ
4人目までゴールして迎えた5人目。
船和学院はユゥエルが外して、市嵐は5人目の成田の番
市嵐サッカー部は手を繋いで願いを成田に届けます。
百瀬と脇坂は誰もいないスペースで手を握る。
そこには試合中に亡くなったマネージャー高畑麻衣の魂がいました。
冷静にゴールを決める成田。
試合に勝利した市嵐サッカー部員は全ての感情が開放されピッチで泣き崩れてしまいます。
敗者である船和学院の選手たちに抱えられてピッチを去っていくのでした。