『全ては野球で生活をするため』
思春期真っ只中な中学生が、甲子園を狙える有名校への推薦を奪い取る。その目的のために強烈な覚悟を持って野球に取り組むシリアスなガチ野球漫画「BUNGO-ブンゴ-」。
この記事では、『BUNGO-ブンゴ-』のあらすじをネタバレ込みで詳しく解説し、主要な登場人物を一覧で紹介していきます。ぜひここで振り返ってみてください。
「BUNGO-ブンゴ-」とは?
| 初版発行日 | 2015年7月17日発売 |
| 連載媒体 | 週刊ヤングジャンプ |
| 出版社 | 集英社 |
| 作者 | 二宮裕次 |
| 巻数 | 41巻(第1部)、2巻(第2部:2026年9月現在) |
| ジャンル | スポーツ(野球) |
| Wikipedia | BUNGOのWikipedia |
漫画「BUNGO-ブンゴ-」は壁当てばかりしていた主人公の石浜文吾がシニア界のホープ野田幸雄と出会ったことによりリアルな野球に目覚め、その才能を覚醒させていく熱血野球漫画です。
「BUNGO-ブンゴ-」登場人物一覧
漫画「BUNGO-ブンゴ-」の登場人物を一覧形式でまとめてみました。
- 静央シニア
- 野田明雄:監督
松丸洋介:コーチ
石浜文吾:主人公。ピッチャー
野田幸雄:ショート(文吾の同級生)
神谷真琴:セカンド(文吾の同級生)
袴田浩:キャッチャー(文吾の同級生)
鮎川瑛太:ピッチャー(文吾の同級生)
間瀬和夫:センター(文吾の同級生)
吉見雅樹:ピッチャー(文吾の2年上)
鮎川智:キャッチャー(文吾の2年上)
水嶋廣人:サード(文吾の2年上)
米村高穂:キャッチャー(文吾の2年下)
小谷野兼:外野手(文吾の2年下)
尾野博明:外野手(文吾の2年下)
石神賢吾:ピッチャー(文吾の1年下)
柿谷結弦:センター、謹慎を喰らっている主将(文吾の2年上)
石神凛太郎:レフト
横山徹:補欠(文吾の同級生)
新迫拓巳:補欠(文吾の同級生)
- 上本牧シニア
- 宇田川剛:監督
立花由喜:サード(文吾の2年上)
下川毅:ピッチャー(文吾の1年上)
諸星要:ショート(文吾の同級生)
砂川慎太郎:セカンド(文吾の同級生)
田無大輔:センター(文吾の同級生)
井草卓:キャッチャー(文吾の同級生)
下川孝希:ピッチャー(文吾の1年下)
沼袋海:レフト(文吾の同級生)
- 流山シニア
- 及川匡洋:監督
家長太陽:ピッチャー(文吾の同級生)
東堂和夫:キャッチャー(文吾の2年上)
勝浦貫太:センター(文吾の同級生)
木更津聖:ショート(文吾の同級生)
鴨川蓮:キャッチャー(文吾の同級生)
- 冨士ヶ丘シニア
- 木野大閑:監督
河村幸一:ショート(文吾の同級生)
西浦珠希:サード(文吾の同級生)
碓井和隆:ピッチャー(文吾の同級生)
皆浦純一:キャッチャー(文吾の同級生)
- 知多翔洋シニア
- 新美彰吉:監督
伴野樹理:キャッチャー(文吾の同級生)
三科沙良:ピッチャー(文吾の同級生)
亀島茂樹:センター
岩塚篤史:ショート
- 宮松シニア
- 淀川穰二:監督
杉浦真生:ショート(文吾の同級生)
杉浦礼生:キャッチャー(文吾の同級生)
鹿島岳人:ピッチャー
小牛田暁:センター
松山詩音:ファースト
品井沼環:レフト
愛宕勇気:ライト
松島孝太郎:セカンド
塩釜尊:サード
高砂紀彦:ピッチャー(文吾の2年上)
- 大金シニア
- 金丸正恭:ピッチャー(文吾の同級生)
徳田俊彰:キャッチャー(文吾の同級生)
- 牧田シニア
- 落合由伸:監督
- 高野台シニア
- 高野和彦:監督
今崎力:キャッチャー兼主将(文吾の同級生)
依田信幸:ピッチャー
- 砂南シニア
- 中川剣:ピッチャー
- 宮崎中央シニア
- 鈴木彰仁:ピッチャー
- 花巻北シニア
- 岡崎達央:ピッチャー
- 北九州シニア
- 伊佐治崇人:ピッチャー
- アメリカ
- マイケル・ウィリアムソン:ピッチャー
スコッティ・カートライト:センター
- スカウト陣
- 荒深大輔:横浜第一高校スカウト(神奈川)
西内宗介:翔西大付属翔西高校スカウト(神奈川)
重田明伸:東光学園高校スカウト(大阪)
渡部学:大府第一高校スカウト(愛知)
前澤耕作:築南学園高校スカウト(福岡)
青木竜人:桜花高校監督(東京)
成田尊教:LAファルコンズスカウト(アメリカ)
梅ヶ谷茂:東光学園高校監督
近藤静:東光学園高校部長
- その他の登場人物
- 石浜かをり:文吾の姉
石浜雅則:文吾の父
石浜さをり:文吾の母(故人)
神谷守:真琴の4歳上の兄。不慮の事故で亡くなる。
蜂須賀正洋:青森真田高校監督
徳永祐一:青森真田高校ピッチャー(文吾の2年上)
河野雄一郎:翔西大付属翔西高校監督
今津直樹:翔西大付属翔西高校キャッチャー(文吾の2年上)
羽當理恵:翔西大付属翔西高校マネージャー
加賀壮:桜花高校ピッチャー(文吾の2年上)
玄崎千秋:スポーツ紙「BALL GAME」記者
仁ノ平:スポーツ紙「BALL GAME」カメラマン
「BUNGO-ブンゴ-」本編のあらすじ
「BUNGO-ブンゴ-」本編のあらすじを紹介します。
第1巻(1~7話)
12歳の【石浜文吾】は晴れの日も台風の日も毎日壁当てをしていました。
コミュニケーション能力が乏しく、一度熱中したらそれしか見えなくなる。そんな性格をみて姉の【石浜かをり】は文吾の将来を心配します。
文吾は街の野球場で壁当てを行っていたある日、全日本代表としてリトルリーグで活躍する【野田幸雄】の目に留まります。美人の姉を見た幸雄は良いところを見せたいと文吾に勝負を挑むことに。
結果は野田がホームランを打って勝利。しかし、文吾は実際に打者に投げる楽しさを学び、野田との勝負を熱望するようになります。
2人は〈桜ノ宮中学校〉に進学。文吾は野田と野球をするために野球部に入部しますが、そこに野田はいません。
野田はプロ野球選手を目指しており、中学の部活ではなく、シニアチームの〈静央シニア〉に入ることを決めていました。
その事を聞いた文吾は即野球部を辞めて、静央シニアに加入します。
監督である【野田明雄】(野田の父親)は【神谷真琴】を指導役につけて、野球の基礎を教え込もうとします。
初心者ながらも異様なまでの執着心で徐々に基礎を覚えていく文吾。その姿を見た野田監督はレギュラー陣の練習に加えようとしますが、ケガからレギュラーを狙う【水嶋廣人】は異論を唱えて「文吾を練習から排除したい」と申し出ます。
自分の要求を通すため2人は5打席勝負をする事になります。
| 打席 | 結果 |
|---|---|
| 1打席目 | 3球目をレフト線にはじき返しての安打。水嶋の勝利。 |
| 2打席目 | ライトにはじき返しての安打。水嶋の勝利。 |
| 3打席目 | 2球目をセンター前にはじき返しての安打。水嶋の勝利。 |
| 4打席目 | フェンス直撃の長打で安打。水嶋の勝利。 |
| 5打席目 | 四球を与えて、水嶋の勝利。 |
勝負は水嶋の勝利となりますが、5打席目を迎える際にかをりが[文吾が左利きであること]と伝えたことで、最終勝負は左投げに。コントロールが定まらず四球を与えましたが、激しいスピンがかかった球を投げた事に野田監督が注目。
1ヶ月後にレギュラー陣相手の紅白戦への出場を明言するのでした。
第2巻(8~17話)
左投げのキャッチボールが板についてきた文吾。しかし、投球をしようとするとコントロールがおぼつきません。
マコトと一緒に野田監督の元へアドバイスを求めていくと野田幸雄が「覚悟」が足りないと苦言を呈します。
自らがバッターボックスに立ち、文吾に覚悟を促す幸雄。《甲子園に行くこと》を誓わせ、何度デッドボールを受けながらも文吾に本気の投球を要求します。
渾身のストレートを投げ込んだ文吾は野田から空振りを奪うことに成功。
自信と覚悟をつけた文吾は反復練習を繰り返し、紅白戦の日を迎えます。
レギュラーチームで構成されるAチームと控えを中心とした選手で構成されるBチームとの対戦。
監督は野田幸雄をBチームで出場するよう命じて、試合がはじまります。
1回表 Aチームの攻撃
1番水嶋がピッチャー返しで強烈なライナーを放つも野田のファインプレーでアウト。
2番真琴は左中間真っ二つのツーベースを放つ。
3番吉見は四球で出塁。
4番鮎川は様子見で外した球を悪球打ちで場外ホームラン。3点を先制する。
5番、6番は内野ゴロに倒れてスリーアウト。
1回裏 Bチームの攻撃
1番、2番が倒れて、3番袴田の打席。吉見は完全に袴田の心理を読んで三振に打ち取るも捕手後逸で振り逃げ。
4番野田の打席を迎えます。
第3巻(18~27話)
野田は吉見の球に必死に食らい付きファールで粘るものの、最後は決め球スプリットを投げられて三振。
2回表から6回表までは両チーム無得点となり、6回裏Bチームの攻撃
野田が激を入れたものの1,2番打者は凡退。
3番袴田浩は際どいボールを避けることなく死球で出塁することに成功。
気迫十分で打席に立つ4番野田。吉見が初球に投げたスプリットを狙い撃ちしてスタンドに運び、2点を返します。
5番打者は三振に打ち取られて2対3で最終回を迎えます。
7回表 Aチームの攻撃
6回まで投げ続けていた木村に替わり、ブンゴがマウンドに立ちます。
1番水嶋はブンゴの投げる渾身のストレートにタイミングを合わせることが出来ずに3球三振に。
2番真琴も渾身のストレートで三振に仕留めます。
3番吉見がバントを試みるとブンゴは打球の処理が出来ずに内野安打となります。
4番鮎川を打席に迎えてもブンゴは強気の姿勢でストレートで押していきます。2球目に大きなファールを打たれ、3,4球目をボールに外した後の勝負の5球目。
鮎川はブンゴのストレートを捉えてスタンドまで持っていき2点を追加します。
7回裏は0点に抑えられ、2対5でAチームが勝利を収めます。
静央シニア 練習試合
Bチーム 2 対 5 Aチーム
試合翌日、落ち込むブンゴの元にエースの吉見が現れます。
2人は屋上で話をしましたが、吉見はブンゴの強靭なマインドに期待を見い出すと今後は2人で練習しようと誘います。
地味な練習から神社の長い階段を2人で駆け登るハードなトレーニングまでを一緒にこなし、ブンゴは吉見の凄さを体感します。
日本選手権の開催が迫り、静央シニアは予選となる関東大会に出場します。トーナメントを4回勝てば日本選手権への資格を獲得出来ます。
76人が所属している静央シニア。関東大会への登録メンバーは25人となり、メンバー発表が行われます。
野田監督が最後に発表したのは石浜文吾。4番手の投手としてメンバー入りを果たします。
リトルシニア 夏季関東大会1回戦
静央シニアは牧田シニアと対戦します。
初戦の先発はブンゴ。相手の牧田シニアは真剣に野球に取り組んでいない弱小チーム。素人であるブンゴがマウンドに立つことに激怒しますが、ブンゴのストレートに手も足も出ず。
1本もヒットを打つことが出来ず、5回コールドで敗れます。
リトルシニア 夏季関東大会1回戦
静央シニア 17 対 0 牧田シニア
第4巻(28~37話)
上本牧シニアのキャプテン立花、1年生の諸星はこの試合を偵察しており、吉見達に因縁をつけます。
昨年の試合で吉見をめった打ちにして勝利した上本牧シニア。彼らは4回戦で戦う相手で、吉見たちは気合いが入ります。
正統派のオーバースローだった吉見は上本牧シニアとの戦いでめった打ちにあう。
あまりにショッキングな敗戦に引きこもりになりますが、先輩でエースの豊田が吉見に付きっきりの指導を行います。
その指導もあって吉見は覚醒。真のエースとして静央シニアに戻ってきたのでした。
リトルシニア 夏季関東大会2回戦
対戦相手は若島津シニア。先発投手はエースの義実。
最後の打者をエラーに近いヒットを許すものの1安打完封。試合を見に来たスカウトたちを唸らせます。
その後、同じ球場で上本牧シニアの試合が行われます。
岩田シニアとの対戦となりますが、試合前に派手なデモンストレーションを行ったうえで、試合でも強力な打線が爆発。28対0と圧倒的なスコアで3回コールド勝利を収めます。
上本牧シニアに向けて闘志満々のブンゴは吉見との練習を重ねて、ストレートに磨きをかけます。
リトルシニア 夏季関東大会3回戦
静央シニアは渋川南シニアと対戦します。
先発の佐藤が4回2失点、続く鈴木が3回1失点の力投を見せて完勝。4回戦進出を決めます。
リトルシニア 夏季関東大会3回戦
静央シニア 8 対 3 渋川南シニア
一方、上本牧シニアは11対2で5回コールド勝ち。4回戦で静央シニアとの対戦が決まります。
それぞれが「絶対に勝つ」という気合いを胸に秘めながら試合当日を迎えます。
6月14日、東京保土ヶ谷球場でいよいよ試合が始まります。
リトルシニア 夏季関東大会4回戦
両チームともシートノックで派手なパフォーマンスを見せて試合が始まります。
第5巻(38~47話)
1回表 上本牧の攻撃
1番諸星は全球ストレートで3球三振に仕留められます。
2番砂川も直球に手も足も出ず三振。
3番下川も三振に倒れ、初回は3者連続三振に終わります。
1回裏 静央の攻撃
1番水嶋、2番真琴と連続で三振。
3番野田の打席。180cmを超える高い打点からのストレート、真琴の腰が引けるほどの落差のあるカーブで追い込まれます。しかし、幸雄はカーブを狙い打ち2塁打を放ちます。
4番鮎川に対して、カーブを立て続けに投げる下川。3球目になんとかバットにあてますが、レフトフライに終りスリーアウトになります。
2回表 上本牧の攻撃
強打者の4番立花を打席に迎えます。因縁の相手である立花を相手に気迫のピッチングを見せる吉見。全球ストレートで詰まらせセカンドフライに打ち取ります。
5番・6番も難なく抑えてこの回も無失点に抑えます。
2回裏・3回は双方0点で終わって、4回表 上本牧の攻撃
1番諸星、吉見はこの回の初球に初めて変化球を投げます。諸星はなんとか食らい付くものの内野ゴロでアウト。しかし、ベースカバーに入った吉見と交錯してしまいます。
2番砂川に対してもキレのある球を投げるも四球を与え、初めての出塁を許します。
3番下川。砂川は積極的に盗塁を狙うものの吉見の巧みな牽制でアウトとなります。しかし、下川はレフト前ヒットを放ち、上本牧は初めてのヒットとなります。
ピッチング内容に異変をきたす中、4番立花を迎えます。吉見が投げた甘い球を場外まで運ばれますが、ギリギリファール。立花への期待が高まるなか、吉見は渾身のスプリットを投げて三振に仕留めます。
第6巻(48~57話)
4回裏 静央の攻撃
2番真琴は顔面近くのボールで仰け反る球を投げられますが、三遊間を破るヒットを放ちます。
3番野田は下川の球威に推されてピッチャーフライに倒れます。
4番鮎川は変化球で追い込まれたものの、下川が威嚇で投げたボールをスタンドに運びます。ツーランホームランとなり、静央が2対0と先制点を挙げます。
5番吉見はプッシュバントで内野安打となります。
6番打者に投げた初球に吉見は盗塁を試みて成功。セカンドゴロの隙に3塁に進むとそのままホームへと突っ込みます。
結果はアウト。追加点を挙げることは出来なかったうえに、吉見らしくない強引な走塁を見て、周りは吉見の体に何かトラブルがあることに気付きます。
5回表 上本牧の攻撃
吉見は1球もストライクを入れることが出来ず、3者連続で四球を与えます。
ノーアウト満塁、絶体絶命にピンチにブンゴはブルペンで練習を始めます。泣きながら投球をするブンゴの姿は、吉見に対する〈無言の激〉を与えていたのでした。
わき腹を痛め微妙なコントロールが利かない吉見は腕を振ってストライクゾーンで勝負します。ストライクを取りに来たことで打者は2球目をスクイズします。
しかし、吉見の絶妙のフィールディングでホームゲッツーを奪い、2死2,3塁。続く打者も三振に打ち取り、大ピンチを失点なく切り抜けます。
5回裏の攻撃は0点で終了。
6回表 上本牧の攻撃
1番諸星。わき腹にヒビが入りながらも変化球を織り交ぜストライクを取っていく吉見。しかし、4球目を捉えてレフト前ヒットを放ちます。
2番砂川もポテンヒットを放ちますが、3塁を狙った諸星は野田の好プレーによってアウトに。1死2塁となります。
3番下川。吉見はスプリットでストライクを取るも鮎川がファンブルして砂川は3塁へ。後逸を恐れて投げたストレートをはじき返しますが、水嶋のファインプレーで本塁をアウトにします。
4番立花。吉見はここが勝負所だと判断して、ここで全ての力を出し切る投球を見せます。1,2球目は渾身のストレートで空振り、ファールで粘る立花は狙いすました打撃でホームラン性の特大ファールを放ちます。
第7巻(58~67話)
ブンゴが必死に応援する中、吉見は今日1番のストレートを投げますが、立花の鋭いスイングで捉えてバックスクリーンへ運ぶツーランホームランを放ちます。試合は2対2の同点となります。
静央ナインは意気消沈するもののブンゴの激によって、気持ちを持ち直し、後続を抑えて同点止まりでこの回を終えます。
6回裏 静央の攻撃
この回で点が取れないと負けるという意気込みで挑む静央ナイン。
しかし、先頭打者の水嶋は鋭いカーブを捉えられず三振に倒れます。2番真琴も直球3つで3球三振を喫してしまいます。
3番野田。ここが勝負時と最大限の集中力で打席に入ったものの3球三振でこの回も無得点に終わります。
7回表 上本牧の攻撃
吉見は2死2塁という状況で9番東浦を迎えます。フルカウントになった6球目、吉見は超スローボールを投げてセカンドゴロに仕留めます。
シニアリーグの規定により吉見はこの回でマウンドを降ります。
7回裏 静央の攻撃
投手層の薄さからこの回で点を取れなければ敗色濃厚となる静央。
4番鮎川は下川が投げたストレートをフルスイングしますが、空振りの三振に終わります。
5番吉見以降も凡退して得点を奪うことが出来ません。
8回表 上本牧の攻撃
静央には佐藤・鈴木といった2,3番手投手がいますが、吉見・鮎川の進言もありブンゴがマウンドに立ちます。
1番諸星。1球目・2球目とど真ん中にストレートを投げてツーストライクと追い込みます。ここで立花を含めた上本牧シニア全員が《ブンゴはど真ん中ストレートだけで勝負してくる》と悟ります。
野球を舐めた投球術に怒りが頂点に達する上本牧ナイン。諸星は必死にファールで粘るが、空振り三振を奪います。
問題行動を犯し、謹慎処分を喰らっている【柿谷結弦】が球場に駆けつけて試合を見守る中、2番砂川を迎えます。
守備が下手なブンゴを崩そうとセーフティーバントを試みるも内野陣は前進守備で対応。それでも砂川はセーフティーバントを試みます。思った以上の球の伸びでフライを打ちあげますが、誰もいないところに落ちて内野安打に。
フィールディングが苦手なブンゴの隙をつき、砂川は2球連続で盗塁を決め、1死3塁とチャンスを広げます。
3番下川はブンゴの3球目でスクイズを試みます。
第8巻(68~77話)
下川のスクイズは空振りとなりますが、鮎川がボールを後逸。
砂川はホームへ突っ込みますが、吉見のフォローで本塁アウトを奪い、2死1塁となります。
4番立花が打席へ。内野手がマウンドに集まり、吉見は「立花を歩かせよう」と進言します。しかし、ブンゴは「立花をねじ伏せることが、上本牧をねじ伏せること。絶対に大丈夫です」と語り、勝負することに。
初球は立花の顔面近くに球がいってボール。
2球目、ブンゴはランナーがいるにも関わらず振りかぶっての投球を行います。立花は低めのコースだと判断して見逃しますが、ど真ん中に収まってストライクを奪います。
3球目、同じく振りかぶって投げるブンゴ。立花はフルスイングしますが、空振りとなりツーストライクと追い込みます。
4球目、立花は打席の一番前に立って球を迎え入れます。ブンゴは力いっぱい投げますが、立花はしっかりと捉えてあと数十センチでホームランという特大ファールを打たれます。
そして5球目。ブンゴの渾身のストレートは立花のスイングに空を切らせて三振に仕留めます。
この回、3つの三振を奪ってブンゴはマウンドを降りていきます。
8回裏 静央の攻撃
上本牧シニアはこの回からマウンドに左腕の川上が立ちます。
8番鮎川瑛太(鮎川の弟)はレフト前ヒットを放ち出塁。
9番結川は三振に倒れ、1死1塁に。
1番水嶋は送りバントで、2死2塁と得点圏に走者を進めます。
2番真琴はセンター前にヒットを放ちますが、下川の剛速球によって瑛太はホームに突っ込むことが出来ません。
ここで打席は3番野田幸雄。野田は渾身のスイングでホームランを放ち、静央シニアはサヨナラ勝ちを収めます。
リトルシニア 夏季関東大会4回戦
静央シニア 5 対 2 上本牧シニア
試合を終えたブンゴは吉見に促され、スタンドの景色を一望します。
周りの選手や応援団、球場の空気。〈エースだけが見られる景色〉を味わるのでした。
静央シニアは5回戦にコマを進めたものの川口南シニアに敗戦。家長太陽率いる流山シニアが関東大会を優勝します。
リトルシニア 夏季関東大会5回戦
静央シニア 6 対 7 川口南シニア
関東大会から1ヶ月後。
吉見も復活して快投。全国のスカウト達の前で無双状態と言える素晴らしいピッチングを見せます。
全員の力を目指して日本一を目指しましたが、準決勝で宮松シニアに惨敗を喫し、静央シニアの夏が終わります。
リトルシニア 日本選手権準決勝
静央シニア 1 対 10 宮松シニア
そして、物語は2年後へ。
第9巻(78~87話)
ブンゴ、野田、真琴、袴田らは3年生になり、同じクラスに。
上本牧戦で衝撃を与えたブンゴですが、その後は伸び悩みエースの座を【鮎川瑛太】に譲っていました。
受験を迎える時期ですが、ブンゴのクラスに転校生【西浦珠希】が入ってきます。珠希は兵庫北シニアでエース兼主砲を務めた関西シニアリーグナンバーワンの女子野球選手でした。
珠希はブンゴが上本牧戦以降、名前を聞かなくなったことに疑問を持っていました。そして、静央シニアを倒すため〈冨士ヶ丘シニア〉に入ることを宣言します。
注目を集める静央シニア。エースの鮎川瑛太は吉見が進学した翔西大付属翔西高校への推薦が決まっていました。
スカウト注目の野田幸雄は100校以上がラブコールを送られていましたが、未だに進学校を決めていない状態。幸雄はブンゴの覚醒を待ち、同じ高校に行きたいと考えていました。
静央シニアは愛知の豊川シニアとの練習試合に臨みます。
野田幸雄を中心とした強力打線で豊川をメッタ打ち。投手陣はブンゴから瑛太への完封リレーで17対0と圧勝。
ブンゴを上回る圧倒的な投球を見せつけた瑛太は〈2年前の上本牧戦から伸び悩むブンゴ〉に対して不満をぶつけると、ブンゴは「夏までにエースは奪う」と宣言します。
主将でキャッチャーの袴田は、ブンゴが復活するために変化球を覚えるための練習を行い、新球カーブの完成を急ぎます。
第10巻(88~97話)
静央シニアが練習していると、日本一の高校である東光学園高校の部長【近藤静】が現れます。
彼は野田幸雄のスカウトも目的としていましたが、本当の狙いは軟式野球の天才【河村幸一】でした。
河村は推薦で高校に入るため1年だけシニアで野球をすることになっており、〈冨士ヶ丘シニア〉への入団を決めていました。
河村は静央ナインを挑発し、瑛太をはじめ野球部員がけんか腰になります。しかし、ブンゴは練習でカーブを初披露して河村達を黙らせるのでした。
練習後の夜は野田と変化球の練習を行うブンゴ。野田はブンゴに対して「ずっと待っているから早く上がってこい」とエースの座を奪い取るようハッパをかけつつ、日本一の投手と野手で甲子園を狙おうと語るのでした。
静央の1年は【小谷野兼】【尾野博明】ら新戦力が加入。
日本選手権優勝を狙うべく〈宮松シニア〉との練習試合に臨みます。
2年前の日本選手権。
上本牧シニアとの快投で勢いづいたブンゴは日本選手権でも快投を続けていた。
しかし、準決勝の宮松シニア戦では自慢のストレートがことごとく打ち返され大敗。試合中、手法の杉浦真生は『いいバッティングピッチャー』だなと侮辱的な言葉を投げかけられた。
全国区のチームの試合とあって、スカウト・観客も集まり、ライバルチームである冨士ヶ丘シニアの主力メンバーも集まります。
杉浦兄弟はブンゴを挑発し、その挑発に瑛太が応える。お互いにバチバチの状態で試合が始まります。
静央シニアの先発は鮎川瑛太。
甘い球を一切投げることはなく、ネチネチと内外角を突くピッチングで宮松シニア打線を沈黙させます。
打っては野田幸雄が先制タイムリーを放ち、1回裏に1点を奪います。
なんとか瑛太を攻略したい宮松。ポテンヒットを尾野が後逸するエラーで1点を奪うと杉浦真生のタイムリーヒットで1点を追加。2対1と逆転をした5回を終了します。
6回からブンゴが登板します。ブンゴは習得中のカーブを多投し、杉浦真生にはホームランを打たれてしまいます。
第11巻(98~107話)
その後もめった打ちを喰らったブンゴ。静央は5点を奪われ、再び杉浦真生に打席が回ってきます。
ここでブンゴは今までとは違うキレのあるカーブを投げます。その後、ストレートを投げて杉浦真生を三振に打ち取ります。
ここで真生は《自分達が実験台にされていた》ことに気付き、激怒しながら地元へと戻っていきます。
カーブとストレートを使い分け、必殺技である《ど真ん中ストレート》を要所で繰り出す投手になる。
ブンゴと袴田はそんな理想を掲げて練習に励みます。
ブンゴの個人練習には【米村高穂】と小谷野がつき、3人で行うことに。米村は正捕手になるべく、ブンゴの球を受けたいと投球練習に付き合います。
尾野は瑛太と間瀬のお世話係を買って出て、2人から技術やマインドを盗んでいきます。
そして、エースを決めるべく多くの練習試合をこなしていきます。
練習試合結果
静央シニア 11 対 2 刈北シニア
静央シニア 7 対 2 福知シニア
静央シニア 4 対 0 舞鶴東シニア
静央シニア 15 対 1 桑名シニア
静央シニア 13 対 6 安城南シニア
静央シニア 6 対 4 清瀬シニア
チームが最高潮の状態で、いよいよエースを決めるための紅白戦へと突入します。
1回表 Bチームの攻撃
1番木下は3球三振でバットにかすることも出来ず。
2番米村に対しても瑛太は渾身のストレートを投げますが、フルスイングでボールを捉えてホームラン。Bチームが先制点を挙げます。
3番はブンゴ。ホームランを打たれた瑛太は自身を見つめ直して冷静さを取り戻し、巧みな投球術を見せて三振に打ち取ります。
4番東長崎も三振に打ち取られ、この回は1点止まりとなります。
第12巻(108~117話)
1回裏 Aチームの攻撃
1番袴田。初球を見て、ブンゴの調子の良さを見抜いた袴田。ツーストライクと追い込まれた後、カーブを待ちます。ブンゴは予想通りにカーブを投げますが、かつてを凌駕するキレの良さで空振り。三振に打ち取られます。
2番真琴。きっちりと狙い球を絞ってヒット性の当たりを見せるもののファール。ブンゴのストレートで三振に打ち取られます。
3番瑛太。4番野田になんとか回そうとセーフティーバントを試みますが、フライに打ち上げてしまいアウト。3者凡退でチェンジとなります。
2回表は6球で終わり、迎えた2回裏Aチームの攻撃
4番野田。初球でカーブを投げるとそれに反応して野田は大きな当たりを放ちます。しかし、ボールはスタンドには届かずセンターフライとなります。
5番間瀬は一度もバットを振ることなく3球三振。
6番小谷野も三振に打ち取り、この回も3者凡退で押さえます。
3回は双方3者凡退で4回表Bチームの攻撃
2番米村は瑛太の初球を叩いて、センター前にクリーンヒットを放ちます。
3番ブンゴ。1球目・2球目と決め球のチェンジアップでストライクを取られると3球目はインハイのストレートで三振。袴田の好プレーで1塁牽制アウト、ダブルプレーとなります。
4番東長崎はショートゴロでスリーアウト。結果3人で攻撃が終わります。
4回裏Aチームの攻撃
1番袴田はブンゴのストレートを狙い撃ちしており、初球をライト前に運びます。
2番真琴も初球を狙ってライト前ヒット。無死1,2塁とチャンスを作ります。
3番瑛太。送りバントでの進塁を狙いますが、フライをあげてしまい一死1,2塁に。
4番野田。初球はカーブでストライク、2球目は高めのストレートでボール。ここにきて最高の球を投げますが、5球目のストレートを捉えてライトスタンドへ。Aチームが3対1と逆転に成功します。
5番間瀬は右中間を破る三塁打。一気に畳みかけます。
大きく崩れそうになったとき、ブンゴは見学に来ている吉見と鮎川を発見します。
第13巻(118~127話)
気合いを入れ直したブンゴは6番小谷野に対して、スローボールを投げます。
ピッチャーゴロでツーアウトとすると、7番尾野も抑えて、この回を3点で抑えます。
同じく吉見を見て気合いを入れた瑛太は、5回表Bチームの攻撃は三者三振に抑えます。ブンゴも5回裏を0点に抑えると、6回表も瑛太は三者三振に抑えます。
6回裏Aチームの攻撃
ここにきて捕手の米村は強気のリードにスイッチ。
2番真琴を3球三振に仕留めると3番瑛太も3球続けてカーブを投げて三振。4番野田を迎えます。
ブンゴは前の打席でホームランを打たれたコース投げると大ファールに。2球目は内角をエグってツーストライク。3球目はストライクからボールへと落ちるカーブで三振を奪います。
7回表 Bチームの攻撃
2番米村。瑛太の球を流し打ちしてライト前ヒット。無死で塁に出ます。
3番ブンゴ。瑛太の球を狙い撃ちしてホームラン性の当たりを放ちます。間瀬のファインプレーでスタンドインは避けますが、ボールは外野を転々としておりブンゴは激走。中継プレーも乱れた隙をついて一気にホームインして、土壇場で同点に追いつきます。
同点に追いつかれたものの瑛太は強靭なメンタルで我に返り、その後の3人をきっちりと抑えます。
7回裏 Aチームの攻撃
5番間瀬。ランニングホームランを決めたことで疲労の色が隠せないブンゴは間瀬に2塁打を打たれます。
6番小谷野は送りバントをしますが、米村が3塁へ投げてセーフ。続く尾野は四球で歩かせて無死満塁と絶体絶命のピンチを迎えます。
追い詰められたブンゴはこのピンチに笑みを浮かべて、8番・9番を立て続けに打ち取ります。
1番袴田。ツースリーとフルカウントになった6球目。袴田は痛打しますが、センターフライに打ち取ってスリーアウト。試合は延長戦へと突入します。
8回裏 Aチームの攻撃
2番真琴。ブンゴとの気持ちの勝負に勝ってレフト前ヒット。
3番瑛太もライト前にヒットを放ち、無死1,2塁。
ここで4番野田。大ピンチを迎えて、ブンゴはここまで温めてきた必殺技を解放することを決意。
初級、ブンゴは胸を張って投げたのは渾身のストレート。低めのストレートはホップして高めのボールとなりますが、米村は捕球できずにパスボール。無死2,3塁となります。
第14巻(128~136話)
2球目も魔球のストレートを投げ、野田は空振り。3球目も同様に野田は空振り。米村はキャッチできないまでも後逸を避け、ツーストライクと追い込みます。
4球目も5球目も野田は手を出せなかったものの判定はボール。
6球目も渾身のストレートを投げて、野田もフルスイングで対応。空振りの三振を奪ったと思いつつファウルチップで三振を逃れます。
その後もファールが続きますが、ブンゴが投げた10球目。野田のバットは空を切り、三振に打ち取ります。
ブンゴの投球数は100球を超えたことで交代。続く、石神は間瀬にサヨナラヒットを打たれてAチームが勝利するのでした。
静央シニア 練習試合
Bチーム 3 対 4 Aチーム
翌日。ブンゴの投球のインパクトから野田・真琴・袴田はお通夜のような雰囲気に。一方のブンゴは全てを出し切ったことからスッキリした顔を見せていました。
静央シニアの部員は野田監督と面談をしますが、その途中でOBの柿谷が乱入してきます。
目的は吉見がお気に入りだったブンゴとの対決。
柿谷はOBの特権を使って、強引にブンゴとの勝負に挑みます。
第15巻(137~146話)
柿谷は3打席勝負と決めて、バッターボックスに立ちます。
1打席目。内角へのストレートで柿谷を追い込むとカーブで3球三振に仕留めます。
2打席目。ブンゴが投げた初球をジャストミートしてライトスタンドへ運びます。
3打席目。ボールとストライクを投げ分けて柿谷を追い込みますが、決め球のカーブを再びライトスタンドへ運ばれます。
完敗したブンゴはど真ん中ストレートを披露するため、もう1打席の追加勝負を志願。
4打席目。ブンゴは渾身のど真ん中ストレートを投げますが、柿谷はピッチャー強襲の痛烈なヒット。超高校級の選手には通用しないことを痛感するのでした。
柿谷は吉見を擁する翔西大付属と練習試合に臨みます。
先発は上本牧シニアのエースだった下川毅。
柿谷は吉見と対戦することを熱望しており、下川をマウンドから降ろすため1番打者として打席に立ちます。
初球から快速球を投げる下川ですが、2球目のストレートを強引に引っ張られホームラン級のファールを打たれます。しかし、3球目に145㎞の速球を投げ込み三振に打ち取ります。
下川は制球が定まらないものの球威のある球を投げ込み3回まで0点に抑えます。
一方、青森真田の先発徳永祐一は初回に2点を許したもののその後は翔西打線を抑え込みます。4回になり、下川に慣れてきた青森真田打線は塁上にランナーを置きますが、下川は気合いを見せて抑え込みます。
5回表、青森真田打線は粘りのバッティングで無死満塁の大チャンスを作ります。
ここで迎えるのは1番柿谷。柿谷は下川の今日一番の速球を捉えて、走者一掃のスリーベースヒットを放ちます。その後、犠牲フライで4対2と逆転に成功します。
ここでピッチャー交代。マウンドには吉見が立ちます。吉見は巧みな投球術で2球でツーアウトを奪い、この回の攻撃が終了。
その裏、吉見がバックスクリーンにホームランを放ち、3対4と1点差に迫ります。
吉見に引っ張られるように、その後の打線も打ち始めて5対4と逆転に成功。翔西大付属のペースで回は進んでいきます。
そして、7回裏二死走者なし。打席には柿谷が立ちます。
柿谷はまだ投げていないスプリットを投げさせるため、ファールで粘ります。そうして、投じた3球目。149㎞の渾身のストレートで三振に打ち取ります。
第16巻(147~156話)
柿谷を打ち取ったことで流れは更に翔西大付属へ。
試合は8対4で翔西大付属の勝利となります。
練習試合
翔西大付属翔西 8 対 4 青森真田高校
吉見のピッチングに感銘を受けたブンゴは野田監督の家に行き、『もう1度エース争いをしたい』と直談判。その場にいた瑛太も同調して、関東大会の結果で再びエースを決めようと約束します。
そして、夏季関東大会が始まります。
リトルシニア 夏季関東大会2回戦
静央シニアは高野台シニアと対戦します(シードにより2回戦から)
初戦の先発は3番手投手の石神。シードである静央シニアは初回から猛打爆発。野田こそ打ち取られますが、いきなり3点を先制します。
士気の高い高野台は1回裏に2点を返すと2回も2点を取って、同点で3回裏を迎えます。
石神は高野台にヒットを浴びて二死満塁。野田監督が動きかけますが、石神は続投を志願して投げます。
しかし、今崎にタイムリーツーベースを打たれて3点を奪われます。ここで瑛太が登板。2番打者に対して強気の投球で3球三振。一気に流れを引き寄せます。
すると4回表に静央打線が爆発。ブンゴのホームランなど一気に7点を取ると、その後も猛打爆発で6回コールド勝ちを収めます。
リトルシニア 夏季関東大会2回戦
静央シニア 19 対 7 高野台シニア
一方、3回戦で対戦する上本牧シニアは2回戦を34点を取って圧勝。万全の体制で静央戦を迎えます。
試合開始前、上本牧シニアは守備練習で強烈なデモンストレーションを行い、運命の1戦が始まります。
1回表 上本牧シニアの攻撃
1番砂川。気合十分のブンゴは初球からど真ん中ストレートを投げて、上本牧の度肝を抜きます。この球を見せ球にカーブで三振。
2番田無、3番井草もど真ん中ストレートを意識させられ、三振に打ち取られます。
1回裏 静央シニアの攻撃
1番袴田。下川はカーブとスライダーでツーストライクを取ります。ストレートを狙う袴田に対して、下川はシンカーを投げて三振を奪います。
第17巻(157~166話)
2番真琴も三振に打ち取りますが、3番ブンゴにヒットを打たれて二死1塁。
ここで4番野田を迎えますが、諸星は下川に秘策を与えます。追い込んだ後に下川が投げたのはど真ん中のストレート。野田は手を出せずに三振に倒れます。
2回表 上本牧シニアの攻撃
4番諸星。いまや全国を代表する選手に成長した諸星、ブンゴの球に食らい付き粘ります。8球目に大きな当たりを放ちますが、深いセンターフライに倒れます。
ただ、諸星はブンゴの《ど真ん中ストレート》は球数制限があることを見抜きます。
ブンゴは5,6番打者を仕留めて、この回も三者凡退でチェンジ。
2回裏 静央シニアの攻撃
先頭の間瀬が1,2塁間を抜けるライト前ヒットを放つと、5番瑛太もエンドランでライト前ヒット。無死1,3塁と絶好のチャンスを掴みます。
諸星と砂川は下川にハッパをかけると下川は奮起。7番船木を三振に打ち取ると8番尾野が打ったピッチャー返しの強い打球を砂川がファインプレーでセーブするとダブルプレーに。この回の得点を許しません。
3回表は三者凡退で迎えた3回裏。
二死2塁で打席はブンゴ。下川の速球を叩き、ホームラン性の当たりを放ちますが、センター田無のファインプレーでこの回も得点を奪えません。
4回表 上本牧シニアの攻撃
1番砂川。抜群の選球眼でボールを見極めていきますが、袴田のフレーミングによって際どいコースをストライクに取られて三振。
2番田無。ブンゴの速球にタイミングを合わせて際どいファールを打ちますが、最後は内角をエグられ三振。
3番井草はフルカウントまで粘った末、カーブを見逃せして四球。この試合初めての出塁となります。
4番諸星。ホームラン性のファールを放つも最後は外角低めのストレートに手が出ずに三振。
50球を超えてブンゴの体がトップギアに入っていきます。
4回裏 静央シニアの攻撃
4番野田は不調が拭えないまま打席に立ちます。調子を上げていく下川のストレートに手が出ずに追い込まれますが、下川が力み過ぎたことでデッドボールに。無死1塁となります。
しかし、5番間瀬は下川の強烈なストレートにつまり内野ゴロ。ダブルプレーで2死ランナーなしとなります。
6番瑛太も三振に倒れ、この回も得点できず。
ブンゴと下川の投げ合いで、5回の攻防は両者三者三振に仕留めます。
6回表 上本牧シニアの攻撃
二死となり1番砂川。ブンゴの速球に押され、ショートゴロになりますが、野田が死球の影響でエラー。二死1塁となります。
2番田無。初球から砂川は走り2塁へ盗塁成功。2球目も盗塁成功。あっという間に二死3塁とピンチになります。
しかし、ブンゴは落ち着いたマウンド捌きで田無を三振に打ち取り、この回も0点に抑えます。
6回裏 静央シニアの攻撃
野田監督は死球の影響がある野田幸雄に交替を告げます。
第18巻(167~176話)
不調の野田幸雄は交替の指示に対して一瞬安堵の表情を浮かべますが、ブンゴをはじめとした静央ナインが交替に反対。すると、幸雄の闘争心にも火が点き、この回の打席に立つことを決意します。
1番袴田は下川のボールに食らい付き四球を選ぶと2番真琴はエンドランでライト前ヒット。
3番ブンゴはセンターフライを放ちますが、袴田はホームに帰ることが出来ず、一死1,3塁。
ここで4番野田を迎えます。野田は下川が投げた2球目、スイング途中で痛める右腕を離しながらも左中間ど真ん中を抜けるタイムリーツーベースを放ちます。
後続はなんとか抑えたものの静央シニアは貴重な1点を挙げます。
7回表 上本牧シニアの攻撃
幸雄はここで交替となり、キャッチャーに米村、キャッチャーの袴田はショートに回ります。
3番井草。ブンゴはここでど真ん中ストレートを解禁。井草を3球三振に仕留めます。
4番諸星。ど真ん中ストレートにタイミング合わず追い込まれますが、ツーストライク後に諸星はファールで粘ります。しかし、譲らないブンゴはど真ん中ストレートに拘り三振を奪います。
5番下川。ブンゴを止めることが出来ず3球三振。
ブンゴはノーヒットノーランを達成して静央シニアが勝利を収めます。
リトルシニア 夏季関東大会3回戦
静央シニア 1 対 0 上本牧シニア
ノーヒットノーランを決めたものの満足しないブンゴ。
そんな天性の才気を見せるブンゴを目当てに翌日からスカウトが激増します。
お互いが次の試合に気合いを入れるなか、富士ヶ丘シニア戦が始まります。
第19巻(177~186話)
天才・河村幸一はブンゴとの対戦を熱望しており、試合前に『瑛太をボコボコにして、ブンゴを引っ張り出す』と宣言。試合前から両チームはバチバチムードに。
富士ヶ丘シニアは主砲の河村を3番に据えた打順を組み、試合に臨みます。
1回表 静央シニアの攻撃
1番袴田。先発碓井の球威を確かめつつもボールを選んで四球。無死1塁とします。
2番真琴は送りバントでランナーを2塁に進めます。
3番間瀬は強烈なライナーを放ちますが、ショート河村のファインプレーでキャッチしてアウト。二死となります。
4番野田。立ち直った碓井の前にツーストライクと追い込まれますが、決め球のフォークを強打。ツーベースを放ち、1点を先制します。
気持ちの強い碓井は5番ブンゴを三振に打ち取り、後続を抑えます。
1回裏 富士ヶ丘シニアの攻撃
1番皆浦。瑛太は多種多様な球種を投げ感触を確かめますが、どの球もキレており三振に打ち取ります。
2番碓井。完全に打ち取りながらもポテンヒットで出塁します。
3番河村。1~3回戦は徹底した外角攻めを喰らっていたことから、初球は内角高めに投球します。河村は窮屈さを見せながらもパワーで持っていき、ライトスタンドへホームラン。2対1と逆転に成功します。
4番西浦。瑛太の直球をはじき返すなどパワーを見せますが、勝負球でチェンジアップを投げて三振を奪いします。その後も抑えて、1回裏は2点止まり。
2回表 静央シニアの攻撃
6番瑛太はライト前にヒットを放ち、無死1塁とします。
7番米村。瑛太をホームに返そうとスライダーに絞り、狙い撃ちを試みますが空振り三振となります。
8番尾野。ストレートに狙いを絞って打席に立ちますが、碓井のストレートを捉えられず空振り三振。
9番小谷野。米村・尾野とは違って全ての球種に対応しつつファールで粘ります。迎えた12球目、三塁線に強烈な打球を放ちますが、西浦のファインプレーでアウト。この回、点を挙げられません。
2回裏 富士ヶ丘シニアの攻撃
6番の下位打線から始まりますが、瑛太は追い込んでからボールを連発。
瑛太・袴田は新球の開発に取り込んでいました。9番打者を三振に打ち取り、この回は0点に抑えます。
3回表 静央シニアの攻撃
徐々に球威を上げていく1番袴田はショートゴロに倒れてワンアウト。
2番真琴は三遊間を抜ける当たりを放ち、レフト前ヒット。
第20巻(187~196話)
3番間瀬。気合十分で打席に入りますが、気迫を前面に出して投げる碓井の前にレフトフライに倒れます。
4番野田。初球のストレート、2球目のフォークボールと空振りをしますが、3球目を強振。打球は場外まで飛ぶホームランとなり、2点を奪います。
5番ブンゴは三振に倒れ、この回の攻撃は終了。
3回裏 富士ヶ丘シニアの攻撃
1番皆浦。瑛太は完成したジャイロスライダーを投げ込み追い詰めると、チェンジアップで三振に打ち取ります。
2番碓井。瑛太は出し惜しみなくジャイロスライダーを投げて連続三振に打ち取ります。
3番河村。これまで1度も打ち取られたことのない河村ですが、瑛太のジャイロスライダーに初球・2球目と空振り。袴田は勝負球に内角へのツーシームを投げますが、河村はなんとかファールで凌ぎます。
そして投じた4球目。瑛太はチェンジアップを投げると河村はレフトに打ち上げます。しかし、いいところに落ちてヒットとなります。
4番西浦はサードゴロに倒れて、この回得点を上げることは出来ません。
その後、5回表まで0が続き、5回裏富士ヶ丘シニアの攻撃
9番平針。3球で三振に倒れてワンアウト。
1番皆浦。ジャイロスライダー2球で追い込みますが、ツーシームに狙いを定めて強振。内野安打となり一死1塁となります。
2番薄井。ハードヒットではないものの何とかバットに当ててポテンヒット。一死1,2塁となります。
3番河村。ジャイロスライダーを打つために前屈みに構えて、瑛太を攻略しようと待ち構えます。
第21巻(197~206話)
1球目、2球目とボールとなり、3球目はファール。ジャイロスライダーだけを狙い撃つため、他の球種はファールで粘る河村。4球目のカットボールもファールで凌ぎます。
その後もファールで粘り、投じた13球目。瑛太はジャイロスライダーを投げますが、河村に完璧に打ち返されてホームラン。3点を取られて富士ヶ丘シニアが逆転します。
自信を持って投げた決め球を完璧に捉えられ、ショックを受けながらも守備のファインプレーで後続を抑えた瑛太はベンチに戻ります。
必死に強がりナインを鼓舞する瑛太ですが、悔しさと恐怖に溢れて泣き出してしまいます。その姿を見た河村は「才能のない者の宿命だ」と言い放ち、ブンゴの怒りは頂点に達します。
6回表 静央シニアの攻撃
3番間瀬は河村のファインプレーによってショートゴロに倒れます。
4番野田は敬遠で1塁に出ますが、ブンゴは力み過ぎてセカンドゴロ。ゲッツーとなり、この回得点を挙げることはできません。
6回裏 富士ヶ丘シニアの攻撃
野田監督は瑛太を救うため、自分のポリシーを曲げてブンゴを登板させます。
怒りで力みまくるブンゴは先頭打者に四球を出して無死1塁。7番植田に対しても四球を出して、無死1,2塁とします。
徐々に体が温まったブンゴ。8番打者を相手にストライクを取り、センターフライに打ち取ります。
9番打者もセンターフライに打ち取り、1番皆浦を打席に迎えます。ここでブンゴは本領を発揮してど真ん中ストレート3球で三振に取ります。
7回表 静央シニアの攻撃
先頭は6番瑛太。薄井のストレートに初球は空振りしますが、2球目はセーフティーバントで出塁。無死1塁となります。
7番米村。薄井のストレートに押されながらもブンゴの球を受け続けてきた米村は執念でインハイの球を弾き返し、レフト前ヒットとします。
8番尾野はキッチリと送りバントを決めて、1死2,3塁と同点のチャンスを迎えます。
第22巻(207~216話)
9番小谷野。薄井は振りかぶって渾身のストレートを投げ、小谷野はフルスイングで空振り。真っ向勝負となりますが、追い込まれた後の3球目ショートに強烈な当たりを放ち内野安打に。静央は1点を返します。
1番袴田。薄井の初球を叩き、左中間を割る長打を放ちます。3塁の米村だけでなく、1塁の小谷野の一気にホームに帰り一気に逆転します。
2番真琴はピッチャーフライに倒れて、この回の攻撃は終了。
7回裏 富士ヶ丘シニアの攻撃
2番薄井。デッドボールでも出塁したいと打席のギリギリに立つ薄井。しかし、ブンゴの初球は内角ギリギリの球。あまりの球威に震えながらも、引き続きギリギリの場所に立ちます。
必死に喰らいつこうとバットを振りますが、ブンゴの球を捕らえることが出来ずに三振。潜在能力の差を感じた薄井は泣きながらベンチへ戻ります。
3番河村。今大会1度も打ち取られていない強打者と1本もヒットを許していない好投手。観衆はこの勝負が試合を決めることを察知して固唾をのんで見守ります。
初球、ブンゴはど真ん中ストレートを投げ、河村は見送り。ワンストライクを取ります。ただ、剛速球を見た河村は「数球みれば攻略できる、カーブで勝負しよう」と煽ります。
怒りのブンゴは再びど真ん中ストレートを投じますが、河村は完璧に捉えて3塁線への強烈なファールを放ちます。
再びカーブを要求する河村に対して、ブンゴは通常のストレートを投げ込みます。まさかの失投に驚きつつもホームランを確信してスイングする河村。
しかし、ボールはゆっくり沈んでいきます。ブンゴが投げたのはストレートではなく、瑛太の決め球ジャイロスライダーでした。
虚を突かれた河村。バットは空を切り、1回転して転倒。三振に打ち取ります。
リトルシニア 夏季関東大会4回戦
静央シニア 6 対 5 上本牧シニア
第23巻(217~226話)
試合が終わった後の球場。ブンゴとの才能の違いに落ち込み、挫折を味わいボロボロになる河村。しかし、ブンゴは気さくに河村に声をかけて、再び野球の道へと導きます。
あまりの存在感の大きさに名門校のスカウト達はブンゴ獲得に向かって力を入れていきます。
翌日、関東大会5回戦が行われます。対戦相手は関東の名門【練馬西シニア】。
ブンゴと瑛太が富士ヶ丘シニア戦に出場したことで、この試合では出場せず。2年の石神が先発して、4回まで1失点に抑えます。
打線も4回までに3点を奪いますが、5回に石神が捕まり一気に逆転を許します。
練馬西シニアは細かな継投を続け、静央シニアの追撃を封じて勝利。静央シニアはベスト8で敗退となります。
リトルシニア 夏季関東大会5回戦
静央シニア 4 対 5 練馬西シニア
試合後、野田監督はブンゴにエース番号「1」を渡し、正式にブンゴをエースとして全国大会に挑むことになります。
瑛太の実力を認めるブンゴ。自分がエースに相応しいのか疑問を感じつつ、翔西大付属翔西のスカウトと面会します。この場には吉見がいました。
面会後、ブンゴは吉見とキャッチボールをします。ブンゴは今の心境を伝えると吉見は〈野球選手としての覚悟〉を伝え、ブンゴの闘志に火をつけるのでした。
全国大会を前に15歳以下の日本代表チームが海外遠征へと向かいます。
- 野田幸雄:静央シニア
- 家長太陽:流山シニア
- 伴野樹里:知多翔洋シニア
- 河村幸一:富士ヶ丘シニア
- 杉浦真生:宮松シニア
シニアでも有数の実力者が集まり、リトルシニア全米選手権へと挑みます。
- リトルシニア全米選手権
- 強豪各国から12チームが集結。
Aブロック・Bブロックに6チームが入り、リーグ戦を行う。
上位2チームが決勝トーナメントを行い、リトルシニア世界一を決める大会。
日本代表は初戦でプエルトリコと対戦。
守備・攻撃共に完成度の高い日本代表は現在5連覇中。プエルトリコも圧倒して、9対0と完勝します。
2戦目はキューバ戦。中盤までリードを許しながら4番伴野のタイムリーで逆転し、7対3で勝利を収めます。
Bブロックを全勝して1位で決勝トーナメントに進出した日本。準決勝の相手は韓国となります。
韓国戦の先発は家長太陽。打者によって右と左で投げ分ける家長の前に韓国打線は沈黙。最後はブンゴのど真ん中ストレートを投げ込み完封。4対0で日本は決勝進出します。
決勝の相手はアメリカ。
マイケル・ウィリアムソンを中心としたチームで個々の能力が高い強豪。準決勝のキューバ戦も14対2で圧勝しました。
第24巻(227~236話)
1回表 日本代表の攻撃
1番杉浦。マイケル・ウィリアムソンが投げた初球は152kmを記録。なんとかファールで食らい付くものの三振に倒れます。
2番河村。マイケルの荒れ球に狙いを定められず、センターフライに倒れます。
3番野田。マイケルは150kmを超える速球を連発しますが、野田も特大ファールを放つなど速球に怯みません。追い込んだ後、マイケルは高速チェンジアップを投げて三振に打ち取ります。
1回裏 アメリカ代表の攻撃
日本の先発は北九州シニアの伊佐治。
1番スコッティ・カートライト。強烈な打球を放ちながらもセカンドゴロで一死。しかし、2番打者にライト前ヒットを打たれます。
3番マイケル・ウィリアムソン。初球はストレートでボール、2球目はスライダーでストライク。マイケルはスライダーにタイミングが合わず食らい付きますが、6球目を捉えてスタンドイン。2点を先制します。
その後は3回表に日本が杉浦真生の犠牲フライで1点を入れるも3回裏にマイケルにタイムリーを打たれて1点を返される。そして、5回表が終了します。
5回裏 アメリカ代表の攻撃
日本代表は家長太陽をマウンドに送ります。
打者は3番マイケル・ウィリアムソン。太陽はスライドするボールやカーブを投げ分けてツーストライクと追い込みます。
ずっと変化球を投げていた太陽は決め球に148kmのストレートを投げて三振に打ち取ります。太陽は後続も抑えて三者凡退とします。
6回表 日本代表の攻撃
疲れが見えてきたマイケルは8番茂木を打ち取りますが、9番打者に四球を与えます。
1番杉浦。マイケルは本日最速のストレートを投げるなど最高のピッチングを見せますが、気合いのスイングでレフト線へポテンヒットを放ちます。
2番河村。マイケルの初球・2球目を空振り、ツーストライクと追い込まれます。チェンジアップに狙いを定める河村ですが、マイケルはパラシュートチェンジアップを放ち三振に打ち取ります。
第25巻(237~245話)
3番野田。勝負所で力が入るマイケル、初球・2球目はボールとなりますが、155kmを超える球を連発して2球連続で空振りを奪います。
5球目、マイケルは決め球のパラシュートチェンジアップを投げますが、野田はなんとかファールで粘ります。
6球目、マイケルは高速チェンジアップを投じます。野田はタイミングを崩しながらもバットを振り、フェンス直撃の2塁打を放ち同点に追いつきます。
4番伴野は全てを出し切ったマイケルの球を捉えてツーランホームラン。5対3と勝ち越しに成功します。
6回裏・7回裏は家長太陽が完璧に抑えて、日本は優勝を収めます。
リトルシニア全米選手権 決勝
日本代表 5 対 3 アメリカ代表
日本に帰ってきた野田。2週間後に控える《シニア全国大会》のため練習試合を行います。
調子のいい者、調子を崩している者、何かを試している者。それぞれの思惑が交差しながら、着々と練習試合を消化し日本選手権大会へと向かいます。
第26巻(246~255話)
1回戦の相手は北九州シニア。優勝候補同士の激突に周りの注目が集まります。
静央シニアはブンゴ・瑛太という両エースを温存して、2年の石神を先発に登板させます。
1回表北九州シニアの攻撃。石神はブンゴと共に練習をした成果を発揮して三者凡退に抑えます。
1回裏静央シニアの攻撃。エースの【伊佐治崇人】が気合いの投球をしてこちらも三者凡退。
石神が2回表を抑えた後の2回裏静央シニアの攻撃
先頭の野田が四球で塁に出て、5番間瀬がセンターフライ。1死1塁となります。
6番ブンゴ。伊佐治のストレートを叩いてライトスタンドへホームラン。2点を先制します。
石神は4回を投げて1失点と好投。4回裏、静央シニアは2点を追加して、5回表北九州シニアの攻撃。
無死1,2塁と静央シニアはピンチを迎えます。ここで交替かと思われましたが、ブンゴと野田が激を入れて続投。
石神は気合いの投球を見せて二死を奪いますが、小谷野のエラーで1点取られ、なおも二死2,3塁とピンチを迎えます。ここでブンゴがマウンドに立ちます。
自信を漲らせるブンゴですが、先頭打者に四球を与えて二死満塁。溢れる力を持て余すブンゴは袴田のアドバイスでコントロール重視の投球に移ります。
4番をキャッチャーフライに抑えて、この回を0点に抑えると5回裏に3点を追加して北九州シニアに勝利します。
リトルシニア 日本選手権1回戦
静央シニア 7 対 2 北九州シニア
優勝候補と目されている流山シニア、知多翔洋シニア、宮松シニア、富士ヶ丘シニアも勝ち上がります。
2回戦は砂南シニアとの対戦。エースの【中川剣】は野田と共に日本代表として海外遠征した実力者です。
1回表 静央シニアの攻撃
1番袴田。切れのあるストレートとスライダー、シンカーで追い込みます。しかし、粘る袴田はファールで粘り20球もの球数を投げさせます。そして、25球目の球を見逃して四球。
2番真琴はヒットエンドランで無死1,3塁。
満塁になったのち5番間瀬のタイムリーツーベースで3点を先制します。
静央の先発は瑛太。1回裏は8球で三者凡退に抑えます。
2回表 静央シニアの攻撃
この日絶好調の袴田がタイムリーツーベースを放ち1点を追加。4対0とリードを奪います。
この後、中川は立ち直り0点を続け、この日好調の瑛太も砂南打線を0点に抑えます。
5回表 静央シニアの攻撃
4番野田が中川のスライダーを捉えてホームラン。5対0とリードを奪います。
7対0とリードを広げての7回裏砂南シニアの攻撃
最後の打者がヒットを打って中川がホームに突入しますが、ホームでタッチアウト。この交錯で袴田は左手を負傷してしまいます。
袴田は全治1週間のケガを負ってトーナメントから離脱します。
リトルシニア 日本選手権2回戦
静央シニア 7 対 0 砂南シニア
そして、別ブロックで富士ヶ丘シニア対知多翔洋シニアの対戦が始まります。
両チームともに静央シニアと戦うために控え投手を先発に据えます。
1回表 富士ヶ丘シニアの攻撃
野手投げの先発投手に苦戦して、1,2番打者は凡退しますが、3番河村が弾丸ライナーでホームラン。1点を先制します。
第27巻(256~265話)
4番西浦がヒットを打つもののその後を抑えて、この回は1点止まり。
1回裏 知多翔洋シニアの攻撃
先発は女子選手の西浦珠希。
ポテンヒット2本で一死2,3塁。ここで4番【伴野樹理】を迎えます。圧倒的な強者の雰囲気に飲まれそうになりますが、西浦は強気のピッチングで直球を投げ込みます。
伴野はピッチャー返しの強烈な打球を放ちますが、河村のファインプレーでダブルプレー。この回は無得点に終わります。
2回は双方0点となり、3回表富士ヶ丘シニアの攻撃
薄井、皆浦は良い当たりを打ちながらも好守に阻まれ二死。
3番河村。ブンゴに負けた挫折を乗り越えた河村はライトスタンドへ放り込むホームランを放ち、1点を追加します。
4番西浦は倒れ、今回は1点止まり。
その後、0点が続き4回裏。
一死1塁という状況で再び伴野樹里に打席が回りますが敬遠策で勝負を避けます。
ここで5番三科がレフト線にツーベースを放ち1点を返します。一死2,3塁という状況でエースの薄井がマウンドに立ちます。
6番中村を敬遠して一死満塁で7番と勝負。碓井の気迫の投球でスクイズを失敗させてダブルプレー。この回を1点止まりとします。
6回表は河村が本日3本目のホームランを放ち、3対1とリードを広げます。
6回裏 知多翔洋シニアの攻撃
先頭打者が内野安打で出塁し、次の打者には四球。無死1,2塁という状況で伴野に打席が回ってきます。
勝気な碓井はここで伴野との勝負を選択。渾身のストレートを投げ込んでツーストライクと追い込みます。
4球目、外角に渾身のストレートを投げ込みます。伴野は振り遅れたもののライススタンドに持っていき、スリーランホームラン。土壇場で逆転に成功します。
7回表 富士ヶ丘シニアの攻撃
二死を取られたものの1番皆浦がヒットで出塁。
2番碓井を迎えたところで知多翔洋シニアはピッチャー交替。しかし、ここでエース三科は出てきません。碓井は大きな当たりを放ちますが、センターのファインプレーで取られてゲームセット。
知多翔洋シニアが2回戦を勝利して、次戦で静央シニアと戦います。
リトルシニア 日本選手権2回戦
知多翔洋シニア 4 対 3 富士ヶ丘シニア
袴田の負傷によって捕手は米村高穂が務めることに。不安を感じながらも3回戦が始まります。
第28巻(266~275話)
知多翔洋シニア戦はブンゴが先発投手としてマウンドに立ちます。
1回表 知多翔洋シニアの攻撃
ブンゴは体のキレが良すぎて制球に苦しみながらも1,2番打者を三振に仕留めます。
しかし、3番三科に四球を与えて、4番伴野を打席に迎えます。ブンゴはカーブ2球でツーストライクと追い込みます。
ここでブンゴが投げたのは新型のど真ん中ストレート。ボールは高く浮き上がり、キャッチャーは後逸、ランナーは3塁まで進んで二死3塁となります。
4球目、ブンゴは真ん中から落ちるカーブを披露。伴野を三振に打ち取ります。
1回裏 静央シニアの攻撃
マウンドにはエース三科が立ち、1番小谷野を迎えます。シュート回転するストレートを駆使する三科の球に手も足も出ず三振となります。
2番真琴。シュート回転する球に戸惑いつつ必死に食らい付きます。フルカウントで迎えた6球目、真琴はジャストミートしますが、サードライナーに倒れます。
3番瑛太。これまでの打者とは一転しての外角攻めで三振。この回は0点に終ります。
2回表 知多翔洋シニアの攻撃
簡単に二死を取ると、ブンゴは7番打者に対してど真ん中ストレートを多投。新型を完成させるため練習を始めます。
7番に四球を与えながらも、執拗に新型に拘り、8番打者で完成させます。この回も0点に抑えます。
2回裏 静央シニアの攻撃
4番野田。三科が外角低めに投げたストレートをはじき返して二塁打を放ちます。
第29巻(276~285話)
5番間瀬は四球を選び、無死1,2塁と変化を広げますが、後続をしっかりと打ち取ってこの回は0点。
3回は双方0点となり、4回表知多翔洋シニアの攻撃
先頭の3番三科に四球を与えて、4番伴野樹理を迎えます。ブンゴは新型ストレートを3球続けて投げて三振を奪います。
5番打者には内野ゴロを打たせてダブルプレー。この回も0点で切り抜けます。
0点が続き、5回裏静央シニアの攻撃
8番米村。初球のスライダーを叩いて、レフト前ヒット。しかし、この打撃で右手首を痛めて代走が出走します。
9番尾野。相手の心理を読み切り、送りバントを決めます。
1番小谷野。内角へエグるスライダーをはじき返してライト前ヒット。一死1,3塁とします。
2番真琴。三科の3球目をはじき返してライト前ヒット。遂に1点を先制します。
3番瑛太は強烈な打球を放つものの野手のファインプレーによってダブルプレー。この回は1点止まりとなります。
6回表 知多翔洋シニアの攻撃
米村が負傷したことで野田がキャッチャーマスクを被ります。
1番岩塚。初球から140㎞を超える球を投げ、2球目・3球目とどんどん球速を上げるブンゴ。4球目144㎞のストレートを投げて三振に仕留めます。
2番亀島。ブンゴのストレートは冴えて三球三振。最後のストレートは150㎞を記録します。
3番三科。初球150㎞のストレート、2球目で151㎞のストレートを投げて追い込むと3球目はカーブで空振りを奪います。しかし、野田が後逸して二死1塁となります。
第30巻(286~295話)
4番伴野樹里。最大の勝負所でお互いが力を出し合います。
初球は渾身のストレートでファールチップ。2球目は真上に上がるファールボールで、ブンゴの速球にタイミングを合わせていきます。
3球目、ブンゴは今まで温存した新型のど真ん中ストレートを投げて三振に打ち取ります。
6回裏 静央シニアの攻撃
四球の野田を1塁において、間瀬がダメ押しのツーランホームランを放ち、2点を追加します。
7回表、限界を超えたブンゴは打たせて取るピッチングに変えて三者凡退。ノーヒットノーランで完封勝利を収めます。
リトルシニア 日本選手権3回戦
静央シニア 3 対 0 知多翔洋シニア
準決勝(4回戦)の相手は宮松シニア。1年生の頃、ブンゴが滅多打ちにあった相手です。
知多翔洋戦で死力を尽くしたブンゴの体はギリギリの状態。野田監督は準決勝は瑛太を先発させ、ブンゴを使わないことを決めます。
1回表 宮松シニアの攻撃
先発の瑛太は気負っており、球が浮いてしまいます。1,2番打者にヒットを打たれて無死1,3塁の大ピンチ。
3番杉浦礼生。瑛太の中途半端な球を強く叩きますが、間瀬のファインプレーでセンターフライ。タッチアップで宮松シニアが1点を先制します。
4番杉浦真生。瑛太は低めのストレートを投げますが、ライトスタンドに運ばれてホームラン。宮松シニアは更に2点を追加します。
第31巻(296~305話)
力んで一人相撲をする瑛太に対して、捕手の尾野はビンタを一発かまします。このことで正気に戻った瑛太。
5番鹿島にヒットを許しますが、6番・7番を打ち取りこの回は3点で凌ぎます。
1回裏 静央シニアの攻撃
1番小谷野。先発の鹿島は極端に小さいテイクバックと間隔を空けずに投げる投球術で、小谷野を打ち取ると2番真琴、3番ブンゴも打ち取って三者凡退に抑えます。
2回表の宮松シニアは0点で迎える、2回裏静央シニアの攻撃
4番野田。鹿島のストレートに差し込まれますが、打球はライトスタンドへ。ソロホームランで1点を返します。
鹿島はその後の静央打線を抑えて1点で凌ぎます。
3回表 宮松シニアの攻撃
3番杉浦礼生。尾野は全球ジャイロスライダーを要求。2種類の変化をするジャイロスライダーを前に三振に打ち取られます。
4番杉浦真生。ここも全球ジャイロスライダーで勝負する瑛太と尾野。真生はタイミングを合わせてきますが、落ちないジャイロスライダーで三振に打ち取られます。
5番も抑えて、この回は0点で凌ぎます。
0点が続き迎えた、4回裏静央シニアの攻撃
一死ランナーなしという状況で4番野田を迎えます。
鹿島はスローカーブでタイミングを外そうとしますが、しっかりとした軸足で溜めてスイング。2打席連続のホームランを放ち、1点を返します。
このホームランで火が付いた鹿島は間瀬にヒットを許しますが、後続を抑えてこの回は1点止まりとします。
5回表 宮松シニアの攻撃
瑛太はずっとジャイロスライダーを投げ続けて、先頭打者を三振に打ち取ります。
3番杉浦礼生。瑛太のジャイロスライダーに苦戦しながらもセンター前にポテンヒットを放ちます。
4番杉浦真生。初球ボールになりますが、礼生が尾野の肩の弱さを見抜いて盗塁成功。2球目も走って盗塁成功、一死3塁とピンチが広がります。
瑛太はジャイロスライダーを強気に投げ込み、真生は深めのライトフライとなります。ブンゴは豪速球をホームに投げ込みますが、間一髪のタイミングでセーフ。宮松シニアは1点を追加します。
第32巻(306~315話)
6回裏 静央シニアの攻撃
一死後にブンゴが四球で出塁。打席には4番野田が入ります。
敬遠したい場面ですが、鹿島の強い希望で勝負に入ります。初球は顔面付近に投げ込むボール、2球目は変化球で空振りを奪います。ここで野田は鹿島との対戦に集中。
鹿島はストレートでツーストライクを奪うと勝負の4球目。野田は鹿島が投げた瞬間、打ったことを確信します。
ただ、あまりに完璧なシミュレーションに集中力が切れてショートゴロに。ダブルプレーは免れたものの二死1塁と追い詰められます。
5番間瀬。初球、野田は盗塁を成功させ、二死2塁に。間瀬は粘った末に四球で出塁、二死1,2塁となります。
6番瑛太。鹿島は力のあるストレートをど真ん中に投げてストライク。しかし、2-1とカウントを悪くした4球目、瑛太は右中間を真っ二つにする二塁打を放ち、野田と間瀬が生還。2点を取り、同点に追いつきます。
ショックを受ける鹿島ですが、7番石神を三振に取り、この回を2点止まりとします。
7回表 宮松シニアの攻撃
3番杉浦礼生。瑛太・尾野のバッテリーはこれまでのジャイロスライダー一辺倒の配球をやめて、初球スライダー、2球目チェンジアップでストライクを取り、追い込むと最後は渾身のストレートで三振を奪います。
4番杉浦真生。気合を前面に出す真生に対して、初球は内角低めのストレートを投げてストライク。
その後はチェンジアップ・スライダー・ツーシームと投げ込むもボールとなり、3-1とカウントを悪くします。逃げる気のない瑛太はここでジャイロスライダーを投げて空振りを奪い3-2。
そして、勝負の6球目。瑛太は渾身のストレートを投じます。フルスイングで応戦する真生は打球を捉えます。
第33巻(316~325話)
ホームラン性の当たりでしたが、フェンスギリギリのセンターフライ。この勝負は瑛太が勝利します。
5番鹿島も三振に打ち取り、この回を三者凡退で抑えます。
7回裏 静央シニアの攻撃
一死後、9番尾野は四球を選んで出塁。
1番小谷野は鋭い当たりを放つも真生のファインプレーで二死1塁。
2番真琴。流し打ちで1,2塁間を抜くライト前のヒット。
3番ブンゴ。鹿島は野田に回したくないという気持ちから、少し甘いコースにストレートを投げてしまいます。それをフルスイングで叩きライトスタンドへ。静央シニアはサヨナラ勝ちを収めます。
リトルシニア 日本選手権4回戦
静央シニア 7 対 4 宮松シニア
劇的な幕切れに会場がどよめくなか、もう1つの準決勝である流山シニア対石金シニアの試合が始まります。
1回表 流山シニアの攻撃
石金の投手はピッチャーを一度も対戦していない唐笠。準決勝まで勝ち残る原動力になった【徳田俊彰】【金丸正恭】はマウンドに立ちません。
1番保田は球種を見極めるためボールをみます。ツーストライクに追い込まれた後、唐笠はフォークボールを投げます。結果はセカンドゴロ、三振を奪えませんでした。
2番勝浦に対してもストレート先行で追い込みますが、フォークボールを見極められて3-2とフルカウントに。唐笠は逆方向に落ちるフォークボールを投げてショートライナーに打ち取ります。
3番木更津もフォークボールでセンターフライに打ち取り、三者凡退に抑えます。
1回裏 石金シニアの攻撃
決勝に向けてエース家長太陽を温存しているため、勝浦が先発のマウンドに立ちます。
1番唐笠。勝浦はストレート、スライダー、フォークボールの3球で三振に仕留めます。
第34巻(326~335話)
2番田本は15球粘った末に四球で出塁。
3番金丸。初球に1塁ランナーが盗塁。タイミングはアウトでしたが、ボールがこぼれて一死2塁となります。金丸は変化球に絞って待ち構え、勝浦の球を強打。タイムリーヒットを放ちます。
ランナーアウトとなって迎えた4番徳田は豪快なホームランを放ち、この回2点を奪います。
5番門島はショートゴロに倒れてスリーアウト。
2回表 流山シニアの攻撃
4番鴨川。甘く入ったフォークボールを叩いて、バックスクリーンに放り込み1点を返します。
その後、唐笠は無死1,2塁とピンチを招きますが、守備全員で必死に守り抜き、これ以上の失点を許しません。
2回裏石金シニアは三者凡退。3回表流山シニアの攻撃の時にエース金丸がマウンドに立ちます。
アンダースローから繰り出されるストレートにタイミングが合わず、1番打者は三振に倒れます。
2番勝浦。初球はチェンジアップ、勝浦はタイミングが合わず空振ります。この回で描かれているのはここまで。
試合は4回表となり、流山シニアは1番保田のタイムリーで4対2と逆転します。
2番勝浦もタイムリーを放ち1点追加。ここで石金シニアは徳田にピッチャー交代となります。
第35巻(336~345話)
徳田は3番木更津に対して140㎞のストレートを投げ込み三振に打ち取ります。
4番鴨川も143㎞のストレートで三振に打ち取り、後続を断ち切ります。
4回裏 石金シニアの攻撃
先頭の金丸は振り遅れながらもポンテンヒットで出塁。
4番徳田。最大限の警戒をする勝浦は初球スライダーで空振り。2球目は場外まで飛ぶファールボール。ストレートで勝負する気配を見せながら3球目はスライダーを投げて空振り三振を奪います。
5,6番打者も打ち取って、この回は0点。
その後、徳田は140㎞台の速球を投げながらも流山シニアはことごとく打ち返して追加点を取り、7回表時点で9対2と大差をつけます。
7回裏、徳田のタイムリーで1点を返すものの試合終了。終わってみれば王者流山シニアが完勝します。
リトルシニア 日本選手権4回戦
流山シニア 9 対 3 石金シニア
流山シニアの試合中、エースの家長太陽はブルペンで高校生を仮想的として投球していました。
そのことを感じたブンゴは試合前夜、尾野を相手に同じことを実践したいと提案。尾野は拒否しますが、河村幸一・伴野樹理が現れ、ブンゴの練習に付き合い始めます。
第36巻(346~355話)
試合前夜、袴田は痛み止めを打って試合に出ることを直訴。静央シニアはベストメンバーで試合に望むことになります。
ただ、1人全力で130球以上を投げて疲労困憊のブンゴを除いては…。
一方、流山シニアは全力で静央シニアと戦うことをミーティングで決定。これまで禁止していたヘッドスライディングやフェンス直撃の守備などを解禁します。
そして、リトルシニア日本選手権の決勝戦当日になります。
ブンゴの姉かをりと父雅則は故人である母のさをりの墓参りにいき、ここで過去エピソードが入ります。
桜ノ宮大学で准教授として環境生命化学を教えている父雅則。かつて、日本女子バドミントンランキング5位で名門サネックスに所属していた母さをり。
2人はニュージーランドのオークランドで出会った。
土壌調査をしている雅則を見て話しかけたさをり。雅則の一途な姿に心惹かれたさをりは一緒にご飯に行くことになり、そこから仲を深めて交際。
妊娠したことによってさをりはバドミントンの道を諦めます。かをり・ブンゴを出産し、幸せな日々を過ごしていたが10年前に逝去した。
天国からさをりが見守る中、決勝戦が始まります。
1回表 静央シニアの攻撃
1番袴田。家長太陽は左投げで初球を投げ込みストライク。背中から内に入ってくるようなストレートに手が出ずにツーストライク。袴田は粘って球数を投げさせようとしますが、ストレートを投げて三球三振。
2番真琴。太陽は右投げで150kmのストレートを投げ込みストライク。2球目も150kmを投げますがファール。当てられたもの太陽は強気にピッチングでストレートを投げて三振に打ち取ります。
3番瑛太。太陽は強気のタイミングでストレートを投げ続けて3球三振。完璧なピッチングで初回を0点に抑えます。
第37巻(356~365話)
1回裏 流山シニアの攻撃
昨日130球以上を投げ込み疲労の色を隠せないブンゴ。流山シニアはブンゴの姿を見て、初回から全力で向かいます。
1番保田。ブンゴの初球を叩いて、レフト前ヒット。予選から続いていたノーヒットピッチングがここで途切れます。球速は131㎞、これまでの投球と比べて伸びもキレもない棒球でした。
2番勝浦。理想のピッチングのヒントを掴みながらも届かないブンゴ、制球が定まらずストレートの四球を与えてしまいます。
3番木更津。ブンゴはストレートを投げますが、木更津は強振して右中間に大きな当たりを飛ばします。ヒット性の当たりでしたが間瀬のファインプレーでセンターフライに。保田はタッチアップして一死1,3塁となります。
4番鴨川。ブンゴの初球に差し込まれながらもセンターフライを打ちます。保田はタッチアップを敢行しようとしますが、間瀬から矢のような返球が戻り途中で引き返します。
5番家長太陽。感覚が戻ってきたブンゴは初球ジャイロスライダーを投げ込み空振りを奪います。2球目もジャイロスライダーで空振り。
3球目もジャイロスライダーを投げますが、コースが甘くなり痛打。ヒット性の当たりを打ちますが、野田がファインプレーで捌いてアウト。この回を0点で凌ぎます。
2回表 静央シニアの攻撃
4番野田。天才同士の戦いに周りが注目します。初球はカーブでストライク、2球目はスライダーでストライク、3球目は高めのストレートでボール。
野田は家長太陽が無限に持つ球種に自分の感覚を消されて、4球目に投げたチェンジアップで空振り三振となります。
5番間瀬。野田に全神経を使った太陽は若干甘い球を投げ込んでしまい、2塁打を打たれてしまいます。
しかし、太陽は5番ブンゴ、6番小谷野を三振に切って取り、後続を抑え込みます。
2回裏 流山シニアの攻撃
疲労困憊のブンゴですが、ここから伝説的投球が幕をあけます。
第38巻(366~375話)
6番竹岡。制球に苦しみながらもジャイロスライダーでサードゴロに仕留めます。
7番岩井。ストレートをバットに当てられるようになりますが、投球術で祝いを詰まらせてファーストフライに打ち取ります。
8番千歳には四球を与え、9番打者にも四球を与えて二死1,2塁とピンチをつくります。
1番保田。初球・2球目も141kmのストレートを投げ追い込むと、3球目に144kmのストレートを投げて三振に打ち取ります。
3回表 静央シニアの攻撃
8番尾野、9番小谷野と連続三振に打ち取り、太陽は間瀬以外の1巡目打線を全て三振でアウトとします。
1番袴田。初球は太陽のスライダーに腰が引けますが、2球目はスライダーを狙い撃ちして2塁打を放ちます。
2番真琴。ピンチになった太陽は全力のストレートを投げ込み、2球とも空振りを奪います。3球目は外に逃げるスライダーで三振に打ち取り、この回も0点となります。
3回裏 流山シニアの攻撃
2番勝浦。徐々に調子を戻しているブンゴに対して、勝浦はなんとか出塁しようとセーフティーバントを決めます。
3番木更津。ブンゴは勝負所とみてど真ん中ストレートを投げますが、木更津はカットしてファール。2球目、ど真ん中ストレートを投げるフォームでカーブを投げてストライクを取ります。
これまでにない投球に混乱した木更津は狙い球を絞れず、3球目に150㎞のストレートを投げて三振を奪います。
4番鴨川。初球、カーブが決まりストライク。2球目もカーブが決まってツーストライクと追い込みます。3球目にど真ん中ストレートを投げますが、カットしてファール。
勝負にこだわるブンゴは4球目もど真ん中ストレート。鴨川はこれもカットしますが、5球目のど真ん中ストレートで三振を奪います。その隙に勝浦が盗塁をして二死2塁となります。
5番家長太陽。制球の定まらないブンゴはストレートの四球を与えます。
6番打者をサードゴロに仕留めて、この回を0点に抑えます。
第39巻(376~385話)
4回表 静央シニアの攻撃
3番瑛太。三遊間をしぶとく破ってヒットを放ちます。
4番野田。天才ブンゴのピッチングに触発され、気合十分でバッターボックスに立つ野田。
野田の異変を見抜いた太陽は初球にスローカーブを投げて空振りを奪います。ここで野田は太陽に「1番自信のある球を投げろ」と要求。
太陽は挑発に乗らず、ボールになるスローカーブを投げますが、強引に捉えてフェンス直撃の二塁打を放ちます。無死2,3塁とチャンスを広げます。
5番間瀬。太陽の球を痛打して三遊間に打球を飛ばしますが、ショートゴロとなり本塁でアウトとなります。
6番ブンゴは敬遠され、7番米村との勝負へ。米村はセンターフライを放ち、野田がホームイン。静央シニアが先制点を奪います。
7番尾野はピッチャーゴロとなり、この回は1点止まりとなります。
4回裏 流山シニアの攻撃
7番岩井から始まる打線を抑えて、三者凡退に抑えます。
5回表 静央シニアの攻撃
9番小谷野。静央ペースになったことを感じた太陽は全力で投球しますが、小谷野は粘りに粘って四球を選びます。
1番袴田。左打者であるのに右投げを選択する太陽。ブンゴのど真ん中ストレートを投げこみ、3球三振に打ち取ります。
2番真琴。体を酷使するど真ん中ストレートを真琴にも投げ続けて2者連続で三振を奪います。
3番瑛太。己の限界を超えて投げ続ける太陽は瑛太も3球三振に打ち取り、この回を0点に抑えます。
5回裏 流山シニアの攻撃
1番保田。ブンゴは150㎞のストレートを投げますが、疲労蓄積によってキレがなくなっており、センター前ヒットを打たれます。
2番勝浦。ブンゴのジャイロスライダーに食らいつき、1,2塁間を抜いてライト前ヒット。無死1,3塁と大チャンスを作ります。
3番木更津。意識を保つことが精いっぱいのブンゴ。四球を与えて無死満塁となります。
第40巻(386~396話)
4番鴨川。制球の定まらないブンゴは3球続けてボールを投げて、絶体絶命のピンチとなります。追い詰められて脱力したブンゴは全ての関節が連動したストレートを投げます。
4球目、5球目と甘いコースに入りますが、至高のストレートに鴨川のバットが出来ません。6球目も空振りして三振となりますが、袴田が捕球できずに後逸。パスボールで1点を奪われます。
5番家長太陽。ダイゴの速球に振り遅れてバットに当てることが出来ません。ツーストライクと追い込まれた後、ブンゴは通常フォームからど真ん中ストレートを投げて三振を奪います。
6番竹岡。ブンゴはカーブ、ジャイロスライダー、ど真ん中ストレートを全て同じフォームで投げ込み3球三振に打ち取ります。
6回表 静央シニアの攻撃
4番野田。精神的に追い込まれている流山シニアですが、エースの家長太陽は笑います。そして、この日最速となる153kmのストレートを投げます。
2球目はスライダーで空振りを奪いストライク。3球目はチェンジアップを投げてファールボールに。
4球目、太陽は自分の全てを賭けたストレートをストライクゾーンへと投げ込みます。野田は振り遅れながらもバットを振り、ボールの真芯を捉えると打球はレフトスタンドに到達。ここで1点を勝ち越します。
5番間瀬は疲労困憊の太陽からヒットを放ち出塁しますが、ブンゴ・米山の鋭い当たりはバックの好プレーによってアウトに。尾野も三振に打ち取って、この回を1点に凌ぎます。
6回裏 流山シニアの攻撃
ブンゴは7番打者をセカンドゴロに仕留め、8番打者をショートゴロ。9番打者を三振に打ち取り、三者凡退に抑えます。
7回表 静央シニアの攻撃
9番小谷野。疲労困憊の太陽は必死に喰らいつく小谷野を渾身のストレートで仕留めて三振を奪います。
1番袴田。2番真琴を三振に打ち取り、絶対に勝つという意思を表に出します。
第41巻(397~407話)
最終回を観戦するため、同世代の最後方選手達が集結。
- ボーイズリーグ選手権準優勝チーム[枚方東ボーイズ]の投手【東方向】
- ボーイズリーグ選手権優勝チーム[岐阜中央ボーイズ]の一塁手【上念空我】
- [六本木東中学校]の投手【江川諒】
- [北陽中学校]の打者【山内畔】
- [大宮東中学校]の投手兼打者【濱家新一郎】
甲子園常連の強豪校の有名選手も集結。
- [築南学園]の投手【種市太一】
- [大府第一高校]の投手兼センター【白樺昌三】
- [長谷田実業]の投手兼捕手【神宮寺直】
- [東光学園]の投手【高砂紀彦】、三塁手【立花由喜】
7回裏 流山シニアの攻撃
1番保田。最後の力を振り絞るブンゴは142㎞のストレートで三振を奪います。
2番勝浦。保田同様に必死に喰らいつく勝浦。必死に粘りますが、ブンゴのど真ん中ストレートで三振に打ち取られます。
3番木更津。ブンゴのストレートを三遊間に放ちヒット。二死1塁とします。
4番鴨川。ブンゴのストレートを強打しますが、打球はあと一歩伸びずにセンターフライ。この瞬間、静央シニアが日本一に輝きます。
リトルシニア 日本選手権決勝(5回戦)
流山シニア 2 対 1 流山シニア
後日、静央シニアは《野球肘検診》を行います。
ブンゴはOCD(離断性骨軟骨炎)と診断され、上腕骨小頭の故障が発覚。3ヶ月から1年の休養を言い渡され、実践復帰まで半年を要することになります。
この肉体変化によって、ブンゴは一旦手に入れた投球感覚を喪失するのでした。
投球練習が出来なくなったブンゴは家長太陽の自宅へと向かいます。目的は《野球の勉強》。お互いの情報を交換して、交流を深めながらも野球の知識を深めていきます。
翌日、ブンゴは富士ヶ丘シニアの練習場へ向かい、河村幸一とも野球談議を行い、知識を深めることに。
後日、野田・袴田・真琴はブンゴの家に集まり、甲子園の試合を観戦。
観戦後、ブンゴは真琴を家まで送りますが、その途中でブンゴは告白をします。
真琴も想いを返して、2人は両想いを確認します。しかし、ブンゴは甲子園に行くための進学校選びをすることを告げ、高校では離れ離れになることを示唆します。
日が変わり、静央シニアは野田監督と進路の相談をします。
袴田・間瀬などの進路が決まる中、ブンゴとの面談に入ります。ブンゴには海外の高校から日本一の東光学園から破格のオファーが届いていました。
ブンゴはその中で一番最初にオファーをしてきた桜花高校への進学を決めます。
桜花高校はここ数年で力をつけた高校。甲子園出場はないものの都大会ベスト4に入った新興勢力です。ブンゴと同じ野田に行くことを表明していた野田も桜花高校への進学を決めます。
卒業のシーズンになり、ブンゴの投球は解禁。真琴と緩いキャッチボールを行い、野球が出来る幸せを噛みしめます。
高校生活で起こるであろう激闘に備えるのでした。
最終回は上記で終了となります。
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