漫画『ひゃくえむ。』の珠玉の名言集!心に響く名セリフを振り返る

漫画『ひゃくえむ。』の珠玉の名言集!心に響く名セリフを振り返る

たった100メートルの勝負が、ここまで人の心を揺さぶる。

漫画『ひゃくえむ。』には、才能と努力、勝利への執念、そして走ることに人生を懸ける者たちの葛藤が描かれています。

登場人物たちが放つ言葉には、単なるスポーツ漫画のセリフでは片づけられない、胸に突き刺さる力があります。

自分の才能に悩んだとき、努力が報われないと感じたとき、あるいは何かに本気で挑戦したいと思ったとき。『ひゃくえむ。』の名言は、きっとあなたの心にも響き、人生にも役立つはずです。

今回は、そんな漫画『ひゃくえむ。』に登場する珠玉の名言をピックアップして紹介します。

心に残ったセリフを振り返りながら、この作品が伝える熱いメッセージを味わってみてください。

「ひゃくえむ」とは?

初版発行日2019年6月7日発売
連載媒体マガジンポケット
出版社講談社
作者魚豊
巻数全5巻
ジャンルスポーツ(陸上)
WikipediaひゃくえむのWikipedia

「ひゃくえむ。」は講談社のWeb漫画アプリ『マガジンポケット』で連載され、全5巻というコンパクトさながら伝説的な人気を誇る作品。

劇場アニメ映画化でも大きな話題を呼び、今なお多くの読者を魅了し続けています。

「たった100mのために、なぜそこまで走るのか?」。陸上に賭ける男達の魅力を、詳しく紐解いていきます!

『ひゃくえむ。』のストーリー解説については以下を参照してください。

珠玉の名言集

1巻

気が紛れるから。現実より辛いことをすると現実がぼやける。(第1話 小宮より)

小宮は内気でいじめられていました。彼がいじめのストレスを解消する手段として取っていたのが、〈全力で走ること〉。人生経験の浅い子供が必死に考え、辿り着いた自分を楽にする方法。

涙が出るシーンですが、私達も何かしらの気を紛らわせる方法を考えられるということを教えられます

たいていの問題は、100mだけ誰よりも速ければ全部解決する。(第1話 トガシより)

性格は特に派手ではないトガシが舐められずに小学校生活を送れた理由。それは〈一芸に秀でていたから〉。

トガシの場合は100m走でしたが、何かしら1つに秀でたものになると世の中で舐められづらくなるんですよね。サラッと語っていますが、人間社会の本質を突いた名言です。

1位を取ったら、もう楽しいだけには戻れない。(第2話 仁神タケルより)

好きでやっていることでも、それが仕事になった時点でそれ以外の苦しみが生まれてきます。

私も好きなことを仕事にしていますが、充実している一方で自分の好きなようにだけは出来ないしんどさもあります。そういったものも抱えて前に進んでいく必要があるんですね、人生は。

(日々のレースが人生を左右する。”走る”単純であるからこそ)そこに居場所を見つけたいなら、絶対的でなければならない。(第5話 仁神タケルより)

自分の好きなことをやって生きていくのであれば、その世界で光る存在でなくてはいけません。資本主義は競走社会なので、勝ち残らないとそこで生きていくことは出来ない。

厳しい環境に身を置いているタケルだからこそ伝えられる名言ですね。

トガシ「何のために走っている?」タケル「1位をとるため」(第5話 仁神タケルより)

先ほどの名言と同じような意味ですが、中学生でここまで厳しい状況で生きているのだなと感心しますよね。

2巻

はっきり言って「走り」で負けたら何もないよ(第15話 トガシより)

自分の存在価値を何かひとつのものに懸けている人は少なくありません。仕事で成果を出すこと、誰かに認められること、あるいは自分が得意とする分野で誰にも負けないこと。

そうしたものが自分の誇りである一方、それを失ったときには、自分自身の価値まで失われたように感じてしまうこともある。トガシにとって、それが「走り」でした。

自分にとって譲れないものがあるからこそ、人は強くなれる。しかし、それだけに自分の価値を委ねてしまうと、それを失ったときに自分自身を見失ってしまうこともある。この名言言葉からは、何かに人生を懸けることの強さと、その裏側にある危うさの両方を感じますよね。

あんたらの人生変えてやるから黙って付いて来いと言ってんだ!(第15話 トガシより)

やる気をなくした幽霊部員(貞弘)を陸上部に連れ戻すためにトガシ説得した言葉。言葉自体は結果にコミットしていますが、何より魅力的なのは〈結果に繋げようとする強い意志〉を見せたこと。

結果的に陸上部は勝利しましたが、仮にアメフト部に敗れていたとしても貞弘の人生は変わったことは間違いありません。自分を変えるために真剣に戦ったのだから。

どっちもクソですけど、黙るより偏見にまみれる方が”やりがい”ありますよ。(第17話 トガシより)

アメフト部と対決することになって肩身の狭い想いをすることになった陸上部に対して、顧問の平子先生がトガシに聞いたときの回答した言葉。

人間はリスクと変化を恐れます。自分を変えられる可能性がある場面があっても、そこで〈失敗する事〉や〈失敗によって被る損失〉を恐れて動きません。しかし、何も動かなければ、ずっと状況は悪いまま。

やらない後悔ならやった後悔を選びたい。そんな意思が感じられますね。

3巻

努力は平気で裏切る。流した汗は噓をつく。(中略)この痛みの治療は1つしかない。ダメだとわかりきっても、もう直視するしかない。俺は走るしかない。(第20話 仁神タケルより)

「努力は裏切らない」という人がいますが、実際には努力しても報われない人の方が多いでしょう。ただ、そこで絶望しているだけではせっかくの努力が無駄になります。

努力が報われなかった結果を踏まえて、自分はどうするのか。そこに人の真価が問われます。努力した過程はまごうことなき事実、それによって得た知見や成長はあるはずですから。

でも、本当は!自分を嫌おうとしている自分がっ!一番、嫌いなんだよ!!(第23話 貞弘より)

才能がない自分、結果を出せない自分、負け続ける自分。人は万能ではないので、こういったことに苦しむ場面はあるでしょう。

ただ、思い通りにならなかった自分を卑下する必要がないんですよね。上手くいかなかったことが1つ分かった、自分の適性が分かった、次は違う努力をすれば上手くいくかも、負けた自分には学ぶべき事案がたくさんあります。

何度挫折しても、前向きに進んでいきたいですね。

一度諦めた人間は何度でも諦める。(第25話 タケルの父より)

100m走のホープとして全国で優勝しながらも、成長できずに他の選手に抜かれていったタケルにかけた父親の言葉。

個人的には損切り(諦め)をして、別の事にチャレンジするという選択は非常に有効だと思っています。ただ、そのチャレンジを全て出しきるまで頑張れ、という事なんだと思うんですよ。

大した努力をせずに諦めて腐る。その習慣がついてしまうと何にもチャレンジできない人間になってしまいます。

4巻

浅く考えろ、世の中舐めろ、保身に走るな、勝っても攻めろ。(第28話 財津より)

日本記録保持者にして5年連続日本一に輝いている財津のセリフ。かなり強い言葉で誰にでもできることではないと思いますが、私の解釈としては〈バカになれ〉という意味に受け取っています。

人間は考えると悪い方向に思考が向くようになっています。何かにチャレンジするときは、頭のネジを一本外すことも必要ですね。

不安とは君自身が君を試すときの感情だ。栄光を前に対価を差し出さなきゃならない時、ちっぽけな制帽の寄せ集め1人。人生なんてくれてやれ。(第28話 財津より)

これも日本一を勝ち取り続ける財津らしい強い言葉ですが、普通の人達にも相容れる部分があるんですよね。

「不安とは9割以上、実際に起こっていないことを考えている」と言われています。つまり、起こっていないことに思いを巡らせ、立ち止まってしまっている。ですが、意外にやってみるとなんともなかったりするんですよね。

「出来ない理由を探すんだったら、何も考えずやってみろ」そんな意図を感じました。

5巻

現実は勝手に消えてくれない。(第33話 海棠より)

自分を変えるには自分が何かをするしかないんですよね。何も言わずに、周りに対して愚痴ばかりを言っている人がいますが、それでは何も解決しない。ということを学べる言葉ですね。

「現実」ごときが俺の意志には追い付けない。俺の勝利が非現実的なら俺は全力で現実から逃避する。現実逃避は俺自身への期待だ。俺が俺を諦めていない姿勢だ。例えどんな正論、洞察、真理、啓蒙をふりかざそうと俺は俺を認める。(第33話 海棠より)

この名言、いいですよね。〈自分がいまどうなっているのか〉ではなく、〈自分がいまどうあるのか〉を大切にしている。私もこのスタンスが、幸せを決める大きな要素だと感じています。

いま俺がすべきことはどんな逆風でも順位なんかに囚われず余計なことはなしで全力で走ることだ。(第33話 トガシより)

この言葉も先ほどの海棠の言葉と同じような意味ですよね。抽象的だった海棠の言葉と比べて、トガシの言葉は具体的。分かりやすい構図になっています。

一番大事なのは、誰が望まなくても、人に迷惑かけても、世界が終ろうと、現実が道を塞ごうと、俺はまだ走りたいんだ!(第35話 トガシより)

自分の内なる情熱に気付いたトガシの言葉。世間(特に日本)は個人の意志よりも社会全体の倫理観を通しがちです。

「勝てないなら辞めたらいい」「そんなのは無駄な努力だ」。様々な雑音が聞こえると思いますが、それは貴方の人生とは無関係なんですよね。自分の人生を歩めないと苦しいものです。雑音を気にせず、情熱のまま生きていきたいものです。

真剣(ガチ)になる為。(中略)人間(俺ら)が本気でいる時の”幸福感”を1ミリも奪えない。(第38話 トガシより)

人は本気で没頭できると幸せをより多く感じられます。私が以前、人に聞いた話で腑に落ちている幸福論があります。

「幸せ」=「意味」×「快楽」×「没頭」

お金だけあっても暇でボーっとしている人生は面白くない。知り合いの社長は「金持ちでも不幸な人はたくさんいるよ」と言っていました。何か熱中できるものを見つけられること、それは幸せなことです。

もういらない。意味とか価値とかそんなもん!ただ、走りたいんだ!。(最終話 トガシより)

この漫画を締めくくるのに相応しい名言ですね。素晴らしい作品に相応しい言葉です。

U-NEXTでアニメ映画版『ひゃくえむ』を観る

【PR】漫画『ひゃくえむ。』を読んだ方にこそ、アニメ映画版も観てほしい。

その理由は、単純に「漫画をアニメ化した作品だから」ではありません。

『ひゃくえむ。』は、わずか100メートルの短距離走に人生を懸ける少年たちの物語。才能、努力、勝負への執念、そして走ることに対する葛藤など、登場人物たちの複雑な感情が描かれています。

漫画版を読んで心を動かされた方なら、アニメ映画版ではどのように表現されているのか、気になるのではないでしょうか?

「漫画とアニメ映画では、何が違うの?」

そう思った方は、ぜひ自分の目で確かめてみてください。

映像ならではの疾走感や、100メートル走に懸ける登場人物たちの熱い思いなど、漫画とはまた違った魅力を楽しめるはずです。

そして、アニメ映画版『ひゃくえむ。』を観るなら「U-NEXT」もチェックしてみてください。

U-NEXTでは、映画・ドラマ・アニメなど、さまざまなジャンルの作品が配信されています。31日間の無料トライアルが利用できる場合は、期間中に気になっていた作品を楽しむきっかけにもなります。
※配信状況や無料トライアルの適用条件は、申し込み前に公式サイトでご確認ください。

「漫画版は読んだけど、アニメ映画版はまだ観ていない」

そんな方は、この機会にアニメ映画版『ひゃくえむ。』もチェックしてみてはいかがでしょうか?

100メートルという短い距離に懸ける、登場人物たちの熱い思い。
漫画とはまた違った『ひゃくえむ。』の世界を、ぜひ映像で味わってみてください。

この記事の監修者

ギャンラブ管理人モト

蒼井ユウ|漫画考察ライター/元週刊誌編集者

週刊漫画誌の編集部にて10年勤務。構成・キャラ分析・伏線回収など「読者が見落としがちなポイント」を深掘りする記事を執筆中。

書籍『漫画から見る人物観察学』出版予定。

運営者情報を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA